PowerFX V1.0 FFD-Maker説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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付録D 形式2のファイル定義体作成時の留意事項 > D.2 ASPファイル定義体の移行方法について

D.2.2 ファイル定義体移行時の注意事項

PowerFXのMO移入機能(impmoコマンド)を用いたファイル定義体移行時の注意事項を以下に示します。

  1. FFD-Makerで操作できるASP形式ファイル定義体は、未サポートな情報があります。impmoコマンドでは、ASP形式ファイル定義体を移入時、FFD-Makerで操作可能なファイル定義体に一部補正されます。 補正される情報について、付表D.1に示します。
    ファイル定義体移入時に補正された場合、impmoコマンドの結果リストに”警告 未サポートの情報を削減して変換を行いました。”というメッセージが出力されます。
    FFD-Makerで操作可能なファイル定義体のサポート範囲は、“付録A ファイル定義体のサポート範囲”を参照して下さい。
    impmoコマンドについては、“PowerFX 移行説明書”を参照して下さい。

    付表D.1 impmoコマンドでのファイル定義体補正情報

    補正情報

    補正処理

    編集リテラル

    移入時に削除します

    集計
    初期値
    リダンダンシ検査
    文字検査
    日付検査
    値の範囲
    関係演算子と値
    値の並び

ファイル定義体を、ASP形式ファイル定義体(形式2)からPowerRW+形式ファイル定義体(形式1)に変換する場合の注意事項を以下に示します。

  1. 複数レコード形式マージファイル、連鎖型ジョインファイル、および直接編成ファイルのファイル定義体は変換できません。
  2. 形式2のキーが定義され、物理ファイルの項目構成と同じ項目構成を持つ論理ファイル定義体の場合、論理ファイル定義体を形式1に変換する必要はありません。
    PowerRW+では、物理ファイルにもキーが定義できるため、使用したいキーのみ物理ファイル定義体に指定してください。ただしこの場合、論理ファイル名に対応するCOBOLソース内のファイル名を、物理ファイル名に変更してください。
  3. ファイル定義体のコード系を「EBCDICカナ」から「SJIS」に変更する必要があります。
  4. 形式2のファイル定義体と、形式1のファイル定義体の対応と、変換時の注意事項を以下に示します。

    付表D.2 ファイル定義体の対応

    ファイル定義体 注意事項
    形式2
    (変換前)
    形式1
    (変換後)
    物理ファイル 物理ファイル 論理ファイル定義体にキーが定義されている場合、関連する物理ファイル定義体の対応する項目にキーを定義する必要があります。
    論理ファイル 論理ファイル 形式1の項目名が定義されていない場合、PowerRW+のファイルの割り付け、活性化および非活性化ができないことがあります。

    一般ファイル
    (順編成ファイル、論理宛先)

    レコード定義体
    (レコード順)
    -

    一般ファイル
    (索引順編成ファイル)

    レコード定義体
    (索引)
    -

  5. 形式2のファイル定義体と、形式1のファイル定義体内に持っている情報の対応を以下に示します。

    付表D.3 ファイル定義体の情報についての対応

    ファイル定義体の情報 注意事項
    形式2
    (変換前)
    形式1
    (変換後)
    ファイル情報の見出し 定義体名

    ・情報がなくてもCOBOLアプリケーションから使用する場合には問題ありません。
    ・日本語の注意事項を参照してください。

    レコード見出し

    レコード名 ・日本語の注意事項を参照してください。
    項目名 英数字項目名
    -
    項目見出し 項目名 ・形式1の項目名が定義されていない場合、PowerRW+のファイルの割り付け、活性化および非活性化ができないことがあります。
    ・日本語の注意事項を参照してください。

    キー要素情報

    キー情報
    -

  6. 日本語の変換について注意点を以下に示します。
     形式2のファイル定義体内の日本語データは、全て見出しに含まれています。
     対応する形式1のファイル定義体は、付表D.4で示すように全て見出しではない項目名です。
     形式2では見出しであるため、文字に対する制約がありませんでしたが、形式1では項目名などであるため、文字に対する制約があります。

    付表D.4 日本語の制約について

    ファイル定義体の情報 制約
    形式2
    (変換前)
    形式1
    (変換後)
    形式1の制約 空白が存在した場合

    留意事項

    ファイル情報の見出し 定義体名 ・使用できる日本語
     JIS第1水準漢字、JIS第2水準漢字、拡張漢字、ひらがな、カタカナ
    ・語頭、語尾の制約
     長音記号、ハイフン、マイナス記号、ハイフンおよび負号は、語頭または語尾では使用できません。
    ・項目名の制約
     定義体名およびレコード名と同じ文字列を項目名に指定することはできません。
    空白までが有効となります。
    空白以降の文字は正しく変換されません。
    COBOLで使用する場合には、本情報は使用されません。

    レコード見出し

    レコード名 空白までが有効となります。
    空白以降の文字は削除されます。
      −

    項目見出し

    項目名   −
    制約外のエラーとなる場合には、FFD-Makerを用いて、形式1の定義作成と作成対象のファイル種別のメニューを選択し、形式2のファイル定義体を参照するように作成してください。
  7. 変換結果の形式1のファイル定義体に、項目名が定義されていない場合、PowerRW+を使用して、ファイルの割り付け、活性化および非活性化が正しく動作しないことがあります。この場合には、項目名を定義してください。
  8. Administrator権限を持つユーザでimpmoコマンドで移入した形式2のファイル定義体を変換する場合には、Administrator権限を持つユーザでFFD-Makerを使用してください。
  9. cnvffxコマンドは、FFD-Makerの対話型操作を自動的に行ってファイル定義体を変換するコマンドです。
    詳細は、“E.4 形式2のファイル定義体一括変換機能 (cnvffx)”を参照して下さい。

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