PowerFX V1.0 運用説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -

3.4.38 switch

機能：

検査条件と一致する文字列に対応したスクリプトを実行します。

形式：

switch -exact 【--】 string {pattern {body} 【pattern {body}】 ... 【default {body}】}
switch -regexp 【--】string {pattern {body} 【pattern {body}】 ... 【default {body}】}

オプション：

-exact
patternに指定した値がstringと一致する場合に、直後のbodyに指定されたスクリプトを実行します。patternに正規表現は使用できません

-regexp
patternに指定した値がstringと一致する場合に、直後にbodyに指定されたスクリプトを実行します。patternには正規表現が使用できます。

--
stringの先頭が"-"である場合に指定します。

default
patternにstringと一致するものがない場合に、直後のbodyに指定されたスクリプトを実行します。

パラメーター：

string
スクリプトを実行するための検査対象となる文字列を指定します。

pattern
検査条件を指定します。
switchコマンドはstringとpatternを順次比較し、一致した場合に、直後のbodyに指定されたスクリプトを実行します。

body
条件が一致した場合に実行するスクリプトを指定します。

復帰値：

なし

注意事項：

引数の間にコメント行を記述することはできません。

使用例：

変数ERRをキー値にして、エラーメッセージを出力します。

set ERR EIO
switch -exact $ERR {
   ENOMEM  {puts "カーネルに十分なメモリがない "}
   EIO     {puts "I/Oエラーが発生した "}
   EAGAIN  {puts "これ以上プロセスが作成できない "}
   default {puts "システムエラーが発生した" }
}

＜実行結果＞

I/Oエラーが発生した