PowerFX V1.0 運用説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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第3章 TCLplus> 3.4 TCLplusコマンド

3.4.5 catch

機能:

スクリプトを実行し、エラーを捕捉します。

形式:

catch {script} 【varname

オプション:

なし

パラメーター:

script
実行するスクリプトです。
このスクリプトで発生するエラーを捕捉します。
改行またはセミコロンで区切ることにより複数のコマンド文が記述できます。

varname
エラーが発生した場合にその原因を示すエラーメッセージを格納する変数名です。省略時は、エラーメッセージは格納されません。

復帰値:

0:
エラーは発生しませんでした。

0以外:
エラーが発生しました。

注意事項:

なし

使用例:

ファイルを読込み用にオープンし、失敗した場合は標準入力から読込みます。

#ファイルをオープンする。
if {[catch {set chid [open data.txt r]} ]} {
    #ファイルのオープンに失敗した場合は、チャンネルIDを"stdin"にする。
    set chid "stdin"
}
if {$chid == "stdin"} {
    puts "データを入力してください。"
}

#ファイルまたは標準入力からデータを読む。
gets $chid buf

#入力データを出力する
puts "入力データは $buf です。"

#入力がファイルの場合は、ファイルをクローズする。
if {$chid != "stdin"} {
    close $chid
}

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