PowerFX V1.0 運用説明書 - Microsoft(R) Windows(R) - |
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第3章 TCLplus | > 3.3 TCLplusスクリプトの文法 |
TCLplusにはスクリプトの外部の情報を参照/操作するために予約変数が準備されています。
予約変数argcにはTCLplusスクリプトを実行したときに指定した引数の数が格納されています。
引数が指定されていない場合は0が格納されます。
予約変数argvにはTCLplusスクリプトを実行したときに指定した引数が文字列として格納されています。
TCLplusスクリプトの実行時に複数の引数を指定した場合、引数はリスト形式で格納されます。
以下に、予約変数argcとargvの例を示します。
予約変数argvから一つの引数を取得するにはlindexコマンドを使用します。
予約変数envには環境変数が格納されています。
予約変数envは配列変数で、要素に環境変数名を指定することにより、指定した環境変数の内容を参照/変更することができます。
予約変数envに対し変更を行うと、環境変数も変更されます。
例1:
新規に環境変数newenvを作成し、文字列"hello"を格納する場合
set env(newenv) hello |
例2:
環境変数pathの内容をpara1に格納する場合
set para1 $env(path) |
環境変数の作成/変更はTCLplusスクリプトが実行されるプロセスでのみ有効です。
予約変数errorInfoにはエラーの内容とエラーが発生したコマンドの位置情報が格納されます。
予約変数errorCodeにはコマンド実行時のエラー種別とエラー情報が格納されます。
エラー種別には"表3.3 エラー種別"に示す種別があります。
エラー種別 |
エラー種別の意味 |
---|---|
算術エラーを示します。 |
|
サブプロセスがシグナルにより中止されたことを示します。 |
|
サブプロセスがシグナルにより一時停止されたことを示します。 |
|
サブプロセスの終了コードが非ゼロであることを示します。 |
|
システムコールの実行でエラーが発生したことを示します。 |
|
エラー情報のないエラーであることを示します。 |
エラー情報はエラー種別により形式が異なります。
"表3.4 エラー種別の形式"にエラー種別の形式を示します。
エラー種別 |
エラー情報の形式 |
エラー情報の意味 |
---|---|---|
ARITH |
code msg |
code
|
msg |
||
CHILDKILLED |
pid sigName msg |
pid |
sigName |
||
msg |
||
CHILDSUSP |
pid sigName msg |
pid |
sigName |
||
msg |
||
CHILDSTATUS |
pid code |
pid |
code |
||
POSIX |
errName msg |
errName |
msg |
||
NONE |
- |
エラー情報はありません |
以下に、予約変数errorInfoとerrorCodeの例を示します。
TCLplusスクリプトはエラーが発生すると停止します。このため、errorCodeとerrorInfoを参照するときはエラーをcatchコマンドで捕捉してから参照してください。
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