PowerFX V1.0 運用説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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第3章 TCLplus> 3.3 TCLplusスクリプトの文法

3.3.4 特殊記号

TCLplusスクリプトは"表3.2 TCLplusで使用される特殊記号"の特殊記号を使用することにより、引数に変数や別のコマンドを使用できます。

[表3.2 TCLplusで使用される特殊記号]

記号

名前

機能説明

$

ドル記号

変数に格納されている値を取り出す場合に使用します。
変数の直前にドル記号($)を付加すると、変数は格納された値に置換されます。
これを変数展と呼びます。

set x {Hello World}
puts stdout $x!!

結果

Hello World!!

\

円記号

特殊記号の直前に円記号(\)を付加すると、特殊記号を普通の文字として評価します。これを円記号展と呼びます。

set x {Hello World}
puts stdout \$x

結果

$x

[ ]

角括弧

引数内で別のコマンドを実行する場合に使用します。
角括弧で囲まれた部分はスクリプトとして評価され、評価結果に置換されます。これをコマンド展と呼びます。

set x [expr 4 + 3]
puts stdout $x

結果

7

" "

ダブルクォーテーション

コマンドの引数に、複数の単語を一つにして渡します。
ダブルクォーテーションで囲まれた文字列に含まれる空白は、空白として認識されます。
また、ダブルクォーテーションで囲まれた文字列は円記号展開、コマンド展開、変数展開の対象となります。

puts stdout "Four and Three makes [expr 4 + 3] !!"

結果

4 and 3 makes 7 !!

{ }

中括弧

コマンドの引数に、複数の単語を一つにして渡します。
中括弧で囲まれた文字列は円記号展開、コマンド展開、変数展開の対象となりません。

puts stdout {4 and 3 makes [expr 4 + 3] !!}

結果

4 and 3 makes [expr 4 + 3] !!

( )

括弧

変数を配列変数として定義します。
インデックス名には文字列も使用可能です。

set x(1) 要素1
set x(B) 要素2
puts stdout x(1)
puts stdout x(B)

結果

要素1
要素2

;

セミコロン

1行に複数のコマンド文を記述したい場合に区切り文字として使用します。

set x 5;puts stdout x

結果

5

#

ハッシュ記号

行頭にハッシュ記号が存在する場合、その行を注として扱います。
コマンド文の後ろに注釈を記述するには、セミコロンと合わせて使用します。

例1

#コメン
set x 5

例2

set x 5 ;#コメント

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