PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker 4.1 |
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ここでは、PRIMECLUSTER Wizardを使用したNetWorkerアプリケーションの作成方法について、説明します。
下記の例では、ノードが2台の場合の構築方法について説明します。
図1(左のツリーを参照)では、 “Fsystem(共有ファイルシステム)”と“Ipaddress (引継ぎIPアドレス) ”のリソースが既に設定されています。
また、NetWorkerとPRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerがインストール済みです。
CF(CLUSTER FOUNDATION)は動作中であり、RMS(Reliant Monitor Services)は停止している状態です。
図2(左のツリーを参照)は、図1に"Nwsv (PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker) "を追加し、2台のノード(設定例ではSysNode A を“dahliaRMS”, SysNode B を“violetRMS” とします)に3つのリソース(Nwsv,Fystem,Ipaddress)が“userApp_0”のサブアプリケーションとなるよう構築した構成図です。
ここまでは本書内の"クライアントクラスタの環境設定"〜"PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの環境設定"、"ストレージノードクラスタの環境設定"〜"PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの環境設定"、"サーバクラスタの環境設定"〜"PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの環境設定"に従って構築済みです。
設定時のヘルプの記事は、GUI/CUI共通のため、一部CUI固有の内容も含まれています。
図1.作成前の構成
"Nwsv (PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker)" のSubApplicationに“Ipaddress (引継ぎIPアドレス) ”を設定し、“Ipaddress (引継ぎIPアドレス) ”のSubApplicationに“Fsystem (共有ファイルシステム)”を設定します。
図2.作成後の構成
"Options" を選択した場合、以下の画面が表示されます。変更したい項目を選択し、次へ進んでください。任意の値に変更できます。
各項目の意味は、下記の通りです。
AutoRecover
yesに設定すると有効。リソースに異常が発生した時、RMSは別のノードへ切り替える前にリソースの再起動を試みます。
初期値は、"yes"です。
ApplicationTimeout
PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerのユーザアプリケーションのタイムアウト値を設定します。初期値は300秒で、60秒から86400秒(24時間)の範囲で設定が行えます。
また、"高度な設定"を選択しても表示・設定できる項目に変更はありません。
"ApplicationName" を選択した場合、以下の画面が表示されます。変更したい項目を選択し、任意の名前を設定してください。(下記は、リソース名を"Nwsv" から"Nwsv1" に変更する場合の画面例です)
AutoSwitchOver とStandbyTransitionsの意味は、以下の通りです。
属性の詳細に関しては、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。
AutoSwitchOver
userApplication で障害が発生した場合に、自動的に切替えられるよう設定します。ここでは、"HostFailure|ResourceFailure|ShutDown" (ホストまたはリソースで障害が発生した場合、またはRMSがシャットダウンした場合)を選択してください。
StandbyTransitions
Standby状態遷移の実行時期を設定します。
ここでは、"ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest" (userApplication のFaulted の状態がクリアされOffline に状態遷移するとき、またはRMS が起動されたとき、または別のノードへ状態遷移したとき)を選択してください。
クラスタ運用の自動化には、"AutoStartUp"、"AutoSwitchOver"の設定を行う必要があります。通常は、"AutoStartUp=Yes"、"AutoSwitchOver= HostFailure|ResourceFailure|ShutDown"を設定します。上記設定例では未設定です。設定内容の詳細は、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。
[CUI方式によるNetWorkerユーザアプリケーションの作成手順]
PRIMECLUSTERの機能を運用ノード側において、以下のコマンドを入力して停止させます。
# hvshut -a
以下のコマンドを入力し、ユーザアプリケーションの設定を行います。
# hvw -n Configfile
ユーザアプリケーションの設定の詳細に関しては、"付録A"を参照してください。
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