PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker 4.1 |
目次
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以下の手順でPRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの環境設定を行います。
以下で、各項目について詳細を説明します。
FJSVclntwパッケージをインストールします。
インストールはクラスタを構成する各ノードでそれぞれ行う必要があります。
インストール方法は、PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker の“インストールガイド”を参照してください。
論理ノード名(仮想的なノード名)は、PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerが提供する以下の論理ノード名管理ファイルを、vi等のエディタを利用して編集することにより定義します。
/etc/opt/FJSVclntw/etc/clnwc.env
また、/etc/hostsファイルをvi等のエディタを利用して編集し、引継ぎIPアドレスに関連付けた論理的なノード名を追加します。
論理ノード名の定義は、PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerをインストールしたすべてのノードで行ってください。
論理ノード名管理ファイルは、論理ノード名(仮想的なノード名)を定義するためのファイルです。
[記述形式]
ApplicationName, LogicalNodeName, ClusterMntFileName, RawDeviceListFileName
ApplicationName, LogicalNodeName, ClusterMntFileName, RawDeviceListFileName
・
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・
[説明]
ApplicationName、LogicalNodeName、ClusterMntFileName、RawDeviceListFileNameを‘,’(コンマ)で区切って、1行で記述します。
RawDeviceListFileName は省略可能です。
論理ノード名はユーザアプリケーション単位に定義します。複数存在する場合、ユーザアプリケーション単位に複数行で記述してください。
‘#’から改行までの文字、および空白は無視されます。
[パラメタ]
ApplicationName:
作成したNetWorkerクライアントユーザアプリケーションの名前を記述します。
省略できません。
LogicalNodeName:
引継ぎIPアドレスに関連付けた(/etc/hostsに定義した)論理的なノードの名前(ノード名)を指定します。
省略できません。
共用ディスクをバックアップする場合、NetWorkerのクライアント定義で、クライアント名として、ここで定義した論理的なノード名を指定します。
ClusterMntFileName:
クラスタマウント情報ファイルのパス名を指定します。
省略できません。
クラスタマウント情報ファイルの作成方法については、“クラスタマウント情報ファイル”を参照してください。
RawDeviceListFileName:
rawデバイスパスリストファイルのパス名を指定します。
共用ディスクをrawデバイスとしてバックアップする場合に記述します。
共用ディスクをファイルシステムとしてバックアップする場合は、記述する必要はありません。
rawデバイスパスリストファイルの詳細については、“rawデバイスパスリストファイル”を参照してください。
[記述例]
# Logical Node Name Management File
# All Rights Reserved, Copyright Fujitsu 2003
#
# ApplicationName, LogicalNodeName, ClusterMntFileName, RawDeviceListFileName
# generic , v_host , /etc/opt/FJSVclntw/etc/vfstab_test
apl1, virtual_host1, /etc/opt/FJSVclntw/etc/vfstab_apl1
apl2, virtual_host2, /home/vfstab_apl2, /etc/opt/FJSVclntw/etc/rawdevicelist1
クラスタマウント情報ファイルは、論理ノード名でバックアップする共用ディスク上のファイルシステムを定義するためのファイルです。
本ファイルの書式は、Solaris(TM)オペレーティング環境(以降Solaris OEと記述)の /etc/vfstab ファイルに従います。
/etc/vfstab については、「Solaris(TM) System Administration Guide」か vfstab(4) のオンラインマニュアルを参照してください。
クラスタマウント情報ファイルは、以下の手順で作成します。
# cp /etc/opt/FJSVclntw/etc/vfstab_draft /home/vfstab_apl1
バックアップ対象となる共用ディスク上にファイルシステムが存在しない場合、本ファイルの作成は完了です。
バックアップ対象となる共用ディスク上にファイルシステムが存在する場合、以下の手順2を実行してください。
# vi /home/vfstab_apl1
[記述例]
# Cluster mount information file
# All Rights Reserved, Copyright Fujitsu 2003
#
# device device mount FS fsck mount moun
# to mount to fsck point type pass at boot options
# /dev/dsk/c0t0d0s5 /dev/rdsk/c0t0d0s5 /vol1 ufs - yes -
/dev/dsk/c1t0d0s0 /dev/rdsk/c1t0d0s0 /mnt_point ufs 2 no quota
rawデバイスパスリストファイルは、バックアップするrawデバイスを定義するためのファイルです。
共用ディスクをrawデバイスとしてバックアップする場合に必要なファイルです。
論理ノード名単位で作成する必要があります。
rawデバイスパスリストファイルの雛型(/etc/opt/FJSVclntw/etc/raw_list)をcp(1) で複写し、vi(1) などを使用してファイルを編集します。
[記述形式]
rawデバイスパス
rawデバイスパス
・
・
・
[説明]
rawデバイスパスを1行で記述します。
複数存在する場合、複数行で記述してください。
‘#’から改行までの文字、および空白は無視されます。
[パラメタ]
rawデバイスパス:
共用ディスクをrawデバイスとしてバックアップする場合に、バックアップ対象となるrawデバイスのパス名を指定します。
[記述例]
# Raw Device Path List File
# All Rights Reserved, Copyright Fujitsu 2003
# RawDevicePath
# /dev/rdsk/c1t0d0s5
/dev/rdsk/c2t1d0s0
/dev/rdsk/c2t1d0s1
GUI方式によるNetWorkerクライアントのユーザアプリケーションの作成に関しては、"NetWorkerユーザアプリケーションの作成"を参照してください。
CUI方式によるNetWorkerクライアントのユーザアプリケーションの作成に関しては、"付録A"を参照してください。
GUI方式およびCUI方式の両方とも例として、NetWorkerサーバアプリケーションの設定方法が記載されていますが、ウィザード上の設定の方法は同じです。
NetWorkerアプリケーションは、バックアップ対象となるアプリケーションの上位アプリケーションに設定する必要があります。
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