PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker 4.1
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上へ第2章 設定・インストール

2.2 テープ装置共用システム構築時の注意

■ 動作環境の設定 

NetWorker サーバ / NetWorker ストレージノード / NetWorker SAN ストレージノードによってテープ装置をクラスタシステム上で共用する場合、動作環境の設定で共用するテープ装置のデバイスパス名を指定する必要があります。

動作環境の設定はclntwparamコマンドを使用します。

clntwparamコマンドの詳細については、“clntwparam−動作環境の設定参照してください。

[使用例]

# /etc/opt/FJSVclntw/bin/clntwparam Devices /dev/rmt/0cbn

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動作環境を変更する場合は、PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerインストール後、ユーザアプリケーションを起動するまでに行ってください。共用するテープ装置のデバイスパス名を指定せずにユーザアプリケーションを起動した場合、テープライブラリ装置にテープをマウントできない等の現象が発生する場合があります。
ここで指定するデバイスやそのデバイスが使用するSCSIポートを含めて、クラスタシステム内で同一の値となる必要があります。各クラスタノードによって値が異なる場合、クラスタシステムのフェイルオーバが発生した場合、テープ装置が使用できなくなります。

■ /kernel/drv/st.confの設定変更

テープライブラリ装置をクラスタで共有する場合には、以下の定義を行う必要があります。

  1. ハードウェア添付のマニュアルに添って、/kernel/drv/st.confをvi等で編集します。
  2. 次に、設定を行った、/kernel/drv/st.confのドライブ情報に「ST_NO_RESERVE_RELEASE 0x20000」 を設定します。

    (例)DLT8000を使用したテープ装置の場合

    [変更前]

    tape-config-list="QUANTUM DLT8000","Quantum DLT8000","QDLT8";

    QDLT8 = 1,0x36,0,0x9639,4,0x84,0x85,0x88,0x89,3;

    [変更後]

    tape-config-list ="QUANTUM DLT8000","Quantum DLT8000","QDLT8";

    QDLT8 = 1,0x36,0,0x29639,4,0x84,0x85,0x88,0x89,3;

  3. /kernel/drv/st.confの設定後、サーバのリブートを行ってください。

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これらの設定を行うテープライブラリ装置は、NetWorker以外のアプリケーションでは使用しないで下さい。また、複数のNetWorkerサーバからの共有も行えません。バックアップデータの消失が起きる場合があります。


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