PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker 4.1
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上へ第2章 設定・インストール
上へ2.1 環境設定
上へ2.1.3 サーバクラスタの環境設定

2.1.3.4 PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの環境設定

以下の手順でPRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの環境設定を行います。

以下で、各項目について詳細を説明します。

■ PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerのインストール 

FJSVclntwパッケージをインストールします。

インストールは、各ノードでそれぞれ行う必要があります。

インストール方法はPRIMECLUSTER Wizard for NetWorker の“インストールガイド”を参照してください。

■ PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの設定

PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerが提供する、clntwparamコマンドを使用して、以下の2つを設定します。設定は、各ノードでそれぞれ行う必要があります。

clntwparamコマンドの詳細は、"clntwparam−動作環境の設定"を参照してください。

◆ 管理ファイルローカルパス名の定義

NetWorkerインストール時に指定した/nsrの実体がある場所を絶対パス名でLocal_Pathに設定します。

(設定例)

 /etc/opt/FJSVclntw/bin/clntwparam Local_Path /var/opt/nsr

◆ 管理ファイル共用パス名の定義

NetWorkerがサーバクラスタ形態で動作する場合に共用するデータベース領域(/nsr)が配置される場所を絶対パス名でVirtual_Pathに設定します。

(設定例)

 /etc/opt/FJSVclntw/bin/clntwparam Virtual_Path /networker/nsr

■ nwclntwaddコマンドの実行

nwclntwaddコマンドの実行により、ローカルディスクに作成したNetWorkerデータベース(/nsr配下)を共用ディスクのVirtual_Path(NetWorkerがクラスタ上で動作する場合に使用される共用パス)にコピーします。共用ディスク装置がマウントできる状態にする必要がありますので、GDS(Global Disk Services)を使用する場合には、共用ディスクとなるボリュームを「active」の状態にする必要があります。GDSの使用方法については、“PRIMECLUSTER導入運用手引書”を参照してください。nwclntwaddコマンドは、クラスタノード内の1台のノードより実行してください。nwclntwaddコマンドの詳細は、"nwclntwadd−NetWorker共用データベースの設定"を参照してください。

■ PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerによるNetWorkerディテクタの動作環境設定

PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerが提供する、clntwparamコマンドを使用して、プロセス監視機構(ディテクタ)とRMS構成スクリプトの動作環境を設定します。設定方法と設定内容については、"clntwparam−動作環境の設定"を参照してください。

また、/etc/hostsファイルをvi等のエディタを利用して編集し、引継ぎIPアドレスに関連付けた論理的なノードの名前(サーバ名)を追加します。

プロセス監視機構(ディテクタ)とRMS構成スクリプトの動作環境設定は、PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerをインストールしたすべてのノードで行ってください。

◆ 論理ノード名の定義

NetWorkerサーバとなるノードは、NetWorkerクライアントのノードでもあります。

このため、NetWorkerサーバ間で使用する共用ディスク上の資産は、仮想クライアント(仮想サーバ)のバックアップ対象として扱われます。

したがって、NetWorkerサーバ間で使用する共用ディスク上の資産をバックアップする場合は、クライアントクラスタ形態用の論理ノード名(仮想的なクライアント名)の定義を行う必要があります。

また、NetWorkerの管理データベースファイル(/nsr)の一部は、NetWorkerバックアップ動作時に自動的にバックアップを行います。

したがって、NetWorkerの管理ファイルが格納されている共用ディスクのユーザアプリケーションが属しているユーザアプリケーションに対する論理ノード名(仮想的なクライアント名)の定義が必要になります。

このとき、論理ノード名管理ファイルの論理ノード名には、clntwparamコマンドを使用して設定した、Virtual_Host(論理ノード名(仮想的なNetWorkerサーバ名))を指定することになります。

論理ノード名の定義方法については、クライアントクラスタの“論理ノード名の定義”を参照してください。

■ ユーザアプリケーションの設定

GUI方式によるNetWorkerサーバのユーザアプリケーションの作成に関しては、"NetWorkerユーザアプリケーションの作成"を参照してください。

CUI方式によるNetWorkerサーバのユーザアプリケーションの作成に関しては、"付録A"を参照してください。

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NetWorkerアプリケーションは、バックアップ対象となるアプリケーションの上位アプリケーションに設定する必要があります。


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