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Linkexpress Replication optionV5.0L27 DBミラーリングシステム連携導入運用ガイド

12.1.2 ユーザデータベースの復旧

ユーザデータベースの復旧について説明します。

12.1.2.1 複写元システムの資源が壊れた場合

以下の手順で実行してください。

各ノードが並列で表記されている場合は、どのノードを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

正系ノード

副系ノード

正系ノード

副系ノード

1.正系ノードまたは副系ノードで障害発生

2.サービスの通常停止

3.障害原因の排除
4.ユーザデータベースの復旧
5.Mirroring Controller環境の復旧

6.DRレプリケーション業務の停止

7.DRレプリケーション環境の初期化

8.DRレプリケーション業務の起動

9.サービスの開始

9.サービスの開始

  1. 正系ノードまたは副系ノードで障害発生

    RDBREPORTなどから、どちらのシステムのユーザデータベースに異常が発生したかを確認します。

  2. サービスの通常停止

    DBミラーリングサービスを「通常停止」します。

  3. 障害原因の排除

    復旧対象システムで、ディスクの交換などを行い復旧します。

  4. ユーザデータベースの復旧

    復旧対象システムで、メディアリカバリ機能により、障害発生直前の状態にユーザデータベースを復旧します。
    複写元システム(副系ノード)のユーザデータベースが復旧対象の場合は、複写元システム(正系ノード)のユーザデータベースから、rdbunlコマンドおよびrdbsloaderコマンドで復旧することもできます。
    詳細は、“Mirroring Controller 運用ガイド”の“データベースの異常”を参照してください。
    また、表定義に可変長列とBLOB列が存在する場合は、複写元システム(正系ノード)のデータベースから取得したアンロードデータを使用し、rdbsloaderコマンドによって複写元システム(正系ノード)のユーザデータベースにも適応しなおします。
    データベースの復旧後は、DBミラーリングサービスを開始しないでください。

  5. Mirroring Controller環境の復旧

    手順4で複写元システム(正系ノード)のRLP管理オブジェクトも復旧した場合は、Mirroring ControllerのRLP管理オブジェクトの初期化とMirroring Controllerのデータベース資源の関連付けを行います。
    詳細は、“Mirroring Controller 運用ガイド”の“ノードの切替えを行わずにリカバリを行う場合”を参照してください。
    Mirroring Controller環境復旧後は、DBミラーリングサービスを開始しないでください。

  6. DRレプリケーション業務の停止

    lxrepdrrep -p RLP名 -a stop -m n -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
  7. DRレプリケーション環境の初期化

    以下の場合、DRレプリケーションを初期化します。

    1. 複写元システム(副系ノード)のユーザデータベースを、複写元システム(正系ノード)から、全複写(rdbunlコマンドおよびrdbsloaderコマンドなど)で復旧した場合

    2. 複写元システム(正系ノード)のユーザデータベースの復旧で、Mirroring ControllerのRLP管理オブジェクトも復旧した場合

      複写元システム

      複写先システム

      正系ノード

      副系ノード

      正系ノード

      副系ノード

      1.RERUNログの取得停止

      2.サービスの通常停止

      3.RLPの初期化・全複写

      4.サービスの開始

      4.サービスの開始

    1. RERUNログの取得停止

      lxrepdrdis -p RLP名 -m drstop -k both -f DRサーバ環境ファイル名
    2. サービスの通常停止

      DBミラーリングサービスを「通常停止」します。
      (DBミラーリングサービスを開始していない場合は不要です)

    3. RLPの初期化・全複写

      RLPを初期化した後、複写先データベースを再創成します。
      初期化対象RLPは以下です。RLPの初期化・全複写の詳細は、“12.3.4 RLPの初期化”を参照してください。

      RLPの初期化およびRERUNログの取得停止(終了オフライン)対象RLP

      前記の(a)の場合

      rdbunl, rdbsloaderで復旧したDSIに対応するDRレプリケーションのRLP

      前記の(b)の場合

      復旧したRLP管理オブジェクトに対応するDRレプリケーションのRLP

    4. サービスの開始

      停止したDBミラーリングサービスを開始します。

  8. DRレプリケーション業務の起動

    lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
  9. サービスの開始

    停止したDBミラーリングサービスを開始します。

12.1.2.2 複写先システムの資源が壊れた場合

以下の手順で実行してください。

各ノードが並列で表記されている場合は、どのノードを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

正系ノード

副系ノード

正系ノード

副系ノード

1.正系ノードまたは副系ノードで障害発生

2.サービスの保守停止(注1)
3.DRレプリケーション業務の停止
4.RERUNログの取得停止

5.サービスの通常停止

6.障害原因の排除
7.ユーザデータベースの復旧
8.Mirroring Controller環境の復旧

9.サービスの開始

9.サービスの開始

10.RERUNログの取得開始
11.DRレプリケーション業務の起動
12.サービスの開始(注2)

注1) 表定義に可変長列とBLOB列が存在する場合は、複写元システム(正系ノード)からDBミラーリングサービスを「通常停止」します。
注2) 表定義に可変長列とBLOB列が存在する場合は、複写元システム(正系ノード)のDBミラーリングサービスも開始します。

  1. 正系ノードまたは副系ノードで障害発生

    RDBREPORTなどから、どちらのシステムのユーザデータベースに異常が発生したかを確認します。

  2. サービスの保守停止

    DBミラーリングサービスを「保守停止」します。
    なお、表定義に可変長列とBLOB列が存在する場合は、DBミラーリングサービスを「通常停止」します。

  3. DRレプリケーション業務の停止

    lxrepdrrep -p RLP名 -a stop -m n -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
  4. RERUNログの取得停止(DRオフライン)

    lxrepdrdis -p RLP名 -m drstop -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  5. サービスの通常停止

    DBミラーリングサービスを「通常停止」します。

  6. 障害原因の排除

    復旧対象システムで、ディスクの交換などを行い復旧します。

  7. ユーザデータベースの復旧

    復旧対象システムで、メディアリカバリ機能により、障害発生直前の状態にユーザデータベースを復旧します。
    複写先システム(副系ノード)のユーザデータベースが復旧対象の場合は、複写先システム(正系ノード)のユーザデータベースから、rdbunlコマンドおよびrdbsloaderコマンドで復旧することもできます。
    詳細は、“Mirroring Controller 運用ガイド”の“データベースの異常”を参照してください。
    データベースの復旧後は、DBミラーリングサービスを開始しないでください。
    また、表定義に可変長列とBLOB列が存在する場合は、複写先システム(正系ノード)のデータベースから取得したアンロードデータを使用し、rdbsloaderコマンドによって複写元システム(正系ノードと副系ノード)のデータベースにも適応します。

  8. Mirroring Controller環境の復旧

    複写先システム(正系ノード)のRLP管理オブジェクトを復旧する場合は、Mirroring ControllerのRLP管理オブジェクトの初期化とMirroring Controllerのデータベース資源の関連付けを行います。
    詳細は、“Mirroring Controller 運用ガイド”の“ノードの切替えを行わずにリカバリを行う場合”を参照してください。
    Mirroring Controller環境復旧後は、DBミラーリングサービスを開始しないでください。

  9. サービスの開始

    停止したDBミラーリングサービスを開始します。

  10. RERUNログの取得開始

    lxrepdrena -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  11. DRレプリケーション業務の起動

    lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
  12. サービスの開始

    停止したDBミラーリングサービスを開始します。
    なお、表定義に可変長列とBLOB列が存在する場合は、複写元システム(正系ノード)のDBミラーリングサービスを開始します。