DBミラーリングシステムの副系ノードのデータベースからレプリケーションを行う場合、以下のようなケースにおいて、副系ノードのRERUNログ反映処理、または昇格した正系ノードにおける利用者プログラムの性能に影響がある場合があります。
副系ノードが昇格し正系ノードになった場合
長時間副系ノードのDBミラーリングサービスを保守停止した場合
副系ノードが昇格し正系ノードになった場合
正系ノードに昇格することにより、旧副系ノードへのデータの更新が発生し、データベースへの負荷が上がります。
長時間副系ノードのDBミラーリングサービスを保守停止した場合
長時間にわたり副系ノードのDBミラーリングサービスを停止した場合、正系ノードのデータベースを更新し取得したRERUNログが、副系ノードのデータベースに反映されずに大量に蓄積されます。
その状態で、副系ノードのDBミラーリングサービスを起動すると、蓄積されていた大量のRERUNログが副系ノードのデータベースに反映されるため、副系ノードのデータベースの負荷が上がります。
ポイント
蓄積された大量のRERUNログが副系ノードのデータベースに一気に反映されると、トランザクションログファイルへの負荷が上がり、RERUNログのデータベースへの反映性能に影響を与える場合があります。RERUNログのデータベースへの反映性能を優先する場合は、“REP_TRF_COFF(差分ログ停止契機の指定)”を使用し、レプリケーションシステムをDBミラーリングシステム連携から離脱させることで、DBミラーリングシステムの副系ノードのデータベースへの負荷を軽減することが可能です。
参照
“REP_TRF_COFF”の詳細については、“導入運用ガイド”の“動作環境ファイルの作成”を参照してください。
レプリケーションシステムを離脱した後の復旧方法については、“8.3 レプリケーションシステムの異常”を参照してください。
図6.2 DBミラーリングサービスが停止している状態
図6.3 DBミラーリングサービスが開始した状態