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Linkexpress Replication optionV5.0L27 DBミラーリングシステム連携導入運用ガイド

8.3 レプリケーションシステムの異常

レプリケーションシステムの資源に異常が発生した場合、およびDBミラーリングシステム連携からレプリケーションシステムが離脱(トランザクションログファイルへの差分ログ停止)した場合の、DBミラーリングシステム連携の復旧方法を以下に説明します。

ポイント

DBミラーリングシステムの正系ノードのデータベースからレプリケーションを行った場合について、以下に補足します。

  • レプリケーションシステムに異常が発生した場合、DBミラーリングシステムの復旧は不要です。

参照

複写先システムがDBミラーリングシステムの場合は、"8.3.1 複写先システムがDBミラーリングシステムの場合"を参照してください。

操作手順

説明

  1. Linkexpress Replication optionの動作環境ファイルに“REP_TRF_INH_CLOG=NO(トランザクションログファイル閉塞時の差分ログ取得停止)”を指定している状態で、トランザクションログファイルが閉塞した場合、以下の手順でDBミラーリングサービスを再開し、データベースの二重化を継続します。
    (差分ログは、トランザクションログファイルを復旧するまで取得されません)
    1) dxsvstopコマンドを使用し、DBミラーリングサービスを保守停止します。
    2) dxsvstartコマンドを使用し、DBミラーリングサービスを開始します。
    なお、“REP_TRF_INH_CLOG”を省略または“YES”を指定している場合は、トランザクションログファイルを復旧するまでデータベースの二重化が継続できませんので手順2以降の作業を行い、環境を復旧します。

  2. dxsvstopコマンドを使用し、DBミラーリングサービスを保守停止します。

  3. レプリケーション運用を停止します。
    詳細は、“導入運用ガイド”の“レプリケーション運用の終了”を参照してください。

  4. レプリケーションシステムを復旧します。
    詳細は“導入運用ガイド”の以下を参照してください。

    • “2.2.5.1.2 差分ログファイルの再作成(容量不足、閉塞からのリカバリ)”

    • “2.2.5.1.4 トランザクションログファイルの再作成(定義変更)”

    • “2.2.5.1.5 トランザクションログファイルの再作成(閉塞からのリカバリ)”

    • “2.2.5.1.7 トランザクションログファイルへの差分ログ停止後の再開”

  5. 以下の手順でレプリケーション運用を開始します。
    1) lxrepenaコマンドを実行し、差分ログの取得を開始します。
    2) レプリケーション運用を開始します。
    詳細は、“導入運用ガイド”の“差分ログの取得開始”および“導入運用ガイド”の“2.7.3 レプリケーション運用の開始”を参照してください。

  6. dxsvstartコマンドを使用し、DBミラーリングサービスを開始します。

参照

DBミラーリングサービスの保守停止および開始、dxsvstopコマンドおよびdxsvstartコマンドの詳細は、以下のいずれかのマニュアルを参照してください。

  • “Symfoware Server データベース二重化導入運用ガイド”

  • “Mirroring Controller 運用ガイド”

  • “Symfoware Server コマンドリファレンス”

  • “Mirroring Controller コマンドリファレンス”

注意

DBミラーリングサービスの保守停止から開始までの間は、正系ノードのデータベースの更新に対し、RERUNログが蓄積されます。したがって、この区間に大量に正系ノードのデータベースを更新すると、DBミラーリングサービスの開始では、蓄積していた大量のRERUNログがレプリケーションの対象となり、以下のリスクが発生します。

  • トランザクションログファイルが満杯になり、RERUNログの反映性能に影響がでる危険性がある。

  • 差分ログファイルが想定以上に自動容量拡張し、配置先ディスクに空きがなくなる危険性がある。

  • レプリケーション業務における各イベントの処理時間が、監視時間をオーバする可能性がある。

これらのリスクが高い場合は、正系ノードにおいてデータベースの更新量が少ない時間帯に、DBミラーリングサービスを保守停止し、レプリケーションシステムの復旧を行ってください。