機能説明
統合ログ閲覧データベースを作成するコマンドです。
記述形式
DTKDBCREATE.EXE DTKDB2 <User> <Password> { CREATE <データベース定義ファイルのフルパス> | DROP | INFO }
オプション
固定です。
ログ閲覧データベースを対象に処理する事を示します。
SecureAdmin(初期管理者のユーザーID)を指定します。
SecureAdminのパスワードを指定します。
データベースを作成する時に指定します。
<データベース定義ファイルのフルパス>は、データベースの定義情報を設定したファイルを用意し、そのフルパスを指定します。
フルパスは、SJIS文字で、255バイト以内で記述してください。
パス中に半角空白を含む場合には、パス全体をダブルクォーテーションでくくってください。
データベース定義ファイルの仕様については後述します。
データベースを削除する時に指定します。
なお、DROP指定時は、実行後に、以下の確認メッセージを表示するので、実行する場合は「y」(英大文字、英小文字どちらでも良い)と改行キーを入力してください。
それ以外の文字を入力し、改行キーを入力した場合は、処理を中断します。
データベースを作成した時に、内部で記録していた設定情報を表示します。
どのドライブ(パス)で、どの年月のデータを管理しているか、データベースとしての使用量がいくらか、ディスクの空きがどれぐらいあるか、を確認できます。
復帰値
正常終了
異常終了
コマンド格納場所
<データベース関連ファイルのインストールフォルダ>\BackupCommand\DTKDBCREATE.EXE
実行に必要な権限/実行環境
ローカルコンピュータのAdministratorsグループに所属するユーザーまたは、ドメインのDomain Adminsグループに所属するユーザーで行ってください。
3階層構成の場合は統合管理サーバ上で、2階層構成の場合は管理サーバ/統合管理サーバ上で実行してください。
運用データベースは予め作成しておいてください。運用データベースが存在しないと、このコマンドは実行できません。
従来版のログ閲覧データベースは作成しないでください。作成済の場合は削除しておいてください。
このコマンドは、DTKの全てのプログラム、および、管理サーバのサービス(サーバサービス(fsw21sj0.exe)、階層化サービス(fsw21sj1.exe))を停止してから実行してください。 ただし、運用データベース用のPostgreSQLのサービス(PostgreSQL RDB SWDTK)は起動したままにしてください。
コマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動し、カレントフォルダをコマンド格納場所に移動後に、実行してください。
データベース定義ファイルについて
データベース定義ファイルは、14カ月のログ管理を行なう統合ログ閲覧データベースを定義する時の、データベース作成先を設定するファイルです。
サンプルファイルを用意しているので、そのファイルを元に定義します。
詳細については、“2.26 データベース定義ファイル”を参照してください。
使用例/実行結果/出力形式
C:\Program Files (x86)\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\DB\BackupCommand>DTKDBCREATE.exe DTKDB2 SecureAdmin Password CREATE "C:\ProgramData\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\DTKDBCREATE.ini" 2023/07/19 08:28:27 データベース作成・削除コマンド・開始 2023/07/19 08:28:27 2023/07/19 08:28:27 データベース : DTKDB2 2023/07/19 08:28:27 処理指示 : CREATE 2023/07/19 08:28:27 オプション : C:\ProgramData\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\DTKDBCREATE.ini 2023/07/19 08:28:27 2023/07/19 08:28:27 データベースを定義します。 2023/07/19 08:28:27 ○ 設定情報 2023/07/19 08:28:27 基本域パス : D:\DTKDB\Base 2023/07/19 08:28:27 データ域個数 : 14 2023/07/19 08:28:27 データ域[01]パス : F:\DTKDB\Log01 2023/07/19 08:28:27 データ域[02]パス : G:\DTKDB\Log02 2023/07/19 08:28:27 データ域[03]パス : H:\DTKDB\Log03 2023/07/19 08:28:27 データ域[04]パス : I:\DTKDB\Log04 2023/07/19 08:28:28 データ域[05]パス : J:\DTKDB\Log05 2023/07/19 08:28:28 データ域[06]パス : K:\DTKDB\Log06 2023/07/19 08:28:28 データ域[07]パス : L:\DTKDB\Log07 2023/07/19 08:28:28 データ域[08]パス : M:\DTKDB\Log08 2023/07/19 08:28:28 データ域[09]パス : N:\DTKDB\Log09 2023/07/19 08:28:28 データ域[10]パス : O:\DTKDB\Log10 2023/07/19 08:28:28 データ域[11]パス : P:\DTKDB\Log11 2023/07/19 08:28:28 データ域[12]パス : Q:\DTKDB\Log12 2023/07/19 08:28:28 データ域[13]パス : R:\DTKDB\Log13 2023/07/19 08:28:28 データ域[14]パス : R:\DTKDB\Log14 2023/07/19 08:28:28 基準日 : 20230719 2023/07/19 08:28:28 2023/07/19 08:28:28 ○ 定義処理 2023/07/19 08:28:28 ログ閲覧データベース作成・開始 2023/07/19 08:36:08 ログ閲覧データベース作成・終了(成功) 2023/07/19 08:36:08 C:\Program Files (x86)\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\DB\BackupCommand>
C:\Program Files (x86)\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\DB\BackupCommand>DTKDBCREATE.exe DTKDB2 SecureAdmin Password DROP [SYCR-SEL001] ログ閲覧データベースの削除を開始します。 よろしいですか?(y/n) y 2023/07/24 08:22:37 データベース作成・削除コマンド・開始 2023/07/24 08:22:37 データベース : DTKDB2 2023/07/24 08:22:37 処理指示 : DROP 2023/07/24 08:22:37 オプション : 2023/07/24 08:22:37 2023/07/24 08:22:37 データベースを削除します。 2023/07/24 08:22:37 ○ 現定義情報 2023/07/24 08:22:37 基本域パス : D:\DTKDB\Base 2023/07/24 08:22:37 データ域個数 : 14 2023/07/24 08:22:37 データ域[01]パス : F:\DTKDB\Log01 2023/07/24 08:22:37 データ域[02]パス : G:\DTKDB\Log02 2023/07/24 08:22:37 データ域[03]パス : H:\DTKDB\Log03 2023/07/24 08:22:37 データ域[04]パス : I:\DTKDB\Log04 2023/07/24 08:22:37 データ域[05]パス : J:\DTKDB\Log05 2023/07/24 08:22:37 データ域[06]パス : K:\DTKDB\Log06 2023/07/24 08:22:37 データ域[07]パス : L:\DTKDB\Log07 2023/07/24 08:22:38 データ域[08]パス : M:\DTKDB\Log08 2023/07/24 08:22:38 データ域[09]パス : N:\DTKDB\Log09 2023/07/24 08:22:38 データ域[10]パス : O:\DTKDB\Log10 2023/07/24 08:22:38 データ域[11]パス : P:\DTKDB\Log11 2023/07/24 08:22:38 データ域[12]パス : Q:\DTKDB\Log12 2023/07/24 08:22:38 データ域[13]パス : R:\DTKDB\Log13 2023/07/24 08:22:38 データ域[14]パス : S:\DTKDB\Log14 2023/07/24 08:22:38 2023/07/24 08:22:38 ○ 削除処理 2023/07/24 08:22:38 ログ閲覧データベース削除・開始 2023/07/24 08:23:37 ログ閲覧データベース削除・終了(成功) 2023/07/24 08:23:37 2023/07/24 08:23:37 データベース作成・削除コマンド・終了 C:\Program Files (x86)\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\DB\BackupCommand>
C:\Program Files (x86)\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\DB\BackupCommand>DTKDBCREATE.exe DTKDB2 SecureAdmin Password INFO [実行情報] 実行日時 : 2023/07/24 08:15:10 [データベーススペース情報] DB SPACE MNGDATE DB Size Free Area Free% Path DTKDBSP 2023/08 480201K 1952764336K 99.96% D:\DTKDB\Base DTKDBSP_01 2022/06 6696K 1952764336K 99.96% F:\DTKDB\Log01 DTKDBSP_02 2022/07 6696K 1952764336K 99.96% G:\DTKDB\Log02 DTKDBSP_03 2022/08 6696K 1952764336K 99.96% H:\DTKDB\Log03 DTKDBSP_04 2022/09 6696K 1952764336K 99.96% I:\DTKDB\Log04 DTKDBSP_05 2022/10 6696K 1952764336K 99.96% J:\DTKDB\Log05 DTKDBSP_06 2022/11 6696K 1952764336K 99.96% K:\DTKDB\Log06 DTKDBSP_07 2022/12 6696K 1952764336K 99.96% L:\DTKDB\Log07 DTKDBSP_08 2023/01 6696K 1952764336K 99.96% M:\DTKDB\Log08 DTKDBSP_09 2023/02 6696K 1952764336K 99.96% N:\DTKDB\Log09 DTKDBSP_10 2023/03 6696K 1952764336K 99.96% O:\DTKDB\Log10 DTKDBSP_11 2023/04 6696K 1952764336K 99.96% P:\DTKDB\Log11 DTKDBSP_12 2023/05 6696K 1952764336K 99.96% Q:\DTKDB\Log12 DTKDBSP_13 2023/06 6696K 1952764336K 99.96% R:\DTKDB\Log13 DTKDBSP_14 2023/07 6696K 1952764336K 99.96% S:\DTKDB\Log14 C:\Program Files (x86)\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\DB\BackupCommand>
現在の14カ月のデータベース領域を、どのように使用しているかを情報表示します。
以下の情報が表示されます。
項目名 | 説明 |
---|---|
処理基準日 | このコマンドを実行した日付です。 |
DB SPACE 列 | データベースの領域名です。 DTKDBSPは、管理系テーブルと、未来日付のログを格納する基本域です。 DTKDBSP_01~14は、月ごとのデータ管理域です。 |
MNGDATE列 | 管理しているログ情報の年月です。(YYYY/MMの型式) なお、DTKDBSP行に表示する年月は、データ管理域の、最新の年月の更に翌月の年月を表示します。 |
DB Size 列 | その領域が使用しているデータベースサイズ(単位はKB) |
Free Area 列 | その領域が使用しているディスクの空きサイズ(単位はKB) |
Free% 列 | ディスクの空き率(95.00%と表示した場合、空き領域が95%あるという状態) |
Path 列 | データベース領域の定義先のドライブとパス(ドライブレターからのフルパス) |
実行ログ
画面に表示された実行結果は、以下の実行ログファイルにも書き込まれています。
C:\ProgramData\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\DTKDBCREATE.log
注意事項
統合ログ閲覧データベースを作成した後、サーバ設定ツールの「フォルダ/CT自己版数アップ設定」画面より、ログ閲覧データベース用のフォルダ設定を行なってください。
ログの格納月数を多く定義した場合、ログを月ごとに異なるデータベースに分割して格納しているため、データベースの管理情報が大きく、OS再起動後、あるいはログを多量に格納した後の初回の検索時に時間がかかる事があります。
また、少量のログしか保存していないテーブルを検索する場合、従来版のログ閲覧データベースより検索に時間がかかる場合があります。