収集機能と並列分散処理を使用する場合、各サーバにおいて新規に環境を構築します。
収集機能とデータ管理機能のインストール・セットアップ後にユーザーとグループが作成されます。詳細については、“付録E ユーザーアカウント”を参照してください。
本手順は並列分散処理を使用する場合に実施します。
マスタサーバ用の構成ファイルを編集して事前に設計した値を設定します。以下の“bdpp_master.conf”ファイルを編集します。
/var/opt/FJSVbsb/bsb_setuptool/resource/master/bdpp_master.conf
構成ファイルの詳細については“C.1 bdpp.conf”を参照してください。
ポイント
セットアップ時にbdpp_master.confファイルを編集すると、セットアップツールによりbdpp.confファイルにリネームされて、固定のディレクトリに配置されます。
収集機能と並列分散処理を使用する場合、各サーバにおいて以下を実施します。
収集サーバまたはマスタサーバ(プライマリ)において、セットアップツール対象のサーバ情報および設定値を記載するためのファイルを編集します。
以下に格納されているサンプルファイルを/var/opt/FJSVbsb/bsb_setuptool/conf/hostsに複写して編集します。
/var/opt/FJSVbsb/bsb_setuptool/conf/hosts.sample
詳細については、“D.2 インベントリファイル(hosts)”を参照してください。
セットアップツールの実行
各サーバにおいて、構築する機能を指定してbsb_syssetupコマンドを実行します。
収集機能の場合:収集サーバで実行
# /var/opt/FJSVbsb/bsb_setuptool/bin/bsb_syssetup -m collect <Enter>
並列分散処理の場合:マスタサーバ(プライマリ)で実行
# /var/opt/FJSVbsb/bsb_setuptool/bin/bsb_syssetup -m multi <Enter>
bsb_syssetupコマンドに詳細については、“F.6 bsb_syssetup”を参照してください。
エラー発生時のリカバリ
セットアップ時にエラーが発生した場合のリカバリは以下の作業を行います。
各作業について説明します。
エラー原因の対処
画面に表示されたメッセージやログファイルからエラー原因を特定して対処します。
アンインストール実行
【新規構築の場合】
画面に表示されたメッセージでアンインストール実行を促された場合、全サーバにおいて本製品をアンインストール後、“4.2 初期インストール”を実施します。
【スレーブサーバ追加の場合】
画面に表示されたメッセージでアンインストール実行を促された場合、追加サーバにおいて本製品をアンインストール後、“4.2 初期インストール”を実施します。
アンインストール方法の詳細は、“第6章 アンインストールする”を参照してください。
注意
アンインストール後に残存する/var/opt/FJSVbsb/bsb_setuptoolについては、セットアップが正常に完了するまで削除しないでください。
削除した場合は、次の手順で本製品を再インストールしてから“5.1.1.1 マスタサーバ用の構成ファイルの編集”以降を再度実施する必要があります。
セットアップツールの再実行
bsb_syssetupコマンドを再実行します。
bsb_syssetupコマンドに詳細については、“F.6 bsb_syssetup”を参照してください。