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Linkexpress Replication optionV5.0L27 導入運用ガイド

G.1.2 RLP環境の復旧

複写元システムまたは複写先システムで障害が発生した場合、両システムに出力される以下のメッセージにより、RLP環境に異常が発生したことを確認します。なお、RLPに異常が発生した場合は、障害の発生したシステムのRLPは閉塞します。

RLP環境の資源に異常が発生した場合、障害の発生したシステムに以下のいずれかのメッセージが出力されます。

事象

資源

メッセージ番号

発生システム

ディスク障害

RLM

qdg20103u

複写元システム
または
複写先システム

RLCファイル

qdg20075u

qdg20076u

RLC退避ファイル

qdg20064u

qdg20065u

qdg20066u

qdg20072u

qdg20078u

qdg20079u

RERUNログ抽出ファイル

qdg20048u

qdg20049u

複写先システム

RERUNログ抽出作業域ファイル

qdg20052u

qdg20053u

RERUNログ引継ぎファイル

qdg20050u

qdg20051u

以下のRLP環境に障害が発生した場合のオンライン中リカバリ機能を利用した復旧方法について説明します。

複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

(DRレプリケーション運用中)

(DRレプリケーション運用中)

複写元システムまたは複写先システムで障害発生

1.DRレプリケーション業務の停止

2.RERUNログの取得停止

3.障害原因の排除

4.残存資源の削除

3.障害原因の排除

4.残存資源の削除

5.RLP管理オブジェクトの削除

6.オンライン中のRLP作成

6.オンライン中のRLP作成

7.RLP管理オブジェクトの作成

8.データベース環境の複写

9.RERUNログの取得開始

10.DRレプリケーション業務の起動

  1. DRレプリケーション業務の停止

    全RLPのDRレプリケーション業務を停止します。

    lxrepdrrep -p RLP名 -a stop -m n -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
  2. RERUNログの取得停止

    全RLPを「終了オフライン」にします。

    lxrepdrdis -p RLP名 -m term -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  3. 障害原因の排除

    両システムのRDBREPORTなどのメッセージを確認し、復旧対象システムで障害ディスクの交換などを行い、障害原因を取り除きます。

  4. 残存資源の削除

    両システムに当該RLPのRLC退避ファイルおよびRERUNログ抽出ファイルが残存する場合は、OSのrmコマンドで削除してください。

  5. RLP管理オブジェクトの削除

    全RLPのRLP管理オブジェクトを削除します。

    lxrepdrdrp -p RLP名 -m rlpobj -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  6. オンライン中のRLP作成

    両システムで、全RLPの状態を“lxrepdrrlpコマンド( -V -O -p RLP名指定)”によって確認し、qdg20230uメッセージが出力される場合は、RLMとRLCファイルをOSのrmコマンドで削除します。

    複写元システムで、全RLPに対しオンライン中のRLP作成を行います。

    lxrepdrrlpcr -p RLP名 -G -k capture -d DRレプリケーション定義ファイル

    複写先システムで、全RLPに対しオンライン中のRLP作成を行います。

    lxrepdrrlpcr -p RLP名 -G -k reflect -d DRレプリケーション定義ファイル
  7. RLP管理オブジェクトの作成

    複写元システムで、全RLPのRLP管理オブジェクトを作成します。

    lxrepdrcrt -p RLP名 -m mndb -k capture -d DRレプリケーション定義ファイル名 -e nocntf
  8. データベース環境の複写

    複写先システムにデータベース環境を複写します。詳細は、“G.1.9 データベース環境の複写”を参照してください。

  9. RERUNログの取得開始

    複写先システムで、全RLPをオンラインにします。

    lxrepdrena -p RLP名 -k reflect
  10. DRレプリケーション業務の起動

    複写先システムで、全RLPのDRレプリケーション業務を起動します。

    lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k reflect [-w 作業ディレクトリパス名]