複写元システムまたは複写先システムで障害が発生した場合、両システムに出力される以下のメッセージにより、RLP環境に異常が発生したことを確認します。なお、RLPに異常が発生した場合は、障害の発生したシステムのRLPは閉塞します。
qdg20122e:RLPを閉塞しました RLP名='RLP名'
RLP環境の資源に異常が発生した場合、障害の発生したシステムに以下のいずれかのメッセージが出力されます。
事象 | 資源 | メッセージ番号 | 発生システム |
---|---|---|---|
ディスク障害 | RLM | qdg20103u | 複写元システム |
RLCファイル | qdg20075u qdg20076u | ||
RLC退避ファイル | qdg20064u qdg20065u qdg20066u qdg20072u qdg20078u qdg20079u | ||
RERUNログ抽出ファイル | qdg20048u qdg20049u | 複写先システム | |
RERUNログ抽出作業域ファイル | qdg20052u qdg20053u | ||
RERUNログ引継ぎファイル | qdg20050u qdg20051u |
以下のRLP環境に障害が発生した場合のオンライン中リカバリ機能を利用した復旧方法について説明します。
RLM
RLCファイル
RLC退避ファイル
RERUNログ抽出ファイル
RERUNログ抽出作業域ファイル
RERUNログ引継ぎファイル
複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。
複写元システム | 複写先システム |
---|---|
(DRレプリケーション運用中) | (DRレプリケーション運用中) |
複写元システムまたは複写先システムで障害発生 | |
1.DRレプリケーション業務の停止 2.RERUNログの取得停止 | |
3.障害原因の排除 4.残存資源の削除 | 3.障害原因の排除 4.残存資源の削除 |
5.RLP管理オブジェクトの削除 | |
6.オンライン中のRLP作成 | 6.オンライン中のRLP作成 |
7.RLP管理オブジェクトの作成 | |
8.データベース環境の複写 | |
9.RERUNログの取得開始 10.DRレプリケーション業務の起動 |
DRレプリケーション業務の停止
全RLPのDRレプリケーション業務を停止します。
lxrepdrrep -p RLP名 -a stop -m n -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
RERUNログの取得停止
全RLPを「終了オフライン」にします。
lxrepdrdis -p RLP名 -m term -k both -f DRサーバ環境ファイル名
障害原因の排除
両システムのRDBREPORTなどのメッセージを確認し、復旧対象システムで障害ディスクの交換などを行い、障害原因を取り除きます。
残存資源の削除
両システムに当該RLPのRLC退避ファイルおよびRERUNログ抽出ファイルが残存する場合は、OSのrmコマンドで削除してください。
RLP管理オブジェクトの削除
全RLPのRLP管理オブジェクトを削除します。
lxrepdrdrp -p RLP名 -m rlpobj -k both -f DRサーバ環境ファイル名
オンライン中のRLP作成
両システムで、全RLPの状態を“lxrepdrrlpコマンド( -V -O -p RLP名指定)”によって確認し、qdg20230uメッセージが出力される場合は、RLMとRLCファイルをOSのrmコマンドで削除します。
複写元システムで、全RLPに対しオンライン中のRLP作成を行います。
lxrepdrrlpcr -p RLP名 -G -k capture -d DRレプリケーション定義ファイル
複写先システムで、全RLPに対しオンライン中のRLP作成を行います。
lxrepdrrlpcr -p RLP名 -G -k reflect -d DRレプリケーション定義ファイル
RLP管理オブジェクトの作成
複写元システムで、全RLPのRLP管理オブジェクトを作成します。
lxrepdrcrt -p RLP名 -m mndb -k capture -d DRレプリケーション定義ファイル名 -e nocntf
データベース環境の複写
複写先システムにデータベース環境を複写します。詳細は、“G.1.9 データベース環境の複写”を参照してください。
RERUNログの取得開始
複写先システムで、全RLPをオンラインにします。
lxrepdrena -p RLP名 -k reflect
DRレプリケーション業務の起動
複写先システムで、全RLPのDRレプリケーション業務を起動します。
lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k reflect [-w 作業ディレクトリパス名]