BCログ管理ファイルを配置したディスクに異常が発生すると、RDBREPORTにBCログ管理ファイルの異常を通知する以下のいずれかのメッセージが出力されます。
qdg20162u:BCログ管理ファイルが閉塞されています
qdg20163u:BCログ管理ファイルが存在しません
qdg20166u:BCログ管理ファイルに異常があります
複写元システムのBCログ管理ファイルが壊れた場合、BCログ管理ファイルの復旧とRLPの復旧が必要です。
複写先システムのBCログ管理ファイルが壊れた場合、BCログ管理ファイルの復旧は必要ですがRLPの復旧は不要です。
オンライン中リカバリ機能を利用したBCログ管理ファイルの復旧方法を説明します。
複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。
複写元システム | 複写先システム |
---|---|
(DRレプリケーション運用中) | (DRレプリケーション運用中) |
複写元システムまたは複写先システムで障害発生 | |
1.利用者プログラムの停止 2.DRレプリケーション業務の停止 | |
3.Symfoware/RDBの停止 4.障害原因の排除 5.BCログ管理ファイルの再作成 6.RLPの再登録 7.残存資源の削除 | 3.Symfoware/RDBの停止 4.障害原因の排除 5.BCログ管理ファイルの再作成 6.RLPの再登録 7.残存資源の削除 |
8.Symfoware/RDBの起動 | 8.Symfoware/RDBの起動 |
9.BCログ管理ファイルの復旧 |
利用者プログラムの停止
DRレプリケーション業務の停止
全RLPの業務を停止します。
lxrepdrrep -p RLP名 -a stop -m n -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
Symfoware/RDBの停止
両システムで、Symfoware/RDBを停止します。
障害原因の排除
両システムのRDBREPORTなどのメッセージを確認し、復旧対象システムで障害ディスクの交換などを行い障害原因を取り除きます。
BCログ管理ファイルの再作成
復旧対象システムで、BCログ管理ファイルを再作成します。
lxrepdrlog -M -r
RLPの再登録
復旧対象システムでBCログ管理ファイルにすべてのRLPを再登録し、すべてのRLPが正常に登録されたことを確認します。
lxrepdrrlp -A -p RLP名 -S 送信用RLMファイル名 lxrepdrrlp -V -D
残存資源の削除
両システムに、全RLPのRLC退避ファイルおよびRERUNログ抽出ファイルが残存する場合は、OSのrmコマンドで削除してください。
Symfoware/RDBの起動
両システムで、Symfoware/RDBを起動します。
BCログ管理ファイルの復旧
複写元システムのBCログ管理ファイルが壊れた場合は、手順8に続き以下の手順を行います。
複写元システム | 複写先システム |
---|---|
1.RERUNログの取得停止 | |
2.RLPの初期化 | |
3.データベース環境の複写 | |
4.RERUNログの取得開始 5.DRレプリケーション業務の起動 |
RERUNログの取得停止
全RLPを「終了オフライン」にします。
lxrepdrdis -p RLP名 -m term -k both -f DRサーバ環境ファイル名
RLPの初期化
全RLPの初期化を実行します。詳細は、“G.1.8 RLPの初期化”を参照してください。
データベース環境の複写
複写先システムにデータベース環境を複写します。詳細は、“G.1.9 データベース環境の複写”を参照してください。
RERUNログの取得開始
複写先システムで、全RLPをオンラインにします。
lxrepdrena -p RLP名 -k reflect
DRレプリケーション業務の起動
複写先システムで、全RLPのDRレプリケーション業務を起動します。
lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k reflect [-w 作業ディレクトリパス名]
複写先システムのBCログ管理ファイルが壊れた場合は、手順8に続き以下の手順を行います。
複写元システム | 複写先システム |
---|---|
1.DRレプリケーション業務の起動 2.利用者プログラムの再開 |
DRレプリケーション業務の起動
複写元システムで、全RLPのDRレプリケーション業務を起動します。
lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
利用者プログラムの再開