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Linkexpress Replication optionV5.0L27 導入運用ガイド

G.1.9 データベース環境の複写

オンライン中リカバリ機能における複写先データベースの再創成について説明します。
複写先データベースの再創成は、複写元システムのデータベース資源をSymfoware/RDBのコマンドで退避し、複写先システムに転送した後、複写先システムで復旧を行います。
複写対象データベース資源は以下です。

複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

(DRレプリケーション運用中)

(DRレプリケーション運用中)

1.資源識別子情報の抽出

2.表のDSIの退避

3.利用者プログラムの停止

4.利用規定の設定

5.RDBディクショナリの退避

6.リカバリポイントの設定

7.利用規定の解除

8.RERUNログの取得開始

9.DRレプリケーション業務の起動

10.利用者プログラムの再開

11.退避アーカイブログファイルの取得と転送

12.Symfoware/RDBの停止

13.RDBディクショナリの復旧

14.RDBディレクトリファイルの復旧

15.Symfoware/RDBの起動

16.監査ログエレメントの復旧

17.DSIの復旧

18.RLP管理オブジェクトの再作成

19.資源識別子情報の登録

  1. 資源識別子情報の抽出

    複写元システムで、全RLPの資源識別子情報を抽出します。

    lxrepdrmap -p RLP名 -E 資源識別子抽出ファイル名
  2. 表のDSIの退避

    複写元システムでrdbdmpコマンドを実行し、表のDSIの退避ファイルを取得します。

    rdbdmp -i データベース名.DSI名 -f 退避先名@デバイス名
  3. 利用者プログラムの停止

  4. 利用規定の設定

    複写元システムでrdbrtrコマンドを実行し、RDBディクショナリとすべてのデータベーススペースに更新抑止の利用規定を設定します。

    rdbrtr -z -rw
    rdbrtr -p データベース名.データベーススペース名 -rw
  5. RDBディクショナリの退避

    複写元システムでrdbdmpdicコマンドを実行し、RDBディクショナリの退避ファイルを取得します。

    rdbdmpdic -f 退避先名@デバイス名 -N
  6. リカバリポイントの設定

    複写元システムでrdbsetrpコマンドを実行し、リカバリポイントを設定します。

    rdbsetrp リカバリポイント名
  7. 利用規定の解除

    複写元システムでrdbrlsコマンドを実行し、RDBディクショナリとすべてのデータベーススペースの更新抑止の利用規定を解除します。

    rdbrls -z -rw
    rdbrls -p データベース名.データベーススペース名 -rw
  8. RERUNログの取得開始

    複写元システムで、RERUNログの取得を開始します。

    lxrepdrena -p RLP名 -k capture
  9. DRレプリケーション業務の起動

    複写元システムで、全RLPの業務を起動します。

    lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k capture [-w 作業ディレクトリパス名]
  10. 利用者プログラムの再開

  11. 退避アーカイブログファイルの取得と転送

    複写元システムでrdblogコマンドによるアーカイブログの強制切替えと退避アーカイブログファイルの取得を行い、OSのftpコマンドによって複写先システムに転送します。
    退避アーカイブログファイルは、表のDSIの退避ファイルの取得を開始した時点から、リカバリポイントを設定するまでの間のすべてのロググループのアーカイブログを対象としてください。

    rdblog -S -a
    rdblog -S -a -g ロググループ名
    rdblog -B アーカイブログ退避先名@デバイス名
    rdblog -B -g ロググループ名 アーカイブログ退避先名@デバイス名
  12. Symfoware/RDBの停止

    複写先システムで、Symfoware/RDBを停止します。

  13. RDBディクショナリの復旧

    複写元システムで取得したRDBディクショナリを、OSのftpコマンドによって複写先システムに転送します。
    そのRDBディクショナリの退避ファイルを使用し、rdbrcvdicコマンドによって複写先システムのRDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルを復旧します。

    rdbrcvdic -L -f 退避先名@デバイス名 -ddl
  14. RDBディレクトリファイルの復旧

    スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合は、複写先システムでrdbscldirコマンドおよびrdbrcvdicコマンドを実行し、複写先システムのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルを復旧します。

    rdbscldir -A -g ユーザロググループ名 ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのパス名
    rdbrcvdic -L -ddl -g ユーザロググループ名
  15. Symfoware/RDBの起動

    複写先システムで、Symfoware/RDBを起動します。

  16. 監査ログエレメントの復旧

    監査ログデータベースの運用を行っている場合は、複写先システムでrdbauditコマンドを実行し、監査ログデータベースを再作成します。

    rdbaudit -d
    rdbaudit -c -n エレメント数 -s エレメントサイズ{ -r ローデバイス名 | -f ファイル名 }

    スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合は、Symfoware/RDBのSET SYSTEM PARAMETER文によって、監査ログの取得範囲や監査ログデータベースが満杯時の対処方法を設定します。
    スケーラブルディレクトリ運用およびSET SYSTEM PARAMETER文の詳細は、“Symfoware Server セットアップガイド”を参照してください。

  17. DSIの復旧

    複写元システムで退避した表のDSIの退避ファイルをOSのftpコマンドで複写先システムに転送します。
    その退避ファイルを使用し、rdbrcvコマンドによって、複写先システムの表のDSIを複写元システムで設定したリカバリポイントまで復旧します。

    rdbrcv -F -i データベース名.DSI名 -f 退避先名@デバイス名 -a アーカイブログ退避先名@デバイス名 -w ワークファイルパス名 -E リカバリポイント名
  18. RLP管理オブジェクトの再作成

    複写先システムで、全てのBC管理DBを削除します。

    lxrepdrdelmndball -w 作業ディレクトリパス名

    複写先システムで、全RLPのBC管理DBを作成します。

    lxrepdrcrt -p RLP名 -m mndb -k reflect -d DRレプリケーション定義ファイル名 -e nocntf
  19. 資源識別子情報の登録

    複写元システムで作成した資源識別子抽出ファイルを、OSのftpコマンドで複写先システムに転送し、その資源識別子抽出ファイルを使用して全RLPの資源識別子情報を登録します。

    lxrepdrmap -p RLP名 -R 資源識別子抽出ファイル名