DRレプリケーション資源の変更について
RERUNログの取得開始および取得停止を行う場合、更新処理中または過去に更新処理を行ったことのあるアプリケーションのコネクションを切断してください。なお、「更新処理」とは、対象のRLP(ロググループ)のDSIに対する以下の操作を意味します。
複写元システムの場合
DSIのデータを更新するSQL操作
DSIの定義・削除・定義変更、および表の定義変更
複写先システムの場合
DSIの定義・削除・定義変更、および表の定義変更
CASCADE指定の定義削除や簡易定義などにより、定義に影響のある操作を行った場合は、更新処理に含まれます。
RERUNログの取得開始を行う場合、両システムで以下のSymfoware/RDBのコマンドが実行中でないことを確認してください。
rdbfmtコマンド
rdbsloaderコマンド
rdbsuloaderコマンド
rdbsaloaderコマンド
rdbalidxコマンド(sオプション)
資源の変更の際、実施するDRオフラインは、RLPが以下の状態で実施します。
複写元システムに、すべてのRLC退避ファイルが存在しないこと(複写先システムに転送済み)。
複写元システムのすべてのRLCファイルにRERUNログが残ってないこと。
複写先システムですべてのRERUNログの反映が完了していること。
DRレプリケーション資源の変更方法について
DRレプリケーションの資源、各種パラメタは、環境の再起動または再構築を実施することで、変更できます。
変更対象ファイル | 変更パラメタ | 変更の基本的な考え方 |
---|---|---|
BC構成パラメタファイル | RLC_BUFF | Symfoware/RDB再起動 |
RLP_FILE_PATH | 全RLP再作成 | |
BCMNDB | 全RLP再作成 | |
BCLOGMANAGE | 全RLP再作成 | |
RLP動作環境ファイル | 全パラメタ | RLPの再オンライン |
RLP定義ファイル | 全パラメタ | 当該RLP再作成、RLP管理オブジェクト再作成 |
DRレプリケーション業務 | 全パラメタ | 当該RLPの業務定義再作成 |
以下の手順で変更してください。
複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。
複写元システム | 複写先システム |
---|---|
1.利用者プログラムの停止 | |
3.RLP動作環境ファイルの変更 | 3.RLP動作環境ファイルの変更 |
4.DRレプリケーション運用の開始 |
利用者プログラムの停止
DRレプリケーション運用の停止
“6.2.4 DRレプリケーション運用の停止”を参照してください。
RLP動作環境ファイルの変更
RLP動作環境ファイルを修正します。両システムで同じ内容にしてください。
DRレプリケーション運用の開始
“6.2.2 DRレプリケーション運用の開始”を参照してください。
利用者プログラムの再開
以下の手順で変更してください。
複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。
複写元システム | 複写先システム |
---|---|
1.利用者プログラムの停止 | |
6.Symfoware/RDBの停止 | 6.Symfoware/RDBの停止 |
7.RLPの削除 | |
8.RLP定義ファイルの変更 | 8.RLP定義ファイルの変更 |
9.RLPの再作成 | |
10.Symfoware/RDBの起動 | 10.Symfoware/RDBの起動 |
11.RLP管理オブジェクトの作成と初期化 |
利用者プログラムの停止
未反映RERUNログの確認
lxrepdrchk -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名 { -d DRレプリケーション定義ファイル名 | -b RLC退避ファイル配置先ディレクトリパス名 }
本コマンドの復帰値が、“残存あり”の場合は、DRレプリケーション中の可能性があるため、しばらく待って再確認します。
DRレプリケーション業務の停止
lxrepdrrep -p RLP名 -a stop -m n -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
RERUNログの取得停止
すべてのRLPを「終了オフライン」にします。
lxrepdrdis -p RLP名 -m term -k both -f DRサーバ環境ファイル名
RLP管理オブジェクトの削除
lxrepdrdrp -p RLP名 -m rlpobj -k both -f DRサーバ環境ファイル名
Symfoware/RDBの停止
両システムのSymfoware/RDBを停止します。
RLPの削除
lxrepdrdrp -p RLP名 -m rlp -k both -f DRサーバ環境ファイル名
RLP定義ファイルの変更
RLP定義ファイルを修正します。両システムで同じ内容にしてください。
RLPの再作成
RLPを再作成し、正常に作成されたことを確認します。
lxrepdrcrt -p RLP名 -m rlp -k both -f DRサーバ環境ファイル名 -d DRレプリケーション定義ファイル名 lxrepdrrlp -p RLP名 -V -O
Symfoware/RDBの起動
両システムのSymfoware/RDBを起動します。
RLP管理オブジェクトの作成と初期化
lxrepdrcrt -p RLP名 -m mndb -k both -f DRサーバ環境ファイル名 -d DRレプリケーション定義ファイル名
資源識別子情報の抽出と登録
lxrepdrmap -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名 -d DRレプリケーション定義ファイル名
Symfoware Serverの暗号化機能を使用している場合は、“6.1.3 Linkexpress Replication optionのセットアップ”の“資源識別子情報の抽出と登録”を参照してください。
RERUNログの取得開始
lxrepdrena -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名
DRレプリケーション業務の起動
lxrepdrrep -a start -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
利用者プログラムの再開
DRレプリケーション資源の配置先ディスクの空きが少なくなった場合、DRレプリケーション資源の配置先マウントポイント名を変更せずにディスクの容量を拡張する方法について説明します。
XFSの機能を使用しディスクを拡張する場合
XFSファイルシステムにDRレプリケーション資源を配置している場合において、xfs_growfs コマンドを使用し、マウントしたままXFS ファイルシステムを大きくする場合は、事前に以下を実施してください。
DRレプリケーション運用の停止
DRレプリケーションシステムの停止
新規ディスクに移動する場合
新たに用意したディスクに移動した後、新たなディスクのマウントポイント名を使用していたマウントポイント名にする場合は、事前に以下を行ってから、DRレプリケーション資源を移動し、マウントポイント名を変更してください。
DRレプリケーション運用の停止
DRレプリケーションシステムの停止
ユーザデータベースとは、以下のデータベース資源を意味します。以下を変更する場合、DRレプリケーションの識別子情報を、複写先システムに登録しなおす必要があります。
表定義
DSO定義
DSI定義(表、インデックス)
以下の手順で変更してください。
複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。
複写元システム | 複写先システム |
---|---|
1.DRレプリケーション運用の停止 | |
2.ユーザデータベースの変更 | 2.ユーザデータベースの変更 |
3.資源識別子情報の抽出と登録 | |
4.全複写 | 4.全複写 |
5.DRレプリケーション運用の開始 |
DRレプリケーション運用の停止
“6.2.4 DRレプリケーション運用の停止”を参照してください。
ユーザデータベースの変更
rdbddlexコマンドなどを使用してユーザデータベースの変更を行います。両システムで同じ手順でユーザデータベースの変更を行ってください。
資源識別子情報の抽出と登録
1)RLP管理オブジェクトを初期化します。
lxrepdrinit -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名
2)資源識別子情報の抽出と登録を行います。
lxrepdrmap -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名 -d DRレプリケーション定義ファイル名
Symfoware/RDBの暗号化機能を使用している場合の資源識別子情報の抽出と登録は、“6.1.3 Linkexpress Replication optionのセットアップ”を参照してください。
全複写
変更したユーザデータベースに初期データを入れる場合は、rdbunlコマンドおよびrdbsloaderコマンドを利用し、複写元データベースから複写先データベースのDSIを創成します。
また、表定義に可変長列とBLOB列が存在する場合は、複写元データベースにもrdbsloaderコマンドによりDSIを創成しなおします。
DRレプリケーション運用の開始
“6.2.2 DRレプリケーション運用の開始”を参照してください。
以下の手順で実行してください。
複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。
複写元システム | 複写先システム |
---|---|
1.利用者プログラムの停止 | |
4.Symfoware/RDBの停止 | 4.Symfoware/RDBの停止 |
7.DRレプリケーション業務の起動 |
利用者プログラムの停止
未反映RERUNログの確認
lxrepdrchk -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名 { -d DRレプリケーション定義ファイル名 | -b RLC退避ファイル配置先ディレクトリパス名 }
本コマンドの復帰値が、“残存あり”の場合は、DRレプリケーション中の可能性があるため、しばらく待って再確認します。
DRレプリケーション業務の停止
lxrepdrrep -p RLP名 -a stop -m n -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
Symfoware/RDBの停止
両システムのSymfoware/RDBを停止します。
マスター暗号化キーの変更
Symfoware/RDBのマスタ暗号化キーを変更します。詳細は、“Symfoware Server RDB運用ガイド” の“暗号化の変更”を参照してください。
Symfoware/RDBの起動
両システムのSymfoware/RDBを起動します。以下のいずれかの方法でBC管理DBのDSIをメモリに常駐させます。“6.6.2.1 DSIのメモリ常駐”を参照してください。
rdbresidentコマンド
共用バッファプールによるメモリ常駐
DRレプリケーション業務の起動
lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
利用者プログラムの再開