ページの先頭行へ戻る
Linkexpress Replication optionV5.0L27 導入運用ガイド

6.6.1 DRレプリケーション環境の変更

DRレプリケーション資源の変更について

DRレプリケーション資源の変更方法について

DRレプリケーションの資源、各種パラメタは、環境の再起動または再構築を実施することで、変更できます。

変更対象ファイル

変更パラメタ

変更の基本的考え方

BC構成パラメタファイル

RLC_BUFF

Symfoware/RDB再起動

RLP_FILE_PATH

全RLP再作成

BCMNDB

全RLP再作成

BCLOGMANAGE

全RLP再作成

RLP動作環境ファイル

全パラメタ

RLPの再オンライン

RLP定義ファイル

全パラメタ

当該RLP再作成、RLP管理オブジェクト再作成

DRレプリケーション業務

全パラメタ

当該RLPの業務定義再作成

6.6.1.1 RLP動作環境ファイルの変更

以下の手順で変更してください。

複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

1.利用者プログラムの停止
2.DRレプリケーション運用の停止

3.RLP動作環境ファイルの変更

3.RLP動作環境ファイルの変更

4.DRレプリケーション運用の開始
5.利用者プログラムの再開

  1. 利用者プログラムの停止

  2. DRレプリケーション運用の停止

    6.2.4 DRレプリケーション運用の停止”を参照してください。

  3. RLP動作環境ファイルの変更

    RLP動作環境ファイルを修正します。両システムで同じ内容にしてください。

  4. DRレプリケーション運用の開始

    6.2.2 DRレプリケーション運用の開始”を参照してください。

  5. 利用者プログラムの再開

6.6.1.2 RLP定義ファイルの変更

以下の手順で変更してください。

複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

1.利用者プログラムの停止
2.未反映RERUNログの確認
3.DRレプリケーション業務の停止
4.RERUNログの取得停止
5.RLP管理オブジェクトの削除

6.Symfoware/RDBの停止

6.Symfoware/RDBの停止

7.RLPの削除

8.RLP定義ファイルの変更

8.RLP定義ファイルの変更

9.RLPの再作成

10.Symfoware/RDBの起動

10.Symfoware/RDBの起動

11.RLP管理オブジェクトの作成と初期化
12.資源識別子情報の抽出と登録
13.RERUNログの取得開始
14.DRレプリケーション業務の起動
15.利用者プログラムの再開

  1. 利用者プログラムの停止

  2. 未反映RERUNログの確認

    lxrepdrchk -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名
          { -d DRレプリケーション定義ファイル名 | -b RLC退避ファイル配置先ディレクトリパス名  }

    本コマンドの復帰値が、“残存あり”の場合は、DRレプリケーション中の可能性があるため、しばらく待って再確認します。

  3. DRレプリケーション業務の停止

    lxrepdrrep -p RLP名 -a stop -m n -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
  4. RERUNログの取得停止

    すべてのRLPを「終了オフライン」にします。

    lxrepdrdis -p RLP名 -m term -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  5. RLP管理オブジェクトの削除

    lxrepdrdrp -p RLP名 -m rlpobj -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  6. Symfoware/RDBの停止

    両システムのSymfoware/RDBを停止します。

  7. RLPの削除

    lxrepdrdrp -p RLP名 -m rlp -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  8. RLP定義ファイルの変更

    RLP定義ファイルを修正します。両システムで同じ内容にしてください。

  9. RLPの再作成

    RLPを再作成し、正常に作成されたことを確認します。

    lxrepdrcrt -p RLP名 -m rlp -k both -f DRサーバ環境ファイル名 -d DRレプリケーション定義ファイル名
    lxrepdrrlp -p RLP名 -V -O
  10. Symfoware/RDBの起動

    両システムのSymfoware/RDBを起動します。

  11. RLP管理オブジェクトの作成と初期化

    lxrepdrcrt -p RLP名 -m mndb -k both -f DRサーバ環境ファイル名 -d DRレプリケーション定義ファイル名
  12. 資源識別子情報の抽出と登録

    lxrepdrmap -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名 -d DRレプリケーション定義ファイル名

    Symfoware Serverの暗号化機能を使用している場合は、“6.1.3 Linkexpress Replication optionのセットアップ”の“資源識別子情報の抽出と登録”を参照してください。

  13. RERUNログの取得開始

    lxrepdrena -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  14. DRレプリケーション業務の起動

    lxrepdrrep -a start -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
  15. 利用者プログラムの再開

6.6.1.3 DRレプリケーション資源の配置先の変更

DRレプリケーション資源の配置先ディスクの空きが少なくなった場合、DRレプリケーション資源の配置先マウントポイント名を変更せずにディスクの容量を拡張する方法について説明します。

XFSの機能を使用しディスクを拡張する場合

XFSファイルシステムにDRレプリケーション資源を配置している場合において、xfs_growfs コマンドを使用し、マウントしたままXFS ファイルシステムを大きくする場合は、事前に以下を実施してください。

新規ディスクに移動する場合

新たに用意したディスクに移動した後、新たなディスクのマウントポイント名を使用していたマウントポイント名にする場合は、事前に以下を行ってから、DRレプリケーション資源を移動し、マウントポイント名を変更してください。

6.6.1.4 ユーザデータベースの変更

ユーザデータベースとは、以下のデータベース資源を意味します。以下を変更する場合、DRレプリケーションの識別子情報を、複写先システムに登録しなおす必要があります。

以下の手順で変更してください。

複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

1.DRレプリケーション運用の停止

2.ユーザデータベースの変更

2.ユーザデータベースの変更

3.資源識別子情報の抽出と登録

4.全複写

4.全複写

5.DRレプリケーション運用の開始

  1. DRレプリケーション運用の停止

    6.2.4 DRレプリケーション運用の停止”を参照してください。

  2. ユーザデータベースの変更

    rdbddlexコマンドなどを使用してユーザデータベースの変更を行います。両システムで同じ手順でユーザデータベースの変更を行ってください。

  3. 資源識別子情報の抽出と登録

    1)RLP管理オブジェクトを初期化します。

    lxrepdrinit -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名

    2)資源識別子情報の抽出と登録を行います。

    lxrepdrmap -p RLP名 -k both  -f DRサーバ環境ファイル名 -d DRレプリケーション定義ファイル名

    Symfoware/RDBの暗号化機能を使用している場合の資源識別子情報の抽出と登録は、“6.1.3 Linkexpress Replication optionのセットアップ”を参照してください。

  4. 全複写

    変更したユーザデータベースに初期データを入れる場合は、rdbunlコマンドおよびrdbsloaderコマンドを利用し、複写元データベースから複写先データベースのDSIを創成します。
    また、表定義に可変長列とBLOB列が存在する場合は、複写元データベースにもrdbsloaderコマンドによりDSIを創成しなおします。

  5. DRレプリケーション運用の開始

    6.2.2 DRレプリケーション運用の開始”を参照してください。

6.6.1.5 Symfoware Serverのマスター暗号化キーの変更

以下の手順で実行してください。

複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

1.利用者プログラムの停止
2.未反映RERUNログの確認
3.DRレプリケーション業務の停止

4.Symfoware/RDBの停止
5.マスター暗号化キーの変更
6.Symfoware/RDBの起動

4.Symfoware/RDBの停止
5.マスター暗号化キーの変更
6.Symfoware/RDBの起動

7.DRレプリケーション業務の起動
8.利用者プログラムの再開

  1. 利用者プログラムの停止

  2. 未反映RERUNログの確認

    lxrepdrchk -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名
          { -d DRレプリケーション定義ファイル名 | -b RLC退避ファイル配置先ディレクトリパス名 }

    本コマンドの復帰値が、“残存あり”の場合は、DRレプリケーション中の可能性があるため、しばらく待って再確認します。

  3. DRレプリケーション業務の停止

    lxrepdrrep -p RLP名 -a stop -m n -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
  4. Symfoware/RDBの停止

    両システムのSymfoware/RDBを停止します。

  5. マスター暗号化キーの変更

    Symfoware/RDBのマスタ暗号化キーを変更します。詳細は、“Symfoware Server RDB運用ガイド” の“暗号化の変更”を参照してください。

  6. Symfoware/RDBの起動

    両システムのSymfoware/RDBを起動します。以下のいずれかの方法でBC管理DBのDSIをメモリに常駐させます。“6.6.2.1 DSIのメモリ常駐”を参照してください。

    • rdbresidentコマンド

    • 共用バッファプールによるメモリ常駐

  7. DRレプリケーション業務の起動

    lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
  8. 利用者プログラムの再開