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Linkexpress Replication optionV5.0L27 導入運用ガイド

6.3.4 複写先システムの被災からの復旧

被災した複写先システムの復旧手順を説明します。

DRレプリケーション環境の復旧は、Symfoware/RDBとLinkexpressの環境復旧後、DRレプリケーションの残存する資源を削除し、DRレプリケーション環境を新規に構築しなおします。

以下の手順で実行してください。

複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

(被災状態)

1.利用者プログラムの停止

2.Symfoware/RDBの復旧
3.Linkexpressの復旧

4.RLP環境、BC管理DB、DRレプリケーション業務の削除
5.DRレプリケーション環境の再構築

4.RLP環境、BC管理DB、DRレプリケーション業務の削除
5.DRレプリケーション環境の再構築

  1. 利用者プログラムの停止

  2. Symfoware/RDBの復旧

    Symfoware/RDBの環境を被災前の状態に復旧または再構築します。再構築方法は、“6.3.3 複写元システムの被災からの復旧”と同様です。

  3. Linkexpressの復旧

    Linkexpressの環境を、被災前の状態に復旧または再構築します。

    Linkexpress のセットアップについては、“6.1.2 Linkexpressのセットアップ”を参照してください。

  4. RLP環境、BC管理DB、DRレプリケーション業務の削除

    両システムに残存するRLPに関する資源とBC管理DBに関する資源をすべて削除します。
    なお、RLMとRLCファイルの削除は、RLP管理オブジェクトとBC管理スキーマを削除した後に行ってください。
    複写元システムでは、DRレプリケーション業務(センター切替え用も含みます)も削除します。

    削除対象資源

    複写元システム

    複写先システム

    RLP管理オブジェクト

    lxrepdrdrp -p RLP名 -m rlpobj
    -k capture (注1)

    lxrepdrdrp -p RLP名 -m rlpobj
    -k reflect (注1)

    BC管理スキーマ

    lxrepdrdrp -m mndb -k capture (注1)

    lxrepdrdrp -m mndb -k reflect (注1)

    RLM、RLCファイル

    lxrepdrdrp -p RLP名 -m rlp -k capture (注2)

    lxrepdrdrp -p RLP名 -m rlp -k reflect  (注2)

    RLC退避ファイル

    OSのコマンド(例:rmコマンド)

    OSのコマンド(例:rmコマンド)

    BCログ管理ファイル

    OSのコマンド(例:rmコマンド)

    OSのコマンド(例:rmコマンド)

    RERUNログ引継ぎファイル

    (注3)

    RERUNログ抽出ファイル

    OSのコマンド(例:rmコマンド)

    RERUNログ抽出作業域ファイル

    OSのコマンド(例:rmコマンド)

    DRレプリケーション業務
    ・DRレプリケーション実行業務
    ・RERUNログ取得業務
    ・RERUNログ転送業務

    lxrepdrrep -p RLP名 -a drpwrk -k capture (注4)

    DRレプリケーション業務(センター切替え用)
    ・RERUNログ反映業務

    lxrepdrrep -p RLP名 -a drpwrk -k reflect -R (注4)

    注1) Symfoware/RDBが起動している必要があります。
    注2) Symfoware/RDBが停止している必要があります。
    注3) RLP管理オブジェクトの削除の際、RERUNログ引継ぎファイルも削除されます。
    注4) Linkexpressが起動している必要があります。

  5. DRレプリケーション環境の再構築

    DRレプリケーション環境を再構築します。再構築方法は新規構築の場合と同じです。

    DRレプリケーションのセットアップについては、“6.1.3 Linkexpress Replication optionのセットアップ”を参照してください。

ポイント

被災したシステムを新調し、新規に環境を構築する場合は、被災していないシステムのDRレプリケーション資源を事前に削除する必要があります。前記の手順のうち、以下の複写元システムの手順で削除を行います。

4. RLP環境、BC管理DB、DRレプリケーション業務の削除