DRレプリケーションでは、利用者プログラムによって更新された複写元データベースから、差分ログをロググループ単位で取得します。
ロググループについては、“Symfoware Server 解説書”を参照 してください。
DRレプリケーションでは、この差分ログを「RERUNログ」と呼びます。
RERUNログの取得から、RERUNログの複写先データベースへの反映までの一連の処理を、RLP(RERUN LOG PIPELINE)という単位で行います。
RLPは、以下の環境から構成されます。
環境 | 説明 |
---|---|
BC管理DB | 運用情報を管理するデータベースです。 |
RERUNログ取得環境 | データベースからRERUNログをRLCに取得する環境です。 |
RLC退避ファイル環境 | RLCに取得したRERUNログをRLC退避ファイルにコピーする環境です。 |
RLC退避ファイルの転送環境 | RLC退避ファイルを複写先システムに転送する環境です。 |
RERUNログ抽出環境 | 複写元システムから受信したRLC退避ファイルからRERUNログを抽出する環境です。 |
RERUNログ反映環境 | RERUNログ抽出環境から抽出したRERUNログを、データベースに反映する環境です。 |
RLC退避ファイルについては、“3.3.2 RERUNログの取得処理”を参照してください。
RLPは、ロググループと1対1の関係にあり、システムロググループと任意のユーザロググループに対して用意します。
複写元システムと複写先システムのRLPとロググループの関係は同一になります。
Symfoware/RDBがスケーラブルログ運用の場合であっても、システムロググループと任意のユーザロググループに対しRLPを用意します(任意のロググループのみ、DRレプリケーション対象にすることができます)。