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Interstage List Works V11.0.0 環境構築手引書
FUJITSU Software

2.4.8 データベースの作成

データベース構築スクリプトを使用してデータベースを作成します。

データベース構築スクリプトのファイル構成と格納場所は、以下のとおりです。

ファイル名:

createLWDB.sh:データベース構築スクリプトです。

createLWDB.dat:データベース構築用のSQL定数定義ファイルです。データベース構築スクリプト内で使用されます。

格納場所:

「/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/symfo/create」ディレクトリ配下


作成手順を以下に示します。

(1) データベース構築スクリプトの複写

データベース構築スクリプトの各ファイルが格納されているディレクトリを、作業用のディレクトリに複写します。

  複写元ディレクトリ:/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/symfo/create
  複写先ディレクトリ:/var/opt/FJSVlw-sv/symfo/create

(2) データベース構築スクリプトの編集

複写した以下のファイルを編集します。

createLWDB.shの編集

太字下線の部分を、実行環境に合わせて編集します。

# -----------------------------------------------------------
#   テンポラリログファイルの作成
# -----------------------------------------------------------
rdblog -G -t /dev_lwdb/raw? -in -in 500M 500M 400  ←(*1)

# -----------------------------------------------------------
#   RDBディクショナリ、およびRDBディレクトリファイルの作成
# -----------------------------------------------------------
rdbcrdic -r /dev_lwdb/raw? -u L -du 50M  ←(*2)
*1:

「/dev_lwdb/raw?」 にテンポラリログファイル用のローデバイス(LWDB.cfgのRDBLOGMANAGEに指定したローデバイス)を指定します。

*2:

「/dev_lwdb/raw?」にRDBディクショナリ用のローデバイスを指定します。


createLWDB.datの編集

DBSPACEの定義、表のDSIの定義、インデックスのDSIの定義を、実行環境に合わせて編集します。

createLWDB.datの編集内容については、クラスタ運用で利用しない場合のSymfowareデータベースの設定と同じです。詳細は、“2.3.8 データベースの作成”の“(2) データベース構築スクリプトの編集”を参照してください。

(3) データベース構築スクリプトの実行

データベース構築スクリプト(createLWDB.sh)を実行します。

実行例を以下に示します。

# cd /var/opt/FJSVlw-sv/symfo/create
# ./createLWDB.sh

データベース構築スクリプトを実行すると、ログファイル(dbsetuplog.txt)がスクリプトの実行カレントディレクトリに出力されます。


ポイント

List Works標準のデータベース構築スクリプトを実行した場合の所要時間の目安は、15分です。なお、所要時間はサーバスペックなどにより左右されますので、ご注意ください。

(4) ログファイルの確認

ログファイル(dbsetuplog.txt)を参照して、データベースの構築中にエラーが発生していないことを確認します。

データベース構築スクリプトの実行中に出力される可能性の高いメッセージを、“付録C データベース環境設定時のメッセージ”に抜粋して説明しています。参考にしてください。また、詳細なメッセージの説明については、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。

(5) パラメタ設定スクリプトの実行(Symfoware Server Enterprise Extended Edition のみ)

Symfoware データベースがSymfoware Server Enterprise Extended Edition の場合は、パラメタ設定スクリプト(setsysparamLWDB.sh)を実行します。

実行例を以下に示します。

# cd /var/opt/FJSVlw-sv/symfo/create
# ./setsysparamLWDB.sh

パラメタ設定スクリプトを実行すると、ログファイル(dbsetuplog.txt)がスクリプトの実行カレントディレクトリに出力されます。

(6) ログファイルの確認(Symfoware Server Enterprise Extended Edition のみ)

Symfoware データベースがSymfoware Server Enterprise Extended Edition の場合は、ログファイル(dbsetuplog.txt)を参照して、パラメタ設定スクリプトの実行時にエラーが発生していないことを確認します。

パラメタ設定スクリプトの実行中に出力される可能性の高いメッセージを、“付録C データベース環境設定時のメッセージ”に抜粋して説明しています。参考にしてください。また、詳細なメッセージの説明については、“Symfoware のマニュアル”を参照してください。

(7) データベースの構築確認

以下の手順で、データベースの構築確認を行います。

1.rdbexecsqlの実行

以下の構文(rdbexecsql -s RDBシステム名.データベース名)を実行します。

2.4.3 環境変数の設定”でRDBNAMEを「LWDB」から変更した場合は、RDBシステム名に変更した値を指定します。データベース名は「LWDB」固定です。

# rdbexecsql -s LWDB.LWDB
2.SQL文の実行

以下の構文を入力して実行します。

SQL> SELECT * FROM LW.LW_USER

以下の結果が表示されれば、データベースは正常に構築されています。

SQL> SELECT * FROM LW.LW_USER
Number of records:0
SQLSTATE:00000
SQLMSG:JYP2001I  正常に終了しました.
SQL>

エラーが発生した場合は、Symfowareのエラーメッセージが表示されます。

エラーメッセージの詳細は、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。
3.rdbexecsqlの終了

rdbexecsqlコマンドを終了します。

SQL> quit

以下のメッセージが表示されることを確認します。

rdb:INFO:qdg02200i:rdbexecsqlが正常終了しました 復帰コード 00 (システム名=LWDB)