ListServerについて説明します。
リスト管理サーバの動作環境を運用に合わせて変更する場合は、ListServer.propertiesファイルを編集します。
ListServer.propertiesファイルは、以下の場所に格納されています。
「/opt/FJSVlw-sv/property」配下
注意
ListServer.propertiesファイルを編集する時は、以下の注意が必要です。
定義名に指定範囲外の値を指定した場合は、List Worksサービスの起動がエラーになります。
1行1項目で指定してください。
定義名の値の後に、続けて全角の空白文字や半角の空白文字を入力しないで改行してください。
コメントを記述する場合は、行頭に「#」を記述してください。
行は削除しないでください。また、定義名を変更しないように注意してください。
追加した行の最後は、必ず改行してください。
Windows版ではシフトJISコード、Solaris版ではEUCコード、Linux版ではUTF-8で記述してください。
編集した項目を有効にするには、List Worksサービスを再起動してください。
また、古いバージョンレベルの環境設定を引き続き有効にしたい場合は、退避した古いバージョンレベルのプロパティファイルをもとに、インストールされたListServer.propertiesファイルを再編集してください。
各定義のサポート範囲は、以下のとおりです。
定義名 | 説明 | サポート範囲 | ||
---|---|---|---|---|
Windows版 | Solaris版 | Linux版 | ||
ジョブ受付サービスが動作するJavaVMのヒープ最小サイズ | × | × | ◯ | |
ジョブ受付サービスが動作するJavaVMのヒープ最大サイズ | × | × | ◯ | |
ジョブ受付サービスが動作するJavaVMのヒープの「XX:NewRatio」オプション | × | × | ◯ | |
ジョブ実行サービスが動作するJavaVMのヒープ最小サイズ | × | × | ◯ | |
ジョブ実行サービスが動作するJavaVMのヒープ最大サイズ | × | × | ◯ | |
ジョブ実行サービスが動作するJavaVMのヒープの「XX:NewRatio」オプション | × | × | ◯ | |
インデックスサービスが動作するJavaVMのヒープ最小サイズ | × | × | ◯ | |
インデックスサービスが動作するJavaVMのヒープ最大サイズ | × | × | ◯ | |
インデックスサービスが動作するJavaVMのヒープの「XX:NewRatio」オプション | × | × | ◯ | |
リスト管理サーバにログイン時の保管フォルダ情報取得 | ○ | ○ | ○ | |
管理者ツールとの接続用ポート番号 | ○ | ○ | ○ | |
Webクライアントでのアクセス権取得 | ○ | ○ | ○ | |
Webクライアントの帳票検索の中断時間 | ○ | ○ | ○ | |
Webクライアントの帳票検索の中断件数 | ○ | ○ | ○ | |
リスト管理サーバに保存できる検索条件数の最大値 | ○ | ○ | ○ | |
検索する対象範囲の一覧にセクションごとに設定できる項目数の最大値 | ○ | ○ | ○ | |
クライアントホスト名の取得方法 | ○ | ○ | × | |
コネクション切断時の扱い | ○ | ○ | ○ | |
削除スレッドの起動開始時刻 | ○ | ○ | ○ | |
削除スレッドの起動間隔 | ○ | ○ | ○ | |
削除スレッド1回が動作する最大時間 | ○ | ○ | ○ | |
リストファイリングサーバがリスト管理サーバに接続するためのIPアドレス | ○ | ○ | × | |
Javaヒープの最大割合 | × | ○ | × | |
ユーザ作成ライブラリのバージョン指定 | ○ | ○ | × | |
ループバックアドレス使用時の扱い | ○ | ○ | ○ | |
連結表示時の二次帳票の生成 | × | × | ◯ |
○:サポート、×:未サポート
ListServerに定義する定義名を以下に示します。
定義名 | 説明 | 省略値 |
---|---|---|
ジョブ受付サービスが動作するJavaVMのヒープ最小サイズ(Xms)を指定します。 指定の範囲は、256~16384です。[単位:MB] ヒープ最大サイズの設定値を超える値を指定した場合、ヒープ最大サイズと同値として動作します。 | 512 | |
ジョブ受付サービスが動作するJavaVMのヒープ最大サイズ(Xmx)を指定します。 指定の範囲は、256~16384です。[単位:MB] | 512 | |
ジョブ受付サービスが動作するJavaVMのヒープの「XX:NewRatio」オプションを指定します。 指定の範囲は、1~12です。 | 2 | |
ジョブ実行サービスが動作するJavaVMのヒープ最小サイズ(Xms)を指定します。 指定の範囲は、256~32768です。[単位:MB] ヒープ最大サイズの設定値を超える値を指定した場合、ヒープ最大サイズと同値として動作します。 | 1024 | |
ジョブ実行サービスが動作するJavaVMのヒープ最大サイズ(Xmx)を指定します。 指定の範囲は、256~32768です。[単位:MB] | 1024 | |
ジョブ実行サービスが動作するJavaVMのヒープの「XX:NewRatio」オプションを指定します。 指定の範囲は、1~12です。 | 2 | |
インデックスサービスが動作するJavaVMのヒープ最小サイズ(Xms)を指定します。 指定の範囲は、128~1048576です。[単位:MB] ヒープ最大サイズの設定値を超える値を指定した場合、ヒープ最大サイズと同値として動作します。 | 128 | |
インデックスサービスが動作するJavaVMのヒープ最大サイズ(Xmx)を指定します。 指定の範囲は、1024~1048576です。[単位:MB] | 1024 | |
インデックスサービスが動作するJavaVMのヒープの「XX:NewRatio」オプションを指定します。 指定の範囲は、1~12です。 | 2 | |
List Worksクライアントからリスト管理サーバにログインしたときに、必要な保管フォルダの情報のみを取得するかどうかを指定します。 true : 必要な保管フォルダの情報を取得する false: すべての保管フォルダの情報を取得する 「true:必要な保管フォルダの情報を取得する」を指定することで、以下の利点があります。
なお、すべてのList WorksクライアントおよびWebゲートウェイサーバが、V10.3.0以降の場合のみ指定できます。 注意 「true:必要な保管フォルダの情報を取得する」を指定した場合は、V10.2.0以前のList Worksクライアントから接続すると、エラーとなります。また、V10.2.0以前のWebゲートウェイサーバからも接続できません。 | false | |
管理者ツールとの接続用ポート番号を指定します。 注意
| 63099 | |
Webクライアントからの帳票一覧時に、帳票ごとのアクセス権を取得するかどうかを指定します。 true:取得する false:取得しない 注意
| true | |
Webクライアントからの帳票検索を中断する時間を秒で設定します。 「10」から「3600」の数値で指定します。 | 600 | |
Webクライアントからの帳票検索を中断する件数を設定します。 「1」から「10000」の数値で指定します。 | 1000 | |
Webクライアントから、リスト管理サーバに保存する、以下の検索条件数を合計した値の最大値(1ユーザあたり)を設定します。
「1」から「1000」の数値で指定します。 | 99 | |
検索する対象範囲の一覧として、セクションごとに設定できる項目数の最大値を設定します。 「1」から「1000」の数値で指定します。 | 100 | |
| クライアントホスト名の取得方法を設定します。 0:DNS逆引きを行う 1:DNS逆引きを行わない 注意
| 0 |
保管データベースのアクセス中に、コネクションが切断された場合、再接続するかどうかを設定します。 true:再接続する false:再接続しない 注意
| false | |
削除スレッドの起動を開始する時刻を設定します。0時0分から23時59分の範囲で「HH:MM」の形式で設定します。削除スレッドを1日1回、設定された時刻に動作させる運用を行う場合に設定します。動作する最大時間は、「system.delete.timeout」で指定した値になります。 例) 3時0分に削除スレッドを起動する system.delete.start=03:00 注意
| なし | |
削除スレッドが起動する間隔を、1分(60秒)から1時間(3600秒)で設定します。削除スレッドを一定間隔で動作させる運用を行う場合に設定します。動作する最大時間は、「system.delete.timeout」で指定した値になります。 例) 削除スレッドを10分(600秒)間隔で起動する system.delete.period=600 注意
| 300 | |
削除スレッド1回が動作する最大の時間を設定します。 0を設定した場合、削除スレッドは動作しません。 「削除スレッドの開始時刻(system.delete.start)」を設定した場合、1秒から24時間(86400秒)の間で設定します。 「削除スレッドの動作間隔(system.delete.period)」を設定した場合、1秒から「削除スレッドの動作間隔(system.delete.period)」の間で設定します。 例) 削除スレッドを1分(60秒)動作させる system.delete.timeout=60 例) 削除スレッドを動作させない system.delete.timeout=0 注意
| 30 | |
| リストファイリングサーバがリスト管理サーバに接続するためのIPアドレスを、IPv4アドレスで指定します。 例)IPアドレスに「111.222.333.444」を設定する場合 system.filing.connect.ipaddress=111.222.333.444 | リスト管理サーバの最も優先度が高いIPアドレス |
| 保管フォルダ情報キャッシュで使用するJavaヒープの最大割合(%)を0~50で指定します。 保管フォルダ情報キャッシュを使用すると、保管データベースへのアクセスが削減され、システム全体のレスポンスが改善されます。 例)Javaヒープを最大10%使用する場合 sqlcache.maxheap=10 注意 保管フォルダ情報キャッシュを使用する場合は、業務中に保管フォルダの構成変更を行わないでください。 | 0 |
| ユーザ作成ライブラリによる認証をする場合に使用する、ユーザ作成ライブラリのバージョンを指定します。 List Works V10.1以前で作成したユーザ認証出口ルーチンをそのまま使用する場合には、「1」を指定してください。 1:List Works V10.1以前で作成したライブラリ 2:List Works V10.2以降で作成したライブラリ | 2 |
List Worksサービスの起動時にList WorksサーバのIPアドレスがループバックアドレス(「127.0.0.1」または「::1」)の場合に、List Worksサービスの起動をエラーとするかどうかを設定します。 true:エラーにする false:エラーにしない List Worksサーバをネットワークに接続しない状態で運用する場合には、「false」を設定してください。 | true | |
連結表示時に連結した帳票がすべて二次帳票の生成が可能な場合、二次帳票の生成を可能とするか指定します。 true:二次帳票の生成を可能とする false:二次帳票の生成を可能としない 注意 連結表示した帳票から二次帳票を生成する場合、結合帳票として生成します。連結した帳票数が結合帳票を構成する帳票数になりますので、連結表示する帳票数がSepfileMaxCountの初期値より大きい場合、SepfileMaxCountの設定が必要になります。 参照 SepfileMaxCountについては、“D.3 帳票データ転送アダプタの環境設定ファイルの内容”の[SEPFILE]セクションを参照してください。 | false |