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Enterprise Postgres 16 SP1 スケールアウト運用ガイド

6.2.2 待機センタのセットアップ

待機センタのセットアップ手順を説明します。

以下はデータノードが1台の場合の待機センタのセットアップ手順です。データノードが複数存在する場合は、手順1、手順2および手順7~10を各データノードに対して実施します。

手順

中央管理ノード

裁定サーバ

データノード

参照先

1

裁定プロセスのセットアップ

6.2.2.1.1 裁定プロセスのセットアップ

2

Scale out Controllerプロセスのセットアップ

6.2.2.1.2 Scale out Controllerプロセスのセットアップ

3

待機センタのデータベースサーバのセットアップ

“クラスタ運用ガイド(災害対策編)”の“待機センタのセットアップ”

4

Connection Managerのセットアップ

6.2.2.2.2 Connection Managerのセットアップ

5

Mirroring Controllerのセットアップ

6.2.2.2.3 Mirroring Controllerのセットアップ

6

postgresql.confの編集

6.2.2.2.4 postgresql.confの編集

7

待機センタのデータベースサーバのセットアップ

“クラスタ運用ガイド(災害対策編)”の“待機センタのセットアップ”

8

Connection Managerのセットアップ

6.2.2.3.2 Connection Managerのセットアップ

9

Mirroring Controllerのセットアップ

6.2.2.3.3 Mirroring Controllerのセットアップ

10

postgresql.confの編集

6.2.2.3.4 postgresql.confの編集

6.2.2.1 裁定サーバのセットアップ

6.2.2.1.1 裁定プロセスのセットアップ

3.4.1 裁定プロセスのセットアップ”を参照し、中央管理ノードとデータノードの裁定プロセスをセットアップします。裁定定義ファイル(arbitration.conf)のsc_portには、“6.2.2.1.2 Scale out Controllerプロセスのセットアップ”でセットアップする待機センタのScale out Controllerプロセスのポート番号を設定します。

6.2.2.1.2 Scale out Controllerプロセスのセットアップ

3.4.2 Scale out Controllerプロセスのセットアップ”を参照し、Scale out Controllerをセットアップします。構成定義ファイル(arbs.conf)には待機センタの裁定プロセスの管理ディレクトリを指定します。セットアップ完了後、裁定プロセスおよびScale out Controllerを起動し、onlineであることを確認します。

$ sc_ctl status -D standby_center/arb/sc -R
node_role    port   status  directory
------------------------------------------------------------------------------------------
coordinator  29515  online  /home/postgres/scaleout/standby_center/arb/arb_coordinator
data         29521  online  /home/postgres/scaleout/standby_center/arb/arb_datanode1

node_role : coordinator, /home/postgres/scaleout/standby_center/arb/arb_coordinator
server_id      host            status
-------------------------------------------
coord          10.124.248.134  online
coord_standby  10.124.248.134  online

node_role : data, /home/postgres/scaleout/standby_center/arb/arb_datanode1
server_id          host            status
-----------------------------------------------
datanode1          10.124.248.134  online
datanode1_standby  10.124.248.134  online

6.2.2.2 中央管理ノードのセットアップ

待機センタの中央管理ノードのプライマリ候補サーバおよびスタンバイサーバをセットアップします。

6.2.2.2.1 データベースサーバのセットアップ

“クラスタ運用ガイド(災害対策編)”の“待機センタのセットアップ”を参照して、待機センタのデータベースサーバを多重化します。セットアップの対象は以下のサーバおよびプロセスです。

6.2.2.2.2 Connection Managerのセットアップ

3.5.1.1 conmgrプロセスのセットアップ”および“3.5.2.1 conmgrプロセスのセットアップ”を参照し、中央管理ノードのプライマリ候補サーバおよびスタンバイサーバのConnection Managerをセットアップします。Connection Managerはセットアップのみで起動は不要です。

conmgr.confに以下を設定します。

6.2.2.2.3 Mirroring Controllerのセットアップ

3.5.1.2 データベース多重化運用のセットアップ”を参照し、スケールアウト環境で必要なパラメータをサーバ識別子.confおよびnetwork.confに追加します。サーバ識別子.confのconmgr_portには、“6.2.2.2.2 Connection Managerのセットアップ”でセットアップした待機センタのConnection Managerのポート番号を設定します。

セットアップ完了後、データベースサーバおよびMirroring Controllerプロセスを起動します。

6.2.2.2.4 postgresql.confの編集

中央管理ノードのpostgresql.confのfetch_slotsパラメータをoffに変更します。

6.2.2.3 データノードのセットアップ

待機センタのデータノードのプライマリ候補サーバおよびスタンバイサーバをセットアップします。

6.2.2.3.1 データベースサーバのセットアップ

“クラスタ運用ガイド(災害対策編)”の“待機センタのセットアップ”を参照して、待機センタのデータベースサーバを多重化します。セットアップの対象は以下のサーバおよびプロセスです。

6.2.2.3.2 Connection Managerのセットアップ

3.7.1.1 conmgrプロセスのセットアップ”および“3.7.2.1 conmgrプロセスのセットアップ”を参照し、データノードのプライマリ候補サーバおよびスタンバイサーバのConnection Managerをセットアップします。Connection Managerはセットアップのみで起動は不要です。

conmgr.confに以下を設定します。

6.2.2.3.3 Mirroring Controllerのセットアップ

3.7.1.2 データベース多重化運用のセットアップ”を参照し、スケールアウト環境で必要なパラメータをサーバ識別子.confおよびnetwork.confに追加します。サーバ識別子.confのconmgr_portには、“6.2.2.3.2 Connection Managerのセットアップ”でセットアップした待機センタのConnection Managerのポート番号を設定します。

6.2.2.3.4 postgresql.confの編集

センタ切り替え時にロジカルレプリケーションワーカーが起動すると、データの不整合が発生する可能性があるため、データノードのpostgresql.confのmax_logical_replication_workersを0に設定します。設定完了後、データベースサーバおよびMirroring Controllerプロセスを起動します。