List Manager管理データベースにSymfoware(Windows版)を使用する場合のList Manager管理データベースの管理について説明します。
List Manager管理データベースの管理には、以下の作業があります。
List Manager管理データベースの容量監視
List Manager管理データベースの容量の拡張/再構築
List Manager管理データベースのフラグメンテーションの監視と解消
List Manager管理データベースの性能劣化や容量不足が発生しないように、定期的にList Manager管理データベースの容量を監視します。
List Manager管理データベースの容量の監視では、以下のスクリプトを使用します。
(List Worksインストールフォルダ)\Listmanager\Manager\db\symfoware\mainte\dbsp_check_lmrdbsys.bat
容量監視の手順を、以下に示します。
手順1:スクリプトの複写
List Manager管理データベースがList Worksとは異なるサーバ(データベースサーバ)にある場合は、スクリプト(dbsp_check_lmrdbsys.bat)を、データベースサーバの作業フォルダ配下に複写します。
手順2:List Manager管理データベースの容量監視
“手順1:スクリプトの複写”で複写したスクリプトを実行します。
スクリプト実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(dbsp_check_lmrdbsys.log)を参照し、エラーメッセージを確認します。
ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。
⇒エラーメッセージの説明については、Symfowareのマニュアルを参照してください。
手順3:空き容量の確認
スクリプトの実行結果を確認します。
次の形式の情報が、ログファイル(dbsp_check_lmrdbsys.log)に出力されます。下線太字で示す部分が、空き容量です。
Database space : LMGR_DEF_TAB
Device : C:\LMDB\LMDBSP\LMGR_DEF_TAB
Size : 512000K
Static allocate size
total : 39936K
Dynamic allocate size
total : 0K
Free size
total : 472064K
qdg12074i:rdbspcinfが正常終了しました 復帰コード 00 (システム名=lmrdbsys)
空き容量が残り少なくなっている場合には、以下の作業が必要です。実行結果のFree sizeが、Static allocate sizeの10%程度が目安です。
保存期限を経過した情報の削除コマンド(lmdelexpireコマンド)を使用して、List Managerに登録されている保存期間を経過した不要な帳票を削除します。
上記の対処を行っても空き容量が改善されない場合は、List Manager管理データベースの容量を拡張します。
⇒List Manager管理データベースの容量拡張については、“5.1.1.2 List Manager管理データベースの容量の拡張/再構築”を参照してください。
List Manager管理データベースの容量を監視した結果、容量不足が想定される場合は、List Manager管理データベースの容量拡張を行います。
List Manager管理データベースの容量拡張/再構築は、Symfowareがインストールされているマシンで、List Managerを停止して行う必要があります。
List Manager管理データベースの容量拡張/再構築では、以下のスクリプトを使用します。
アンロード用:(List Worksインストールフォルダ)\Listmanager\Manager\db\symfoware\mainte\dsi_unload_lmrdbsys.bat
ロード用:(List Worksインストールフォルダ)\Listmanager\Manager\db\symfoware\mainte\dsi_load_lmrdbsys.bat
容量拡張/再構築の手順を、以下に示します。
注意
List Manager管理データベースの容量拡張/再構築は、Administrators権限で実施してください。
手順1:List Manager管理データベースの再見積もり
List Manager管理データベースの容量監視時の情報などを参考に、想定規模を再度設定して容量の見積もりを行い、List Manager管理データベースの構築スクリプトに反映してください。
⇒List Manager管理データベースの見積もりについては、“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“第2章 List Manager管理データベースの環境構築”を参照してください。
手順2:スクリプトの複写
List Manager管理データベースが帳票管理サーバとは異なるサーバ(データベースサーバ)にある場合は、アンロード用のスクリプト(dsi_unload_lmrdbsys.bat)およびロード用のスクリプト(dsi_load_lmrdbsys.bat)を、データベースサーバの作業フォルダ配下に複写します。
手順3:バックアップファイルの格納先フォルダの作成
バックアップファイルの格納先となるフォルダを作成します。
バックアップファイルとは、アンロード用のスクリプトの実行により、List Manager管理データベースのデータが退避されるファイルのことです。
バックアップファイルの格納先に必要なディスク容量は、導入時に運用設計によって見積もった値となります。
注意
格納先フォルダに以前のバックアップファイルがあるときに、アンロード用のスクリプトを実行した場合、エラーとなります。
手順4:スクリプトの修正
アンロード用およびロード用のスクリプト修正をします。
キー | 編集する内容 |
---|---|
BACKUP_PATH | バックアップファイルの格納先のフォルダを指定します。(*1) |
*1:
“手順3:バックアップファイルの格納先フォルダの作成”で作成したフォルダを指定します。
手順5:GlassFish Serverクラスターの停止
GlassFish Serverクラスターを停止します。
⇒GlassFish Serverクラスターの停止については、“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”を参照してください。
手順6:List Managerの停止
List Managerを停止します。
⇒List Managerの停止については、“4.2 List Managerの起動/停止”を参照してください。
注意
List Managerを停止するときは、帳票一覧画面で、以下の出力状態の帳票がないことを確認してください。
接続エラー
出力エラー
応答待ち
出力中
出力待ち
出力保留
配信中
配信待ち
配信依頼
上記が該当する帳票があるときにList Managerを停止すると、帳票の出力状態が「失敗」に変わることがあります。「失敗」にしたくない場合は、上記に該当する帳票の出力が完了するまで待つか、出力を中止してください。
List Managerの環境設定コマンドおよび運用コマンドが実行中でないことを確認してください。
手順7:データのアンロード
“手順4:スクリプトの修正”で修正したアンロード用のスクリプト(dsi_unload_lmrdbsys.bat)を実行します。
スクリプトの実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(dsi_unload_lmrdbsys.log)を参照し、エラーメッセージを確認します。
ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。
⇒List Manager管理データベースの容量拡張時に出力される可能性の高いメッセージを、“付録C データベースの保守作業時のメッセージ”に抜粋して説明しています。参考にしてください。
また、詳細なエラーメッセージの説明については、Symfowareのマニュアルを参照してください。
手順8:既存のList Manager管理データベースの再構築
既存のList Manager管理データベースを削除し、List Manager管理データベースを再作成します。
⇒List Manager管理データベースの削除および再作成の手順については、“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“第2章 List Manger管理データベースの環境構築”を参照してください。
手順9:データのロード
“手順4:スクリプトの修正”で修正したロード用のスクリプト(dsi_load_lmrdbsys.bat)を実行します。
スクリプトの実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(dsi_load_lmrdbsys.log)を参照し、エラーメッセージを確認します。
ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。
⇒List Manager管理データベースの容量拡張時に出力される可能性の高いメッセージを、“付録C データベースの保守作業時のメッセージ”に抜粋して説明しています。参考にしてください。
また、詳細なエラーメッセージの説明については、Symfowareのマニュアルを参照してください。
手順10:List Managerの起動
List Managerを起動します。
⇒List Managerの起動については、“4.2 List Managerの起動/停止”を参照してください。
手順11:GlassFish Serverクラスターの起動
GlassFish Serverクラスターを起動します。
⇒GlassFish Serverクラスターの起動については、“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”を参照してください。
List Manager管理データベースのフラグメンテーションの発生状況の監視と、発生した場合の解消方法について、説明します。
List Manager管理データベースでフラグメンテーションが発生すると帳票一覧画面の表示が遅くなるなどの影響がでます。このため、定期的にフラグメンテーションの発生状況を監視し、発生した場合は解消する必要があります。
ここでは、Symfowareのフラグメンテーションの監視について説明します。
⇒Oracleのフラグメンテーションの監視については、Oracle Databaseのマニュアルを参照してください。
参考
List Manager管理データベースが帳票管理サーバとは異なるサーバ(データベースサーバ)にある場合、フラグメンテーションの監視と解消の作業は、Symfowareがインストールされているサーバ上で行います。
●List Manager管理データベースのフラグメンテーションの監視
Symfowareのフラグメンテーションの監視について説明します。
List Manager管理データベースのフラグメンテーションの監視では、以下のスクリプトを使用します。
(List Worksインストールフォルダ)\Listmanager\Manager\db\symfoware\mainte\dsi_check_lmrdbsys.bat
監視手順を、以下に示します。
手順1:スクリプトの複写
List Manager管理データベースが帳票管理サーバとは異なるサーバ(データベースサーバ)にある場合は、スクリプト(dsi_check_lmrdbsys.bat)を、データベースサーバの作業フォルダ配下に複写します。
手順2:List Manager管理データベースのフラグメンテーションの監視
“手順1:スクリプトの複写”で複写したスクリプトを実行します。
スクリプト実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(dsi_check_lmrdbsys.log)を参照し、エラーメッセージを確認します。
ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。
⇒エラーメッセージの説明については、Symfowareのマニュアルを参照してください。
手順3:フラグメンテーションの確認
スクリプトの実行結果を確認します。
実行結果は、テキスト形式の1行としてログファイル(dsi_check_lmrdbsys.log)に出力されます。出力形式は以下の2つがあります。
DSI(LISTMGR.DSI名),TYPE(SEQUENTIAL),DATA(aa,bb,cc,dd,ee) DSI(LISTMGR.DSI名),TYPE(BTREE),BASE(aa,bb,cc,dd,ee),INDEX(--,ww,xx,yy,zz)
実行結果が以下の両方の条件を満たしている場合、フラグメンテーションを解消したほうがよいと判断します。
ccが10%以上
bb < cc/2
●フラグメンテーションの解消
Symfowareのフラグメンテーションの解消について説明します。
List Manager管理データベースのフラグメンテーションの解消は、List Managerを停止して行う必要があります。
List Manager管理データベースのフラグメンテーションの解消では、以下のスクリプトを使用します。
アンロード用:(List Worksインストールフォルダ)\Listmanager\Manager\db\symfoware\mainte\dsi_unload_lmrdbsys.bat
ロード用:(List Worksインストールフォルダ)\Listmanager\Manager\db\symfoware\mainte\dsi_load_lmrdbsys.bat
解消手順を以下に示します。
注意
List Manager管理データベースのフラグメンテーションの解消は、Administrators権限で実施してください。
手順1:スクリプトの複写
List Manager管理データベースが帳票管理サーバとは異なるサーバ(データベースサーバ)にある場合は、アンロード用のスクリプト(dsi_unload_lmrdbsys.bat)およびロード用のスクリプト(dsi_load_lmrdbsys.bat)を、データベースサーバの作業フォルダ配下に複写します。
手順2:バックアップファイルの格納先フォルダの作成
バックアップファイルの格納先となるフォルダを作成します。
バックアップファイルとは、アンロード用のスクリプトの実行により、List Manager管理データベースのデータが退避されるファイルのことです。
バックアップファイルの格納先に必要なディスク容量は、導入時に運用設計によって見積もった値となります。
注意
格納先フォルダに以前のバックアップファイルがあるときに、アンロード用のスクリプトを実行した場合、エラーとなります。
手順3:スクリプトの修正
アンロード用およびロード用のスクリプトの修正をします。
キー | 編集する内容 |
---|---|
BACKUP_PATH | バックアップファイルの格納先のフォルダを指定します。(*1) |
*1:
“手順2:バックアップファイルの格納先フォルダの作成”で作成したフォルダを指定します。
手順4:GlassFish Serverクラスターの停止
GlassFish Serverクラスターを停止します。
⇒GlassFish Serverクラスターの停止については、“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”を参照してください。
手順5:List Managerの停止
List Managerを停止します。
⇒List Managerの停止については、“4.2 List Managerの起動/停止”を参照してください。
注意
List Managerを停止するときは、帳票一覧画面で、以下の出力状態の帳票がないことを確認してください。
接続エラー
出力エラー
応答待ち
出力中
出力待ち
出力保留
配信中
配信待ち
配信依頼
上記が該当する帳票があるときにList Managerを停止すると、帳票の出力状態が「失敗」に変わることがあります。「失敗」にしたくない場合は、上記に該当する帳票の出力が完了するまで待つか、出力を中止してください。
List Managerの環境設定コマンドおよび運用コマンドが実行中でないことを確認してください。
手順6:データのアンロード
“手順3:スクリプトの修正”で修正したアンロード用のスクリプト(dsi_unload_lmrdbsys.bat)を実行します。
スクリプトの実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(dsi_unload_lmrdbsys.log)を参照し、エラーメッセージを確認します。
ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。
⇒フラグメンテーションの解消時に出力される可能性の高いメッセージを、“付録C データベースの保守作業時のメッセージ”に抜粋して説明しています。参考にしてください。
また、詳細なエラーメッセージの説明については、Symfowareのマニュアルを参照してください。
手順7:データのロード
“手順3:スクリプトの修正”で修正したロード用のスクリプト(dsi_load_lmrdbsys.bat)を実行します。
スクリプトの実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(dsi_load_lmrdbsys.log)を参照し、エラーメッセージを確認します。
ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。
⇒フラグメンテーションの解消時に出力される可能性の高いメッセージを、“付録C データベースの保守作業時のメッセージ”に抜粋して説明しています。参考にしてください。
また、詳細なエラーメッセージの説明については、Symfowareのマニュアルを参照してください。
手順8:List Managerの起動
List Managerを起動します。
⇒List Managerの起動については、“4.2 List Managerの起動/停止”を参照してください。
手順9:GlassFish Serverクラスターの起動
GlassFish Serverクラスターを起動します。
⇒GlassFish Serverクラスターの起動については、“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”を参照してください。