待機ノードでInterstage Application Serverの環境設定を行います。
以下の手順に従って、設定を行ってください。
Interstage Application Server自動起動設定の無効化
Interstage Application Serverの初期化
Webアプリケーションサーバの環境構築
GlassFish Serverクラスター自動起動の設定
Interstage Application Serverの自動起動設定を無効化する必要があります。
Interstage Application Server自動起動設定の無効化については、以下を参照してください。
⇒“13.1.2.1 Interstage Application Server自動起動設定の無効化”
スクリプト(lminitIS.sh)を使用してInterstage Application Serverを初期化します。
/opt/FJSVlstm/setup/cluster
lminitIS.shスクリプト
注意
スクリプトの実行は、システム管理者権限で行ってください。
Interstage Application Serverを初期化します。
スクリプトの記述形式を示します。オプションは、半角空白で区切って指定します。
[ ] は、指定を省略できることを示します。
{ } は、複数項目の中から1項目のみ指定できることを示します。
| は、複数項目の中から1項目のみ指定する項目を示します。
lminitIS.sh <ip-address> <host-name> {node1|node2} <user> <password> [<port>]
オプションについて説明します。
引き継ぎIPアドレスを指定します。
引き継ぎIPアドレスに対応するホスト名を指定します。
英字から始まり半角英数字だけからなる文字列を14文字以内で指定してください。
引き継ぎIPアドレスに対応するホスト名については、以下を参照してください。
⇒“12.5.2.3 引継ぎネットワークリソースの設定”
ノード種別を指定します。
運用ノードの場合は「node1」、待機ノードの場合は「node2」を指定します。
Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassFish 5の管理ユーザーIDを指定します。
管理ユーザーIDは、1文字以上255文字以下にしてください。
管理ユーザーIDには、以下の文字が使用できます。
半角英数字
半角アンダースコア “_”
半角ハイフン “-”
半角ピリオド “.”
本オプションは省略できません。必ず指定してください。
Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassFish 5の管理者パスワードをパスワードファイルに記述します。
パスワードファイルはフルパスを指定します。パス長は、255文字以内にしてください。
指定するパス名の前後に"を付加してください。
文字列中に「"」、「\」、「`」を含む場合は、「\"」、「\\」、「\`」と記載してください。
文字列中に!を含む場合は、シェルを/bin/shに切り替えてから、lminitIS.shスクリプトを実行してください。
本オプションは省略できません。必ず指定してください。
パスワードファイルの書式は以下のように定義します。
AS_ADMIN_PASSWORD=管理者パスワード
下線のパスワードには、Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassFish 5の管理者パスワードを記述してください。
パスワードは8バイト以上、20バイト以内にしてください。
パスワードには、以下の文字が使用できます。
半角英数字
半角アンダースコア "_"
半角ハイフン "-"
半角アポストロフィー"'"
半角ピリオド"."
半角アットマーク"@"
半角プラス記号"+"
注意
セキュリティの観点上、本ファイルに記述したパスワードを保護するため、以下を推奨します。
本ファイルの所有者をrootに設定する
テキストエディタにより作成したパスワードファイルのアクセス権を600に設定する
パスワードファイルは不要になった時点で削除する
Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassFish 5の運用管理用HTTPリスナーポートを指定します。(省略可)
本オプションを省略した場合は、「12041」を指定したとみなします。
0 正常終了
1 異常終了
以下の手順に従って、Interstage Application Serverの初期化を行います。
スクリプトを実行します。
パラメーターを以下の順で指定します。
IPアドレス
引き継ぎIPアドレスを指定します。
引き継ぎIPアドレスについては、以下を参照してください。
⇒“12.5.2.3 引継ぎネットワークリソースの設定”
ホスト名
引き継ぎIPアドレスに対応するホスト名を指定します。
引き継ぎIPアドレスに対応するホスト名については、以下を参照してください。
⇒“12.5.2.3 引継ぎネットワークリソースの設定”
ノード種別
待機ノードを表す「node2」を指定します。
管理ユーザーID
管理者パスワードのファイルパス
以下に、スクリプト実行例を示します。
/opt/FJSVlstm/setup/cluster/lminitIS.sh 192.168.0.3 lmtakeover node2 admin “/work/pwd.txt”
上記の例では、クラスタサービスで引き継がれるIPアドレスとして「192.168.0.3」、引き継がれるIPアドレスに対応するホスト名として「lmtakeover」、管理ユーザーIDは「admin」、管理者パスワードファイルのパスは「/work/pwd.txt」を使用しています。
注意
スクリプトの実行は、システム管理者権限で行ってください。
引き継ぎIPアドレス、引き継ぎホスト名の妥当性はチェックしません。
「Do you want to execute the Interstage initialization? (default:n) [y/n] 」に対し、「y」を入力して「Enter」キーを押下します。
「Interstage initialization is completed.」のメッセージが出力されることを確認します。
「Interstage initialization is not completed. Refer to the error message.」のメッセージが出力された場合は、以下のことを確認してください。
Interstage Application Serverが正常にインストールされている
システムパラメーターに必要な値が設定されている
ログファイル(lminitIS.log)に出力されているエラーメッセージ
ログファイルは、スクリプトの実行カレントディレクトリに出力されます。
Webアプリケーションサーバの環境構築を行います。
Webアプリケーションサーバの環境構築については、オンラインマニュアル“セットアップガイド”を参照してください。
GlassFish Serverクラスターの自動起動設定を行なう必要があります。
GlassFish Serverクラスターの自動起動設定については、以下を参照してください。
⇒“13.1.2.4 GlassFish Serverクラスター自動起動の設定”