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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド クラスタ編

13.1.4 Interstage Application Serverの環境設定(待機ノード側)

待機ノードでInterstage Application Serverの環境設定を行います。

以下の手順に従って、設定を行ってください。

=操作手順=
  1. Interstage Application Server自動起動設定の無効化

  2. Interstage Application Serverの初期化

  3. Webアプリケーションサーバの環境構築

  4. GlassFish Serverクラスター自動起動の設定

13.1.4.1 Interstage Application Server自動起動設定の無効化

Interstage Application Serverの自動起動設定を無効化する必要があります。

Interstage Application Server自動起動設定の無効化については、以下を参照してください。
⇒“13.1.2.1 Interstage Application Server自動起動設定の無効化

13.1.4.2 Interstage Application Serverの初期化

スクリプト(lminitIS.sh)を使用してInterstage Application Serverを初期化します。

スクリプトの格納場所
/opt/FJSVlstm/setup/cluster

lminitIS.shスクリプト

注意

スクリプトの実行は、システム管理者権限で行ってください。

[機能]

Interstage Application Serverを初期化します。

[記述形式]

スクリプトの記述形式を示します。オプションは、半角空白で区切って指定します。

[ ] は、指定を省略できることを示します。

{ } は、複数項目の中から1項目のみ指定できることを示します。

| は、複数項目の中から1項目のみ指定する項目を示します。

lminitIS.sh <ip-address> <host-name> {node1|node2} <user> <password> [<port>]
[説明]

オプションについて説明します。

<ip-address>

引き継ぎIPアドレスを指定します。

<host-name>

引き継ぎIPアドレスに対応するホスト名を指定します。

英字から始まり半角英数字だけからなる文字列を14文字以内で指定してください。

引き継ぎIPアドレスに対応するホスト名については、以下を参照してください。
⇒“12.5.2.3 引継ぎネットワークリソースの設定

{node1|node2}

ノード種別を指定します。

運用ノードの場合は「node1」、待機ノードの場合は「node2」を指定します。

<user>

Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassFish 5の管理ユーザーIDを指定します。

管理ユーザーIDは、1文字以上255文字以下にしてください。

管理ユーザーIDには、以下の文字が使用できます。

  • 半角英数字

  • 半角アンダースコア “_”

  • 半角ハイフン “-”

  • 半角ピリオド “.”

本オプションは省略できません。必ず指定してください。

<password>

Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassFish 5の管理者パスワードをパスワードファイルに記述します。

パスワードファイルはフルパスを指定します。パス長は、255文字以内にしてください。

指定するパス名の前後に"を付加してください。

文字列中に「"」、「\」、「`」を含む場合は、「\"」、「\\」、「\`」と記載してください。

文字列中に!を含む場合は、シェルを/bin/shに切り替えてから、lminitIS.shスクリプトを実行してください。

本オプションは省略できません。必ず指定してください。

パスワードファイルの書式は以下のように定義します。

  AS_ADMIN_PASSWORD=管理者パスワード

下線のパスワードには、Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassFish 5の管理者パスワードを記述してください。

パスワードは8バイト以上、20バイト以内にしてください。

パスワードには、以下の文字が使用できます。

  • 半角英数字

  • 半角アンダースコア "_"

  • 半角ハイフン "-"

  • 半角アポストロフィー"'"

  • 半角ピリオド"."

  • 半角アットマーク"@"

  • 半角プラス記号"+"

注意

セキュリティの観点上、本ファイルに記述したパスワードを保護するため、以下を推奨します。

  • 本ファイルの所有者をrootに設定する

  • テキストエディタにより作成したパスワードファイルのアクセス権を600に設定する

  • パスワードファイルは不要になった時点で削除する

<port>

Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassFish 5の運用管理用HTTPリスナーポートを指定します。(省略可)

本オプションを省略した場合は、「12041」を指定したとみなします。

[復帰値]

0 正常終了

1 異常終了


以下の手順に従って、Interstage Application Serverの初期化を行います。

=操作手順=
  1. スクリプトを実行します。

    パラメーターを以下の順で指定します。

    • IPアドレス
      引き継ぎIPアドレスを指定します。
      引き継ぎIPアドレスについては、以下を参照してください。
      ⇒“12.5.2.3 引継ぎネットワークリソースの設定

    • ホスト名
      引き継ぎIPアドレスに対応するホスト名を指定します。
      引き継ぎIPアドレスに対応するホスト名については、以下を参照してください。
      ⇒“12.5.2.3 引継ぎネットワークリソースの設定

    • ノード種別
      待機ノードを表す「node2」を指定します。

    • 管理ユーザーID

    • 管理者パスワードのファイルパス

    以下に、スクリプト実行例を示します。

    /opt/FJSVlstm/setup/cluster/lminitIS.sh 192.168.0.3 lmtakeover node2 admin “/work/pwd.txt”

    上記の例では、クラスタサービスで引き継がれるIPアドレスとして「192.168.0.3」、引き継がれるIPアドレスに対応するホスト名として「lmtakeover」、管理ユーザーIDは「admin」、管理者パスワードファイルのパスは「/work/pwd.txt」を使用しています。

    注意

    • スクリプトの実行は、システム管理者権限で行ってください。

    • 引き継ぎIPアドレス、引き継ぎホスト名の妥当性はチェックしません。

  2. 「Do you want to execute the Interstage initialization? (default:n) [y/n] 」に対し、「y」を入力して「Enter」キーを押下します。

  3. 「Interstage initialization is completed.」のメッセージが出力されることを確認します。

    「Interstage initialization is not completed. Refer to the error message.」のメッセージが出力された場合は、以下のことを確認してください。

    • Interstage Application Serverが正常にインストールされている

    • システムパラメーターに必要な値が設定されている

    • ログファイル(lminitIS.log)に出力されているエラーメッセージ

    ログファイルは、スクリプトの実行カレントディレクトリに出力されます。

13.1.4.3 Webアプリケーションサーバの環境構築

Webアプリケーションサーバの環境構築を行います。

Webアプリケーションサーバの環境構築については、オンラインマニュアル“セットアップガイド”を参照してください。

13.1.4.4 GlassFish Serverクラスター自動起動の設定

GlassFish Serverクラスターの自動起動設定を行なう必要があります。

GlassFish Serverクラスターの自動起動設定については、以下を参照してください。
⇒“13.1.2.4 GlassFish Serverクラスター自動起動の設定