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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド クラスタ編

12.5.2 リソースの追加

クラスタアプリケーションに登録する以下のリソースを作成し、追加します。

引継ぎネットワークリソースには、IpaddressまたはGLSが使用できますが、ここでは、引継ぎネットワークリソースにIpaddressを使用する例で説明します。

引継ぎネットワークリソースにGLSを使用する場合の設定については、“PRIMECLUSTER導入手引書”を参照してください。

12.5.2.1 Fsystemリソースの設定

ファイルシステムをクラスタアプリケーションの起動に合わせてマウントするため、Fsystemリソースをクラスタアプリケーションに登録します。

Fsystemリソースの設定は、以下の手順で行います。

=操作手順=
  1. 11.3.2 クラスタアプリケーションの作成” での起動時と同じ configurationファイル名を指定してhvwコマンドを実行し、RMS Wizardを起動します。

  2. [Main configuration menu]の[Application-Edit]を選択します。

  3. 11.3.2 クラスタアプリケーションの作成”で作成したクラスタアプリケーション名を選択します。

  4. [turnkey wizard "STANDBY"]の[LocalFileSystems]を選択します。

  5. [File systems]の[AdditionalMountPoint]を選択します。

  6. 10.7 マウント情報の設定”で定義したマウントポイントを選択します。

  7. 属性を以下のように設定します。

    Flag

    Value

    AUTORECOVER

    Yes

    SHARE

    No

    NFSLOCKFAILOVER

    No

    設定値の詳細については“PRIMECLUSTERマニュアル”を参照してください。

  8. 設定情報が正しいことを確認し、[SAVE+RETURN]を選択します。

12.5.2.2 引継ぎネットワークリソースの事前設定

引継ぎネットワークリソースを使用する場合には、以下の事前設定が必要です。

  1. ノード間で引き継ぐ IPアドレスの定義、およびホスト名の定義

    まず、ノード間で引き継ぐIPアドレスを定義してください。次に、このIPアドレスに対しホスト名を割り当ててください。割り当てたホスト名は、引継ぎIPアドレスを使用するノードの /etc/hosts ファイルへ定義してください。

  2. ネットワークインターフェースの確認

    引継ぎIPアドレスを活性化する予定のネットワークインターフェース(例えばeth2)がOSから認識されており、使用可能な状態にあることを確認します。

  3. クラスタの設定ファイルへの定義

    以下のファイルへ、引継ぎIPアドレスのエントリを追加します。

    /usr/opt/reliant/etc/hvipalias

    エントリは、以下の規則で記述してください。

    <node name> <takeover> <interface> <netmask/prefix>
      <node name> : 引継ぎIPアドレスを使用するノードのCFノード名
      <takeover> : 引継ぎIPアドレスのホスト名
      <interface> : 引継ぎIPアドレスを活性化するネットワークインターフェース名
      <netmask/prefix> : 引継ぎIPアドレスのネットマスク(IPv4の場合)、またはネットワークプレフィクス長(IPv6
      の場合)

    設定の詳細については“PRIMECLUSTERマニュアル”を参照してください。

12.5.2.3 引継ぎネットワークリソースの設定

引継ぎIPアドレスをネットワークリソースとして登録するため、引継ぎネットワークリソースをクラスタアプリケーションに登録します。

引継ぎネットワークリソースの設定は、以下の手順で行います。

=操作手順=
  1. 11.3.2 クラスタアプリケーションの作成”での起動時と同じ configurationファイル名を指定してhvwコマンドを実行し、RMS Wizardを起動します。

  2. [Main configuration menu]の[Application-Edit]を選択します。

  3. 11.3.2 クラスタアプリケーションの作成”で作成したクラスタアプリケーション名を選択します。

  4. [turnkey wizard "STANDBY"]の[IpAddresses]を選択します。

  5. [Ipaddresses and ipaliases]の[AdditionalInterface]を選択します。

  6. 事前設定した引継ぎIPアドレスのホスト名を選択します。

  7. 引継ぎIPアドレスの動作モードを以下のように設定します。

    Attribute

    Value

    BASE

    virtual

    AUTORECOVER

    Yes

    設定値の詳細については“PRIMECLUSTERマニュアル”を参照してください。

  8. 設定情報が正しいことを確認し、[SAVE+RETURN]を選択します。