各ノードで、帳票管理サーバの環境設定ファイルの設定を行います。
環境設定ファイルとは、List Manager管理データベースとして使用するデータベースの種別や帳票格納ディレクトリの設定など、List Managerを運用するために必要な環境について設定を記述したファイルです。
注意
帳票管理サーバの環境設定ファイルを設定するには、システム管理者権限が必要です。
帳票管理サーバの環境設定ファイルでは、List Managerの運用条件および動作環境に合わせて、キーおよびその値を指定します。
記述形式は、「キー=設定値」です。テキストエディタなどで編集して設定してください。
なお、環境設定ファイルには初期値として設定例が記載されていますが、行頭すべてに「#」があり、コメント行となっています。設定値を有効にするには、コメントの「#」を削除し、キーの値を見直してください。また、設定が必須のキーは必ず指定してください。
帳票管理サーバの環境設定ファイルは、以下のファイルです。
/etc/opt/FJSVlstm/listmanager.conf
注意
帳票管理サーバの環境設定ファイルの内容を変更する場合は、List Managerを停止してから行ってください。帳票管理サーバの環境設定ファイルの変更内容は、List Managerの開始後から有効となります。
List Managerの操作画面/帳票ブラウザを使用している場合、帳票管理サーバの環境設定ファイルを変更したときは、GlassFish Serverクラスターを再起動してください。
動作環境や運用に応じて環境設定ファイルのキーと値を指定します。キーと値の指定を省略した場合、初期値で動作します。
List Manager帳票出力インタフェースやCOBOLアプリケーション連携機能を利用する場合に有効になるキーには、ユーザアプリケーションや帳票資源でも同様の指定ができるものがあります。
ユーザアプリケーション、環境設定ファイル、および帳票資源における指定の優先順序については、以下を参照してください。
オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”の“第6章 帳票配信・出力機能のサポート範囲”
オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”の“第10章 帳票配信・出力機能のサポート範囲”
帳票管理サーバの環境設定ファイルのキーを、以下の表に示します。
分類 | キー名 | キーの設定内容(設定値) | 初期値 |
---|---|---|---|
データベース情報 | DBCharCode | List Manager管理データベースの文字コード系を指定します。
文字コード系は、List Manager 管理データベースの種類により、以下の内容を指定します。
|
|
DBTypeName | List Manager管理データベースとして使用するデータベースの種別を指定します。
| 0 | |
データベース情報 | DBServiceName | 使用するデータベースサービス名を指定します。
|
|
DBOracleVersion | 帳票管理サーバとList Manager管理データベースを同一マシンで運用する場合は、Oracle Serverのバージョンを指定します。帳票管理サーバとList Manager管理データベースを別マシンで運用する場合は、Oracle Clientのバージョンを指定します。
| 4 | |
通信情報 | MyHostName | List ManagerがIPv4で通信する場合に、自ホストのホスト名またはIP アドレス(IPv4形式)を、100 バイト以内の文字列で指定します。 クラスタ運用の場合、引継ぎIPアドレスとして設定したホスト名またはIP アドレス(IPv4形式)を指定します。 複数のLANカードを持つコンピュータの場合に、帳票出力サーバから帳票管理サーバへの通信先を指定します。複数のLAN カードを持つコンピュータで、かつIPv4通信する場合には、指定必須です。 | なし |
MyHostNameIPv6 | List ManagerがIPv6で通信する場合に、自ホストのホスト名またはIP アドレス(IPv6形式)を、100バイト以内の文字列で指定します。 クラスタ運用の場合、引継ぎIPアドレスとして設定したホスト名またはIP アドレス(IPv6形式)を指定します。 複数のLAN カードを持つコンピュータの場合に、帳票出力サーバから帳票管理サーバへの通信先を指定します。複数のLAN カードを持つコンピュータで、かつIPv6通信する場合には、指定必須です。 | なし | |
資源格納先情報 | DataFileDir | List Manager が、帳票を配信・出力するために内部的に生成するファイル(帳票データファイルなど)の格納ディレクトリを指定します。 “12.6 共用ディスクにディレクトリを作成する” で作成した帳票データファイルの格納先ディレクトリをフルパスで指定してください。
指定先のディレクトリには、以下のユーザが読み取り/書き込みできる権限を設定してください。
なお、ディレクトリ配下に作成される帳票データファイルには、帳票に出力される情報が含まれるので、運用に応じて適切な権限を設定してください。 オンラインバックアップ機能を利用する場合、帳票 データファイルはList Manager管理データベースに格納されます(このキーで指定したディレクトリに格納されません)。 このキーで指定したディレクトリは、List Managerの作業ディレクトリとして使用されます。 |
|
資源格納先情報 (List Creatorの帳票を出力する場合) | LmlcFormDir | List Creatorの帳票を出力する場合に、帳票管理サーバの帳票格納ディレクトリをフルパスで指定します。 “12.6 共用ディスクにディレクトリを作成する” で作成した帳票格納ディレクトリをフルパスで指定してください。
ユーザアプリケーションで帳票格納ディレクトリを指定しない場合、この指定が有効になります。 |
|
LmlcMediaDir | List Creatorの帳票を出力する場合に、帳票管理サーバのメディアデータ格納ディレクトリをフルパスで指定します。 “12.6 共用ディスクにディレクトリを作成する” で作成した帳票格納ディレクトリをフルパスで指定してください。
Web手元印刷型(PDFファイル保存時)の運用の場合、ユーザアプリケーションでメディアデータ格納ディレクトリを指定しないとき、この指定が有効になります。 | なし | |
LmlcWorkDir (*4) | List Creatorの帳票を出力する場合に使用する、帳票管理サーバの作業ディレクトリをフルパスで指定します。 必ず、各帳票管理サーバのローカルディレクトリを指定してください。 |
| |
LmBarcodeAdjust | バーコードの読み取りを補正する場合、バーコード補正情報ファイルのパスをフルパスで指定します。 “12.6 共用ディスクにディレクトリを作成する” で作成した情報ファイル格納ディレクトリをフルパスで指定してください。 バーコード補正情報ファイルについては、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”を参照してください。 | なし | |
資源格納先情報 (COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を配信する場合) | LmcbMedDir | COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を出力する場合に、帳票管理サーバの帳票格納ディレクトリをフルパスで指定します。 “12.6 共用ディスクにディレクトリを作成する” で作成した帳票格納ディレクトリをフルパスで指定してください。
プリンタ情報ファイルのMEDDIRキーワードに帳票格納ディレクトリを指定した場合、このキーの指定は無効になります。 | ユーザアプリケーションを実行したときの実行ユーザのカレントディレクトリ |
LmcbOvdDir | COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を出力する場合に、帳票管理サーバのオーバレイ格納ディレクトリをフルパスで指定します。
プリンタ情報ファイルのOVLPDIRキーワードにオーバレイ格納ディレクトリを指定した場合、このキーの指定は無効になります。 | ユーザアプリケーションを実行したときの実行ユーザのカレントディレクトリ | |
LmcbMediaDir | COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票出力する場合に、帳票管理サーバの組込みメディア格納ディレクトリをフルパスで指定します。 このキーで指定した組込みメディア格納ディレクトリは、List Creatorコネクタ連携型で、帳票管理サーバに配置した組込みメディアを使用して帳票を出力する場合(組込みメディアをアプリケーションサーバから転送しない場合)にのみ有効となります。
プリンタ情報ファイルのMEDIADIRキーワードに組込みメディア格納ディレクトリを指定した場合、このキーの指定は無効になります。 | なし | |
LmcbWorkDir | COBOLアプリケーション連携機能を利用して登録した帳票をプレビューする場合、使用する帳票管理サーバの作業ディレクトリをフルパスで指定します。 |
| |
出力制御情報 | LmlcFormManageMode | List Creatorの帳票を出力する場合に、帳票定義情報の管理モードを指定します。帳票登録時に指定した帳票定義情報を、帳票出力時に使用するかどうかを指定します。
帳票定義情報を更新・削除することが多い場合、「1」を指定してください。「1」を指定すると、帳票定義情報が更新・削除された場合でも、帳票登録時と同じ状態の帳票を生成・出力できます。 出力後の運用について検討した上で、設定してください。 | 0 |
出力制御情報 | LmlcFormSendMode | List Creatorの帳票を出力する場合に、帳票定義情報の転送モードを指定します。帳票管理サーバから帳票出力サーバへ帳票定義情報の転送を行うかどうかを指定します。
帳票資源を帳票管理サーバ側で一元管理したい場合、「1」または「2」を指定してください。「1」または「2」を指定すると、データの転送量は増加しますが、帳票資源を帳票管理サーバ側で一元管理できるため、帳票資源の管理が容易になります。 帳票資源の管理について検討した上で、設定してください。 | 2 |
LmlcAtdigitover | 項目長にデータが収まらない場合、イベントログ/システムログを出力するかどうかを指定します。
「1」または「2」が指定された場合、以下の条件に該当すると、システムログ/イベントログにメッセージが出力されます。
注意
項目長にデータが収まらない場合の動作の留意事項については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 運用ガイド”の“A.1 帳票出力共通の留意事項”を参照してください。 | 0 | |
LmlcAtterritover | 項目のサイズ(領域長)にデータが収まらない場合、イベントログ/システムログを出力するかどうかを指定します。
「1」または「2」が指定された場合、入力データが領域長を超える場合は、システムログ/イベントログにメッセージが出力されます。 注意
領域長にデータが収まらない場合の動作の留意事項については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 運用ガイド”の“A.1 帳票出力共通の留意事項”を参照してください。 | 0 | |
出力制御情報 | LmcbRscManageMode | COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を配信する場合に、帳票定義情報の管理モードを指定します。帳票登録時に指定した帳票定義情報を、帳票出力時に使用するかどうかを指定します。
帳票定義情報を更新・削除することが多い場合、「1」を指定してください。「1」を指定すると、帳票定義情報が更新・削除された場合でも、帳票登録時と同じ状態の帳票を生成・出力できます。 出力後の運用について検討した上で、設定してください。 | 0 |
LmcbRscSendMode | COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を出力する場合に、帳票定義情報の転送モードを指定します。帳票管理サーバから帳票出力サーバへ帳票定義情報・組込みメディアの転送を行うかどうかを指定します。
帳票資源を帳票管理サーバ側で一元管理したい場合、「1」または「2」を指定してください。「1」または「2」を指定すると、データの転送量は増加しますが、帳票資源を帳票管理サーバ側で一元管理できるため、帳票資源の管理が容易になります。 帳票資源の管理について検討した上で、設定してください。 | 2 | |
出力ユーザ情報 | OutputUserInfo | 帳票の出力時、帳票の出力者名を帳票に出力するかどうかを指定します。
| 0 |
リカバリ情報 | LMRecoveryMode | 帳票の配信中に帳票管理サーバがダウンした場合、およびネットワーク異常が発生して帳票管理サーバと通信ができなくなった場合、帳票出力サーバに配信処理中の帳票に対して配信処理のリカバリを行うかどうかを指定します。 クラスタ運用を行う場合、必ず「1」を指定してください。
| 0 |
ChangeHostRetry | 帳票の配信において、帳票管理サーバと帳票出力サーバの通信中に異常が発生した場合、通信を再開するためのリトライ回数を0~10の範囲で指定します。 このキーに「0」を指定した場合、帳票管理サーバと帳票出力サーバの通信中に異常が発生しても、リトライは行われずエラー終了します。 | 0 | |
DeliveryCheck | 帳票管理サーバの問題で帳票出力サーバに配信されない帳票(帳票配信の対象は出力状態が「配信依頼」、「接続エラー」の帳票)の存在を監視し、配信を再開するかどうかを指定します。
| 1 | |
DeliveryTakeOverTime | 帳票配信が正常に行われているか判断する時間(秒)を30~3600の範囲で指定します。 帳票管理サーバで処理に異常が発生し、帳票配信が行われなくなってから、このキーに指定した時間を越えた場合、配信を再開します。 | 60 | |
DeliveryCheckTime | 帳票管理サーバで処理に異常が発生し、帳票配信が行われていない帳票の存在を監視する間隔(秒)を30~3600の範囲で指定します。 | 60 | |
LMWatch | List Managerのサービス/デーモンの起動状態の監視を行うかどうかを指定します。 クラスタ運用では、「0」を指定してください。
| 0 | |
LMWatchTime | List Managerのサービス/デーモンの起動状態の監視間隔(秒)を60~3600の範囲で指定します。 | 60 | |
帳票出力サーバ情報 | ErrorWatchLevel | 帳票出力サーバに発生した異常を帳票管理サーバで監視する場合の監視レベルを指定します。
| 0 |
QueSaveMode | Listmanager Agent Serviceが、配信要求をどのタイミングで破棄するかを指定します。 帳票の出力中に、帳票出力サーバで異常が発生した場合、Listmanager Agent Service再起動後、出力中だった帳票を再度出力するかどうかを制御できます。
| 0 | |
データベース情報 | DBLoginName | List Manager管理データベースユーザを指定します。 通常、指定する必要はありません。 | lmuser |
ConnectPoolMax | データベース接続プーリング数を5~100の範囲で指定します。 List Manager起動時のデータベースに対する事前接続数を指定します。実際には「ここで指定した値×2」の接続を行います。 | 20 | |
CPRetry | 未使用接続検索リトライ回数を0~12000の範囲で指定します。 ConnectPoolMaxキーで指定した接続プールの空きがない場合に、待ち合わせを行う回数を指定します。 | 1200 | |
CPRetryInterval | 未使用接続検索リトライ間隔(ミリ秒)を0~5000の範囲で指定します。 ConnectPoolMaxキーで指定した接続プールの空きがない場合に、この設定値の間隔後に再試行します。 | 50 | |
データベース情報(帳票管理サーバがWindowsの場合) | DBConnectTrialRetry | データベース接続リトライ回数を1 ~ 1000の範囲で指定します。 List Manager のサービス起動時に、List Manager管理データベースとの接続確認を行う回数を指定します。 以下の計算式で示される時間(ミリ秒)内に、List Manager管理データベースとの接続が確認できない場合、List Manager のサービスは起動に失敗します。 (DBConnectTrialRetry で指定した値)×(DBConnectTrialRetryInterval で指定した値) List ManagerのサービスとList Manager 管理データベースが同時に起動される環境(システム起動時など)で、List Manager 管理データベースの起動に時間がかかる場合は、List Manager 管理データベースの起動時間に合わせて、このキーの値を変更し、調整してください。 | 20 |
DBConnectTrialRetryInterval | データベース接続リトライ間隔(ミリ秒)を10~10000の範囲で指定します。 List Managerのサービス起動時に、List Manager 管理データベースとの接続確認を行う間隔を指定します。 List ManagerのサービスとList Manager 管理データベースが同時に起動される環境(システム起動時など)で、List Manager管理データベースの起動に時間がかかる場合は、List Manager管理データベースの起動時間に合わせて、このキーの値を変更し、調整してください。 | 3000 | |
LMProcessWaitRetry | List Managerのサービス起動時に、List Managerサービスが起動する子プロセスの起動確認回数を1~1000の範囲で指定します。指定した回数分、起動確認を行っても子プロセスの起動が完了していなかった場合、List Managerのサービスは起動に失敗します。 | 40 | |
LMProcessWaitRetryInterval | List Managerのサービス起動時に、List Managerサービスが起動する子プロセスの起動確認間隔(ミリ秒)を10~100000 の範囲で指定します。 | 5000 | |
データベース情報 (データベースカーソル情報) | CursorRetry | カーソル取得リトライ回数を0~600の範囲で指定します。 指定できるデータベースカーソルの上限を超えた場合に、待ち合わせを行う回数を指定します。 データベースのアクセス時に資源不足が頻繁に発生する場合、このキーを調整することで回避できる場合があります。 | 60 |
CursorRetryInterval | カーソル取得リトライ間隔(ミリ秒)を0~5000の範囲で指定します。 指定できるデータベースカーソルの上限を超えた場合に、この設定値の間隔後に再試行します。 データベースのアクセス時に資源不足が頻繁に発生する場合、このキーを調整することで回避できる場合があります。 | 1000 | |
オンラインバックアップ情報(List Manager管理データベースがOracleの場合) | DataFileType | オンラインバックアップ機能の動作モードを指定します。
| FILE |
論理デバイス定義情報(ホスト帳票連携する場合) | LmlgEmuDir | ホスト帳票連携する場合に、エミュレーション情報を定義したファイルを格納するディレクトリをフルパスで指定します。 “12.6 共用ディスクにディレクトリを作成する” で作成したエミュレーション情報ファイル格納ディレクトリをフルパスで指定してください。
エミュレーション情報の詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能ホスト帳票連携ガイド”の“6.1.2 エミュレーション情報登録”を参照してください。 | /var/opt/FJSVlmmi/device |
LmlgDfnwtrDir | ホスト帳票連携する場合に、DFNWTR情報を定義したファイルを格納するディレクトリをフルパスで指定します。 “12.6 共用ディスクにディレクトリを作成する” で作成したDFNWTR情報ファイル格納ディレクトリをフルパスで指定してください。
DFNWTR情報の詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能ホスト帳票連携ガイド”の“6.1.3 DFNWTR情報登録”を参照してください。 | /var/opt/FJSVlmmi/device | |
通信情報 | TcpSvrPortNum | TCP通信で使用するポート番号を1025~65535の範囲で指定します。 帳票出力サーバの環境設定ファイルのTcpSvrPortNumキーで指定する「ポート番号」と合わせてください。 範囲外の値を指定すると、初期値となります。 | 3767 |
TcpTimeout | TCP 通信タイムアウト時間(秒)を指定します。 TCP 通信タイムアウト時間とは、帳票出力サーバとの通信で、帳票出力サーバの負荷やネットワークの状態などにより、一定時間の間にデータの送信または受信ができなかった場合のタイムアウト時間(秒)です。
| 300 | |
TcpMultiple | 帳票出力サーバとの同時接続数を指定します。
TcpMultipleキーとLmlcMaxConnectionキーで指定した値の合計がConnectPoolMaxキーの値よりも大きいと、「データベースに接続できませんでした。」というエラーが発生する場合があります。 運用環境によって設定条件は異なりますが、TcpMultipleキーとLmlcMaxConnectionキーで指定した値の合計が、ConnectPoolMaxキーで指定した値の5倍を超えないことを目安として調整してください。 | 50 | |
TcpBindAddress | 旧バージョン(Interstage List Manager)との互換機能です。 帳票管理サーバに複数のネットワークインターフェースが存在し、List ManagerがIPv4通信を受け付けるインターフェースを明示的に指定する場合に、必ず指定します。 本キーにはMyHostNameキーで設定したIPアドレス(MyHostNameキーにホスト名を指定している場合は、ホスト名に割り当てられているIPアドレス)を指定します。 | なし(すべてのネットワークインターフェースからの通信を受け付けます) | |
DeliveryRetryTime | 帳票を配信する際、電源断やネットワーク異常など、TCP通信に失敗した場合のリトライ間隔(秒)を0以上の数値で指定します。 | 300 | |
プロセス間通信情報 | LmlcMaxConnection | List Managerが帳票の出力や操作などの要求を同時に受け付ける最大数を指定します。
LmlcMaxConnectionキーとTcpMultipleキーで指定した値の合計がConnectPoolMaxキーの値よりも大きいと、「データベースに接続できませんでした。」というエラーが発生する場合があります。 運用環境によって設定条件は異なりますが、LmlcMaxConnectionキーとTcpMultipleキーで指定した値の合計が、ConnectPoolMaxキーで指定した値の5倍を超えないことを目安として調整してください。 | 50 |
LmlcConnRetryNum | 接続リトライ回数を1~1800の範囲で指定します。 LmlcMaxConnectionキーで指定した最大数を超えた場合に、接続を試みる回数を指定します。 1を指定すると、最大数を超えた場合に、接続を試みません。 |
| |
LmlcConnRetryInterval | 接続リトライ間隔(ミリ秒)を0~5000の範囲で指定します。 LmlcMaxConnectionキーで指定した最大数を超えた場合に、この設定値の間隔後に再試行します。 |
| |
トレースログ情報 | TraceKeepLog | 保管するトレースログファイルの数を1~5の範囲で指定します。 | 1 |
TraceLogFileSize | トレースログファイルサイズを1メガバイト~2048メガバイトの範囲で指定します。 指定したサイズに達した場合、TraceKeepLogキーで指定したログファイル分だけ保管します。 | 16 | |
TraceLogLevel | トレースログ出力レベルを指定します。
| 1 | |
OperateLog | 監査証跡ログ(操作ログ)を出力するかどうかを指定します。
| 0 | |
OperateLogFileSize | 監査証跡ログ(操作ログ)ファイルサイズを1メガバイト~2048メガバイトの範囲で指定します。 | 16 | |
OperateKeepLog | 監査証跡ログ(操作ログ)ファイルを保管する日数を0~3650の範囲で指定します。 指定した期間を過ぎたログファイルは、削除されます。 「0」を指定した場合、無制限に保存されます。 | 0 | |
OperateLogDir | 監査証跡ログ(操作ログ)ファイルの格納ディレクトリをフルパスで指定します。 帳票管理サーバがWindowsの場合、225 バイト以内で指定してください。 帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合、989バイト以内で指定してください。 共用ディスク上に作成したファイルシステムのパスを指定することで、ログファイルの一元管理が可能になります。 ただし、共用ディスク上に作成したファイルシステムのパスを指定する場合、各帳票管理サーバでこのキーに異なるディレクトリを指定してください。 |
| |
OperateLogDirLimit | 監査証跡ログ(操作ログ)ファイルの格納先のディスク空き容量が残り少なくなった場合に、注意を促すメッセージを通知するかどうかを指定します。
| 0 | |
監査証跡ログ(出力ログ)情報 | OutputLog | 監査証跡ログ(出力ログ)を出力するかどうかを指定します。
| 0 |
OutputLogFileSize | 監査証跡ログ(出力ログ)ファイルサイズを1メガバイト~2048メガバイトの範囲で指定します。 | 16 | |
OutputKeepLog | 監査証跡ログ(出力ログ)ファイルを保管する日数を0~3650の範囲で指定します。 指定した期間を過ぎたログファイルは、削除されます。 「0」を指定した場合、無制限に保存されます。 | 0 | |
OutputLogDir | 監査証跡ログ(出力ログ)ファイルの格納ディレクトリをフルパスで指定します。 帳票管理サーバがWindowsの場合、226 バイト以内で指定してください。 帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合、990バイト以内で指定してください。 共用ディスク上に作成したファイルシステムのパスを指定することで、ログファイルの一元管理が可能になります。 ただし、共用ディスク上に作成したファイルシステムのパスを指定する場合、各帳票管理サーバでこのキーに異なるディレクトリを指定してください。 |
| |
OutputLogDirLimit | 監査証跡ログ(出力ログ)ファイルの格納先のディスク空き容量が残り少なくなった場合に、注意を促すメッセージを通知するかどうかを指定します。
| 0 |
*1:
すべての帳票管理サーバで設定値を統一する必要があります。
*2:
List Managerの運用開始後に、帳票データファイル格納ディレクトリを変更する場合(DataFileDirキーの指定を変更する場合)、変更前のパス配下に存在するすべてのディレクトリとファイルを、変更後のパス配下に移動してください。
また、変更作業をする前に以下を停止しておく必要があります。
・List Manager
・操作画面、および帳票ブラウザのWebアプリケーションを配備したGlassFish Serverクラスター
*3:
帳票管理サーバがWindowsの場合、ネットワークドライブ(UNC 指定(\\ コンピュータ名\ 共有名\ ディレクトリ名)を除く)、リムーバブルディスクを指定しないでください。
*4:
帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合、ディレクトリ名に全角文字、および半角カナ文字は指定できません。
*5:
List Creatorコネクタ連携機能使用時で、帳票定義情報をアプリケーションサーバに配置する場合、「1」が指定されたものとして動作します。
オンラインバックアップ機能を使用する場合、「1」を指定することを推奨します。
*6:
LmlcFormManageModeキー(帳票定義情報の管理モード)に「1」を指定した場合、LmlcFormSendModeキー(帳票定義情報の転送モード)に「1」が指定されたものとして動作します(必ず帳票定義情報が転送されます)。
*7:
帳票登録時の設定が優先されます。帳票登録後、このキーの値を変更しても、すでに登録済みの帳票の帳票定義情報の管理モードは変更されません。
*8:
Web手元印刷型で運用する場合、LmlcFormSendModeキー(帳票定義情報の転送モード)の指定は無効になります。
*9:
演算結果の小数部が項目長を超えた場合、このキーに「1」および「2」を指定してもイベントログ/システムログは出力されません。
*10:
LmcbRscManageModeキー(帳票定義情報の管理モード)に「1」を指定した場合、LmcbRscSendModeキー(帳票定義情報の転送モード)に「1」が指定されたものとして動作します(必ず帳票定義情報・組込みメディアが転送されます)。
ただし、List Works Print Agent、List Works Workstation、Interstage List Manager Agent 8.0またはInterstage List Manager Workstationモジュール8.0の場合、組込みメディアの転送指定に関しては、LmcbRscSendModeキー(帳票定義情報の転送モード)の指定が有効となります。
*11:
帳票に出力者名を出力する場合、List Creatorデザイナで帳票に出力者名を出力するための設定を行う必要があります。詳細は、以下を参照してください。
⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“3.11 帳票に出力者名を出力するための設定”
*12:
LMRecoveryModeキー(帳票配信処理のリカバリ処理)に「1」を指定した場合、DeliveryCheckキー(帳票配信の監視)の値にかかわらず、配信の監視が行われます。
*13:
LMRecoveryModeキー(帳票配信処理のリカバリ処理)に「1」を指定した場合のみ有効となります。
*14:
LMRecoveryModeキー(帳票配信処理のリカバリ処理)の値に「1」を指定した場合、またはDeliveryCheck キー(帳票配信の監視)に「1」を指定した場合のみ指定が有効になります。
*15:
LMWatchキー(List Managerのデーモン/サービスの起動状態の監視)に「1」を指定した場合のみ有効となります。
*16:
キーの設定値は、以下のようにしてください。
(CPRetryキーの設定値×CPRetryIntervalキーの設定値)< TcpTimeoutキーの設定値
*17:
List Manager のサービスは、起動時にこのキーの設定値にしたがって子プロセスの起動を待ち合わせます。データベース接続に時間がかかる環境の場合など、以下のメッセージが出力され、List Managerの起動に失敗する場合があります。
「List Manager の開始に失敗しました。(詳細:Timeout、コード:000005b4)」
この場合、LMProcessWaitRetryキー、LMProcessWaitRetryIntervalキーの値を変更し、子プロセスの待ち合わせ時間を調整してください。
*18:
オンラインバックアップ機能を有効にする場合、LmlcFormManageModeキー(帳票定義情報の管理モード)またはLmcbRscManageModeキー(帳票定義情報の管理モード)に「1」を指定することを推奨します。
*19:
List Managerの運用開始後にオンラインバックアップ機能の有効/無効を切り替える場合、登録済みの帳票をすべて削除する必要があります。
削除しないで運用を切り替えた場合、登録済み帳票については削除操作しかできなくなります。
オンラインバックアップ機能を使用する場合、List Manager管理データベースで、帳票データファイルが格納される表領域およびテーブルを作成する必要があります。
詳細は、以下を参照してください。
帳票管理サーバがSolarisの場合 ⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“2.6.11 表領域の作成” ⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“2.6.12 List Manager管理データベースのテーブル作成と 動作確認”
帳票管理サーバがLinuxの場合 ⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“2.7.11 表領域の作成” ⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“2.7.12 List Manager 管理データベースのテーブル作成と 動作確認”
オンラインバックアップ機能を使用しない環境に戻すには、このキーの変更以外にも設定が必要です。
詳細は以下を参照してください。
⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“付録C オンラインバックアップ機能を使用しない環境への切り替え”
*20:
トレースログは、以下のログ出力ディレクトリ配下のファイルに出力されます。このディレクトリ配下のファイルをList Manager実行中に削除すると、トレースログは正しく出力されません。
帳票管理サーバがWindowsの場合 (List Worksインストールフォルダ)\Listmanager\log
帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合 /var/opt/FJSVlstm/log
*21:
指定したログファイルサイズを超えた場合、古いログファイルは以下のファイル名で退避されます。
lm_operateファイル作成日.log.切り替え時間(.履歴番号)
切り替え時間には、時分秒が表示されます。切り替え時間が同一のログファイルが存在した場合、履歴番号が1から昇順につきます。新しいログファイルほど履歴番号は大きくなります。
*22:
ログ出力された日の翌日から換算した日数が、監査証跡ログファイルの保存期間となります。
保存期間を過ぎた監査証跡ログファイルは、以下のタイミングで削除されます。
・保存期間の最終日から翌日に日付が変わるタイミング(0時0分)
・List Managerログサービスの起動時
*23:
監査証跡ログファイルの格納ディレクトリ配下に、ログファイル名に類似したファイルを配置すると、削除される場合があります。
監査証跡ログファイルの格納ディレクトリ配下には、ログファイル以外を配置しないようにしてください。
*24:
帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合、システムログに出力されるメッセージが欠ける場合があるため、900バイト以内で指定することを推奨します。
*25:
監査証跡ログファイルの格納ディレクトリの空き容量の確認は、List Managerのデーモン起動時、および毎時00分00秒に行われます。
警告メッセージが通知された場合、早めにディスクの空き容量を確保してください。
*26:
指定したログファイルサイズを超えた場合、古いログファイルは以下のファイル名で退避されます。
lm_outputファイル作成日.log.切り替え時間(.履歴番号)
切り替え時間には、時分秒が表示されます。切り替え時間が同一のログファイルが存在した場合、履歴番号が1から昇順につきます。新しいログファイルほど履歴番号は大きくなります。
List Managerの推奨パターンである本書の以下の説明に合わせて、クラスタ運用を行う場合の帳票管理サーバの環境設定ファイル(listmanager.conf)の設定例を示します。
以下の「#」はコメント行です。コメント行は、設定するキーと値について説明しています。
説明と設定例の(1)~(7)の番号は対応しています。
## -- データベース情報(Symfoware) に関する設定 -- # (1) List Manager 管理データベースの文字コード系にShift-JIS コード系を指定 # (2) List Manager 管理データベースとして使用するデータベースの種別に「1:Symfoware」を指定 # (3)使用するデータベースサービス名に「LISTMGR(帳票管理サーバと同一マシンで運用)」を指定 DBCharCode = SJIS ←(1) DBTypeName = 1 ←(2) DBServiceName = LISTMGR ←(3) ## -- 通信情報に関する設定 -- # (4)引継ぎIP アドレスで設定したホスト名を指定 MyHostName = lm079 ←(4) ## -- 資源格納先情報(List Creator の帳票を配信・出力する場合) に関する設定 -- # (5)帳票データファイルの格納先ディレクトリ(共用ディスク上に作成したディレクトリ)として # 「/lstm/datafiledir」を指定 # (6)帳票の配信・出力時に使用する作業ディレクトリとして、「/var/tmp」を指定 DataFileDir = /lstm/datafiledir ←(5) LmlcWorkDir = /var/tmp ←(6) ## -- リカバリ情報に関する設定 -- # (7)正常に動作している帳票管理サーバに対するリカバリ処理を「1:行う」と指定 LMRecoveryMode = 1 ←(7)
「データベース情報」には、“第11章 List Manager管理データベースの環境構築(帳票管理サーバがLinuxの場合)”で設定した内容に対応する値を設定してください。
「通信情報」には、自ホスト名として“12.5.2.3 引継ぎネットワークリソースの設定”で設定した引継ぎIPアドレスに対応するホスト名を指定してください。
また、「資源格納先情報」には、“12.6 共用ディスクにディレクトリを作成する”で作成した帳票資源の格納先を指定してください。
上記以外の設定値については、運用に合わせて変更してください。
なお、List Managerのクラスタ運用時の推奨パターンについては、以下を参照してください。
⇒“1.2.2 本書における記載範囲について”