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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド

9.3.7 プリンタ管理環境(プリンタ)の設定

ここでは、プリンタ管理環境(プリンタ)を設定するコマンドについて説明します。

9.3.7.1 setenvprtコマンド

[機能]

プリンタ管理環境(プリンタ)の設定を表示/変更します。

[記述形式]

コマンドの記述形式を示します。

[  ]は、省略できることを示します。

…は、複数指定できることを示します。

setenvprt    -p  プリンタ名
             -a  動作モード
             -g  区分名
             [ -i  設定項目=設定値 ]…

[説明]

オプションについて説明します。  

-p  プリンタ名

プリンタ名を指定します。  

-a  動作モード

動作モードを指定します。

GET:

プリンタ管理環境(プリンタ)の設定情報を表示します。

SET:

プリンタ管理環境(プリンタ)の設定情報を変更します。  

-g  区分名

以下の区分名を指定します。

区分名

区分内容

PRT_ERRMSG

「返答メッセージ」または「応答メッセージ」に関する設定

帳票出力サーバの環境設定ファイルで、MsgNoticeキーに「1」を指定した場合のみ有効です。

  

-i  設定項目=設定値

-gオプションで指定した区分名に対応する設定項目と設定内容を「設定項目=設定値」の形式で指定します。

-aオプションで動作モードに「GET」を指定した場合は、このオプションは無効になります。

-aオプションで動作モードに「SET」を指定した場合は、-gオプションで指定した区分名に対応する設定項目をこのオプションで複数指定できます。

以下に区分名ごとの設定項目と設定値を示します。

区分名に「PRT_ERRMSG」を指定した場合の設定項目と設定値

帳票出力サーバの環境設定ファイルで、MsgNoticeキーに「1」を指定した場合のみ有効です。

設定項目

項目の概要

設定値

初期値

RMSGDES

T(*1)

返答メッセージ/応答メッセージの通知先を表示/変更します。

1文字以上の文字列で、通知先のコンピュータ名またはIPアドレスを指定します。ただし、IPv6形式のIPアドレスは指定できません(IPv4形式のIPアドレスは指定できます)。

なお、返答メッセージ/応答メッセージの通知先は「セミコロン(;)」で区切って最大5つまで指定することができます。

以下のいずれかを指定した場合、それぞれの設定内容が有効になります(*2)。

!DEFAULT:

setenvdef コマンドで設定した「RMSGDEST」の内容に従う

!PRTFLD:

Windowsのプリンタの設定にしたがう(*3)

!CLIENT:

印刷依頼元(帳票出力サーバ)に通知する

設定値に「!DEFAULT」を指定した場合、または通知先コンピュータにメッセージを通知できなかった場合は、以下の優先順位で有効になります。

メッセージが通知できた場合は、優先順位の低い通知先コンピュータには通知を行いません。

1. 帳票出力サーバの環境設定コマンド(setenvdefコマンド)で指定したメッセージ通知先

通知先コンピュータを複数指定した場合は、指定した順に通信可能なコンピュータにメッセージが通知されます。

2. 指定したどのコンピュータにもメッセージが通知できない場合、帳票出力サーバに通知されます。

!DEFAULT

POPUP

(*4)

メッセージウィンドウのポップアップを表示/変更します。

数値の0か1を指定します。

本コマンドで「RMSGDEST」に「!DEFAULT」を設定している場合、無効になります。

0:

ポップアップ表示しない

1:

ポップアップ表示する

返答メッセージ/応答メッセージの通知先の初期値が「!DEFAULT」(setenvdefコマンドで設定した「RMSGDEST」の内容に従う)のため、無効になります。

DISPBTN

(*5)(*6)

返答メッセージ/応答メッセージの選択肢(続行/保留/操作/削除)を表示/変更します。

以下の4桁の数字からなる文字列で指定します。ただし、0000(いずれも選択しない)は設定できません。

本コマンドで「RMSGDEST」に「!DEFAULT」を設定している場合、無効になります。

左から1桁目:

続行(0:選択しない  1:選択する)

左から2桁目:

保留(0:選択しない  1:選択する)

左から3桁目:

操作(0:選択しない  1:選択する)

左から4桁目:

削除(0:選択しない  1:選択する)

例:続行、保留、削除のみ選択する場合

  1101

返答メッセージ/応答メッセージの通知先の初期値が「!DEFAULT」(setenvdefコマンドで設定した「RMSGDEST」の内容に従う)のため、無効になります。

*1:
6つ以上指定した場合、コマンドは正常復帰しますが、6つ目以降に指定したIPアドレスまたはホスト名は無効となります。

*2:
「!DEFAULT」、「!PRTFLD」、「!CLIENT」が設定されている状態で設定内容の一覧表示を行った場合、Message Console項目に表示される内容は無効になります。

*3:
VSP/VS/PS5000シリーズや、PrintiaLASERシリーズ(Printianavi搭載機)のプリンタは、プリンタ固有のメッセージ通知先が指定できます。
プリンタ固有のメッセージ通知先にしたがう場合に指定します。

*4:
プリンタの種類によりポップアップ表示する/しないの動作が異なります。
    -VSP/VS/PS5000シリーズの場合
      返答メッセージ/応答メッセージは、この設定にしたがいます。
      通知メッセージは、プリントモニタの設定にしたがいます。
    -PrintiaLASERシリーズ(Printianavi搭載機)の場合
      返答メッセージ/応答メッセージは、この設定にしたがいます。
      通知メッセージは、ポップアップ表示しません。
    -上記以外のプリンタの場合
      返答メッセージ/応答メッセージ、通知メッセージとも、この設定にしたがいます。

*5:
以下のプリンタ装置には有効になりません。
    -VSP/VS/PS5000シリーズ
    -PrintiaLASERシリーズ(Printianavi搭載機)
*6:
返答メッセージ/応答メッセージの選択肢の注意を、以下に示します。
    -[操作]ボタンは、印刷ドキュメントのスプールデータ形式に
      「EMF」が指定されている場合だけ表示されます。
    -[確認]ボタンおよび[再試行]ボタンのカスタマイズはできません。
    -[続行]ボタンを無効にした場合でも、メッセージウィンドウには
      続行についてのメッセージが表示されます。
    -メッセージウィンドウで[操作]ボタンをクリックして表示される画面のボタンには、
      この指定は有効になりません。
    -メッセージウィンドウに、ここで選択したボタンが1つも存在しない場合、
      既定のボタンが表示されます。
      ただし、[続行]ボタンだけを選択した環境で、[保留]ボタンおよび[削除]ボタン
      を持つメッセージを表示した場合、メッセージには[削除]ボタンだけが表示されます。

[記述例]

「返答メッセージ」または「応答メッセージ」に関する設定を変更する場合

プリンタ「prt」の返答メッセージ/応答メッセージに関する設定を、返答メッセージ/応答メッセージの通知先「xyz」、メッセージウィンドウ「ポップアップ表示する」、返答メッセージ/応答メッセージの選択肢「続行」、「保留」、「削除」に変更します。

setenvprt -p "prt" -a SET -g PRT_ERRMSG -i RMSGDEST="xyz" -i POPUP=1 -i DISPBTN=1101
「返答メッセージ」または「応答メッセージ」に関する設定内容を表示する場合

プリンタ「prt」の「返答メッセージ」または「応答メッセージ」に関する設定内容を表示します。

setenvprt -p "prt" -a GET -g PRT_ERRMSG

プリンタ「prt」の返答メッセージ/応答メッセージに関する設定内容の一覧表示例を、以下に示します。

ここでは、プリンタ「prt」の返答メッセージ/応答メッセージに関する設定に、返答メッセージ/応答メッセージの通知先「xyz」、メッセージウィンドウ「ポップアップ表示する」、返答メッセージ/応答メッセージの選択肢「続行」、「保留」、「削除」が定義されている場合の例を示しています。

Setting mode              :Customize
 -> Message console       :"xyz"
 -> Message pop-up        :ON
 -> [Message button]
    Continue              :ON
    Hold                  :ON
    Operate               :OFF
    Delete                :ON

[復帰値]

復帰値を示します。

復帰値

意味

0

正常終了

上記以外

異常終了

[注意]