ここでは、List Creator帳票の出力環境を設定するコマンドについて説明します。
lmcPrSetEnvKeyコマンド(帳票管理サーバがWindowsの場合に、List Creator帳票の出力環境を設定する)
lmcPrSetEnvKeyコマンド(帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合に、List Creator帳票の出力環境を設定する)
[機能]
List Creator帳票を帳票出力する場合の、以下の動作についての環境を設定するコマンドです。
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作(カラー指定時の動作)
指定したプリンタが使用できない場合の動作(指定プリンタ出力不可時の動作)
Unicodeの入力データにサロゲートペアが出現した場合の動作(サロゲートペア出現時の動作)
入力データ形式が「CSV形式」のデータ中にダブルクォーテーション(")が2つ続く場合の動作(CSV 形式ダブルクォーテーションエスケープの動作)
フリーフレーム形式の改フレームまたは改ページの動作(フリーフレーム形式の改フレーム/改ページの動作)
項目名ラベル付きデータファイル内のデータ過不足検出時の動作
マルチフォーム出力の性能改善モードの動作
マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」場合の動作
複数の明細パーティション出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」場合の動作
バーコード項目の演算動作(条件判定も含む)
バーコード項目データ不当時の動作
文字列操作時の後ろ空白を設定する場合の動作
数字データ出力時の小数部に対する丸め指定の動作
注意
本コマンドは、List Works Print Agent、またはList Works Workstationがインストールされたマシンで実行してください。
本コマンドで設定した環境設定の内容は、List Manager帳票出力インタフェースを利用して帳票出力する場合のみ有効となります。
本コマンドで環境設定の内容を変更・削除する場合は、必ずAdministrators権限を持つユーザで実行してください。Administrators権限を持たないユーザで実行した場合は、環境設定情報の表示のみ行えます。
本コマンドで設定した値は、帳票配信型での帳票出力に有効となります。
Web手元印刷型で動作を変更する場合は、帳票管理サーバにインストールされたList Creatorのprsetenvkeyコマンドで設定してください。詳細はList Creatorのオンラインマニュアルを参照してください。
UAC(ユーザーアカウント制御)が有効な環境で環境設定の変更を行う場合は、「管理者: コマンド プロンプト」を使用してください。
[記述形式]
コマンドの記述形式を、以下の場合に分けて示します。
環境設定の情報を変更する場合
環境設定の情報を削除する場合
環境設定の情報を表示する場合
[ ]は、省略できることを示します。
lmcPrSetEnvKey -a [ -colorprint カラー指定時の動作 ] [ -defprinter 指定プリンタ出力不可時の動作 ] [ -surrogatepair サロゲートペア出現時の動作 ] [ -csvwqescape CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作 ] [ -freefrm_nfff フリーフレーム形式の改フレーム/改ページの動作 ] [ -labeldatamode 項目名ラベル付きデータファイル内のデータ過不足検出時の動作 ] [ -multiform_num マルチフォーム出力の性能改善モードの動作 ] [ -group_break マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」場合の動作 ] [ -group_detail 複数の明細パーティション出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」場合の動作 ] [ -baropemode バーコード項目の演算動作(条件判定も含む) ] [ -bardataerrmsg バーコード項目データ不当時の動作 ] [ -stropeblankmode 文字列操作時の後ろ空白を設定する場合の動作 ] [ -numroundmode 数字データ出力時の小数部に対する丸め指定の動作 ]
[ ]は、省略できることを示します。
lmcPrSetEnvKey -d [ -colorprint ] [ -defprinter ] [ -surrogatepair ] [ -csvwqescape ] [ -freefrm_nfff ] [ -labeldatamode ] [ -multiform_num ] [ -group_break ] [ -group_detail ] [ -baropemode ] [ -bardataerrmsg ] [ -stropeblankmode ] [ -numroundmode ]
lmcPrSetEnvKey -l
[説明]
コマンドのオプションについて、以下の場合に分けて説明します。
環境設定の情報を変更する場合
環境設定の情報を削除する場合
環境設定の情報を表示する場合
以下の動作に関する設定値を変更する場合に指定します。
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作
指定プリンタに出力できない場合の動作
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
color:カラーの指定を有効とし、カラーデータで出力します。
mono :カラーの指定を無効とし、モノクロデータで出力します。
auto :プリンタ装置の設定、またはカラー印刷機能のサポート状況にしたがって出力します。
なお、初期値は「auto」です。
指定したプリンタが見つからない、または指定したプリンタに出力できない場合の動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
defprt:通常使うプリンタに出力します。
noprt :エラーを通知し、帳票出力処理を中止します。
なお、初期値は「defprt」です。
Unicodeの入力データにサロゲートペアが出現した場合、サロゲートペアとして扱うかどうかを指定します。
on :サロゲートペアとして扱います。
off:サロゲートペアとして扱いません。
なお、初期値は「on」です。
入力データ形式が「CSV形式」のデータ中にダブルクォーテーション(")が2つ続いた場合、1つのダブルクォーテーションとして扱うかどうかを指定します。
yes:1つのダブルクォーテーションとして扱います。
no :2つのダブルクォーテーションとして扱います。
なお、初期値は「no」です。
フリーフレーム形式の改フレームまたは改ページの動作をList Creator V7.0以前の動作とするかどうかを指定します。
7 :List Creator V7.0 までの互換動作とします。
0 :List Creator V8.0.0以降での変更後の動作とします。
なお、初期値は「0」です。
ポイント
フリーフレーム形式において、以下が定義されている帳票を出力した場合の動作を指定します。
行ピッチがフレームパーティションの縦幅以上で指定されている
印刷前改行数に1以上が指定されているフレームパーティションをフレームの先頭に配置している
List Creatorのバージョンによる動作の仕様は以下のとおりです。
List Creator V7.0までの動作
フレームの最後に出力するパーティションがフレームに収まる縦幅であるにもかかわらず、改フレームまたは改ページされて出力されます。
List Creator V8.0.0からの動作
フレームの最後に出力するパーティションがフレームに収まる縦幅であった場合、収まって出力されます。
項目名ラベル付きデータファイルを使用して帳票出力を行う場合に、データファイル内のデータに過不足を検出した場合の動作モードを指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
1 :項目名ラベル付きデータ内に過不足を検出するとエラーとして処理し、帳票出力を中止する動作モードです。
この動作の場合、項目名ラベル付きデータファイルの中には、List Creatorデザイナのデータ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブに表示されている項目で、入力データが必要な項目の項目名を全て記述する必要があります。
また、List Creatorデザイナのデータ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブに表示されている項目以外の項目名を記述することはできません。
2 :項目名ラベル付きデータ内に過不足を検出してもエラーとせず、帳票出力を続行する動作モードです。
この動作の場合、List Creatorデザイナのデータ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブに表示されている項目で、入力データが必要な項目の項目名を全て記述する必要はありません。入力データが必要な項目の項目名を記述しなかった場合、この項目名の入力データは省略されたものとして処理されます。
また、List Creatorデザイナのデータ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブに表示されていない項目名を記述することができます。この場合、記述した項目名の入力データは読み飛ばされます。
なお、初期値は「1」です。
マルチフォーム出力時に、性能改善モードで動作するかどうかを指定します。
また、性能改善モードで動作する場合は、対象となる帳票定義情報の数を指定します。
1 :マルチフォーム出力の場合に、性能改善モードで動作しない(従来モードで動作する)場合に指定します。
マルチフォーム出力時は、性能改善モードを指定した場合に比べ、帳票出力は遅くなります。
2~99 :マルチフォーム出力において、性能改善モードで動作する場合に、帳票出力時に使用する帳票定義情報(性能改善の対象となる帳票定義情報)の数を指定します。通常は「99」を指定してください。
指定値は変更することが可能ですが、指定値を変更する場合は、運用にあった値を設定してください。
なお、初期値は「1」です。
ポイント
マルチフォーム出力時の性能改善モードについて
マルチフォーム出力時、出力された順に、先頭の帳票定義情報から-multiform_numオプションに指定された数までの帳票定義情報が性能改善の対象となります。
そのため、以下の場合に性能改善の効果が大きくなります。
帳票の切り替え回数が多いマルチフォーム出力の場合
マルチフォーム出力において、帳票の切り替え回数が多いほど性能改善の効果が大きくなります。
大量のページを出力するマルチフォーム出力であっても、帳票の切り替え回数が少ない場合、性能改善の効果は小さくなります。
使用する帳票の数が指定値数以下のマルチフォーム出力の場合
一度の帳票出力で使用する帳票の数が-multiform_numオプションの指定値以下であれば、すべての帳票について性能改善の効果を得ることができます。
使用する帳票の数が-multiform_numオプションの指定値を超えた場合、指定値を超えた分の帳票は性能改善の対象となりません。
なお、-multiform_numオプションの指定値は、2~99のいずれかの値に変更することができます。
それ以外の値を指定した場合、本機能は有効になりません。
なお、性能改善モードで動作する場合、メモリ使用量が増加します。
増加するメモリ使用量は、List Creatorのサンプル帳票を使用した場合、帳票定義情報1つにつき、およそ0.1Mバイト~0.5Mバイト程度です。
このため、性能改善の対象とする帳票定義情報の数によっては、帳票出力時にメモリ不足が発生する恐れがあります。
この場合、メモリ不足が発生しなくなるよう、-multiform_numオプションに、より小さい値を指定してください。
以下の条件を満たす場合に、集団印刷の優先順位を無効とするか、有効とするかの動作を設定できます。
マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力を行う
List Creatorデザイナのデータ定義画面で「集団印刷とBREAKを連携する」を指定している帳票定義情報から、指定していない帳票定義情報に切り替えた
切り替え後の帳票定義情報は、ページ変数(TPAGE、または、BTPAGE)の指定を行っていない
切り替え後の帳票で集団印刷時にBREAKが発生した
0 :上記の条件を満たす場合に、集団印刷の優先順位の指定が無効になる動作モードです。 List Creator V10.0.0以降での変更後の動作になります。
9 :上記の条件を満たす場合は、集団印刷の優先順位の指定が無効にならずに出力される動作モードです。 List Creator V9.3.1までの互換動作になります。 V9.3.1以前の動作のまま出力する場合は、このモードを指定してください。
注意
本オプションに「9」を指定した場合でも、-group_detailオプションに「9」を指定しない場合、マルチフォーム出力で出力する帳票によっては、List Creator V9.3.1までの互換動作とならない場合があります。
このような場合、-group_detailオプションにも「9」を指定してください。
なお、初期値は「0」です。
以下の条件を満たす場合に、改ページ、または改フレーム後の出力動作を指定できます。
印刷優先順位が指定された集団印刷を行う項目を含む明細パーティションが複数定義されている
List Creatorデザイナのデータ定義画面で「集団印刷とBREAK を連携する」を指定している
明細パーティションのいずれかを出力後、BREAKが発生した
BREAKが発生した後、まだ出力していない明細パーティションを出力した
0 :改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除されない動作モードです。 List Creator V10.0.0以降での変更後の動作になります。
9 :改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除される動作モードです。 List Creator V9.3.1までの互換動作になります。 V9.3.1 以前の動作のまま出力する場合は、このモードを指定してください。
注意
本オプションに「9」を指定した場合でも、-group_breakオプションに「9」を指定しない場合、マルチフォーム出力で出力する帳票によっては、List Creator V9.3.1までの互換動作とならない場合があります。
このような場合、-group_breakオプションにも「9」を指定してください。
なお、初期値は「0」です。
バーコード項目に対する以下の演算動作(条件判定なども含む)を指定します。
バーコード項目に指定されている演算の結果が項目長に満たない場合の動作
文字列演算の引数にバーコード項目が指定されている場合の動作
条件判定にバーコード項目が指定されている場合の動作
以下のいずれかの値を指定できます。
0 :バーコード項目の演算動作を正しく処理するモードです。 List Creator V10.2.0以降での変更後の動作になります。
1 :バーコード項目の演算動作をList Creator V10.1.0 までの動作で処理するモードです。
なお、初期値は「0」です。
バーコード項目に不当なデータが指定された場合の動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
E :「エラー」として通知し、出力処理を中断します(従来モードで動作する)。
W :「警告」として出力処理終了時に通知します。
また、バーコード項目の代わりに黒一色のメディアを出力します。メディアの出力に失敗した場合は、出力処理を中断し、メディア出力関連のエラーを通知します。
なお、初期値は「E」です。
ポイント
このオプションは、出力方法が、印刷、PDFファイル保存の場合に有効です。
出力方法により、不当なデータの扱いが異なるため、正常に出力される場合があります。
「警告」の場合にもイベントログやシステムログにエラーメッセージが出力される場合があります。
文字列操作を行う場合の後ろ空白を削除するかどうか指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
0 :後ろ半角空白を削除します(従来モードで動作する)。
1 :入力データおよび文字列定数に指定した後ろ空白は削除しません。
なお、初期値は「0」です。
注意
-stropeblankmodeオプションで「1」を指定した場合は、-baropemodeオプションで「1 :バーコード項目の演算動作をList Creator V10.1.0 までの動作で処理するモードです。」を指定しないでください。-stropeblankmodeオプションの指定が無効になります。
数字データ出力時の小数部に対する「丸め」の範囲を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
0 :オペランドとして指定された演算を行ったときに丸め指定を有効とします(従来モードで動作する)。
1 :上記に加え、項目に対する入力データを受け取ったときにも丸め指定を有効とします。
なお、初期値は「0」です。
カラー指定時、または指定プリンタ出力不可時の動作に関する設定内容を削除する場合に指定します。削除すると、各オプションの値は初期値に戻ります。
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作に関する設定内容を削除します。
指定プリンタ出力不可時の動作に関する設定内容を削除します。
サロゲートペア出現時の動作に関する設定内容を削除します。
CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作に関する設定内容を削除します。
フリーフレーム形式の改フレームまたは改ページの動作に関する設定内容を削除します。
項目名ラベル付きデータファイルを使用して帳票出力を行う場合に、データファイル内のデータに過不足を検出した場合の動作モードの設定を削除します。
マルチフォーム出力時の性能改善モードに関する設定内容を削除します。
マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」が指定されている場合の動作に関する設定内容を削除します。
複数の明細パーティション出力時に「集団印刷とBREAK を連携する」が指定されている場合の動作に関する設定内容を削除します。
バーコード項目の演算動作(条件判定も含む)に関する設定内容を削除します。
バーコード項目データ不当時の動作に関する設定内容を削除します。
文字列操作を行う場合の後ろ空白の削除に関する設定内容を削除します。
数字データ出力時の小数部に対する「丸め」の範囲に関する設定内容を削除します。
このコマンドで設定した環境設定の情報を表示する場合に指定します。
[記述例]
入力データ形式が「CSV形式」のデータ中にダブルクォーテーション(")が2つ続いた場合、1つのダブルクォーテーションとして扱う指定を有効とします。
lmcPrSetEnvKey -a -csvwqescape yes
入力データ形式が「CSV形式」のデータ中にダブルクォーテーション(")が2つ続いた場合の動作の設定を削除し、インストール直後の設定(初期値)に戻します。
lmcPrSetEnvKey -d -csvwqescape
本コマンドで設定した環境設定の設定内容を表示します。
lmcPrSetEnvKey -l
[復帰値]
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
ポイント
「管理者:コマンド プロンプト」を起動するには、[スタート]メニューの [Windowsシステムツール] から[コマンドプロンプト]を右クリックして表示されるコンテキストメニューの[その他]から、「管理者として実行」を選択します。
ビルドインAdministratorにて実行した場合は「管理者として実行」を選択しなくても、環境設定の変更を行うことができます。
●マルチフォーム出力時の性能改善モードについて
マルチフォーム出力時、出力された順に、先頭の帳票定義情報から-multiform_numオプションに指定された数までの帳票定義情報が性能改善の対象となります。
そのため、以下の場合に性能改善の効果が大きくなります。
帳票の切り替え回数が多いマルチフォーム出力の場合マルチフォーム出力において、帳票の切り替え回数が多いほど性能改善の効果が大きくなります。
大量のページを出力するマルチフォーム出力であっても、帳票の切り替え回数が少ない場合、性能改善の効果は小さくなります。
使用する帳票の数が指定値数以下のマルチフォーム出力の場合一度の帳票出力で使用する帳票の数が-multiform_numオプションの指定値以下であれば、すべての帳票について性能改善の効果を得ることができます。
使用する帳票の数が-multiform_numオプションの指定値を超えた場合、指定値を超えた分の帳票は性能改善の対象となりません。
なお、-multiform_numオプションの指定値は、2~99のいずれかの値に変更することができます。それ以外の値を指定した場合、本機能は有効になりません。
なお、性能改善モードで動作する場合、メモリ使用量が増加します。
増加するメモリ使用量は、List Creatorのサンプル帳票を使用した場合、帳票定義情報1つにつき、およそ0.1Mバイト~0.5Mバイト程度です。
このため、性能改善の対象とする帳票定義情報の数によっては、帳票出力時にメモリ不足が発生する恐れがあります。
この場合、メモリ不足が発生しなくなるよう、-multiform_numオプションに、より小さい値を指定してください。
List Creator帳票を出力する場合で、以下の動作についての環境を設定するコマンドです。
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作(カラー指定時の動作)
指定したプリンタが使用できない場合の動作(指定プリンタ出力不可時の動作)
Unicode の入力データにサロゲートペアが出現した場合の動作(サロゲートペア出現時の動作)
入力データ形式が「CSV形式」のデータ中にダブルクォーテーション(")が2つ続く場合の動作(CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作)
フリーフレーム形式の改フレームまたは改ページの動作(フリーフレーム形式の改フレーム/改ページの動作)
注意
本コマンドは、List Works Print Agent、またはList Works Workstationがインストールされたマシンで実行してください。
本コマンドで設定した環境設定の内容は、List Manager帳票出力インタフェースを利用して帳票出力する場合のみ有効となります。
本コマンドで環境設定の内容を変更・削除する場合は、必ずAdministrators 権限を持つユーザで実行してください。Administrators 権限を持たないユーザで実行した場合は、環境設定情報の表示のみ行えます。
本コマンドで設定した値は、帳票配信型での帳票出力に有効となります。
Web手元印刷型で動作を変更する場合は、帳票管理サーバにインストールされたList Creatorのprsetenvkeyコマンドで設定してください。詳細はList Creatorのオンラインマニュアルを参照してください。
UAC(ユーザーアカウント制御)が有効な環境で環境設定の変更を行う場合は、「管理者: コマンド プロンプト」を使用してください。
コマンドの記述形式を、以下の場合に分けて示します。
環境設定の情報を変更する場合
環境設定の情報を削除する場合
環境設定の情報を表示する場合
[ ]は、省略できることを示します。
lmcPrSetEnvKey -a [-colorprint カラー指定時の動作] [-defprinter 指定プリンタ出力不可時の動作] [-surrogatepair サロゲートペア出現時の動作] [-csvwqescape CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作] [-freefrm_nfff フリーフレーム形式の改フレーム/改ページの動作]
[ ]は、省略できることを示します。
lmcPrSetEnvKey -d [-colorprint] [-defprinter] [-surrogatepair] [-csvwqescape] [-freefrm_nfff]
lmcPrSetEnvKey -l
コマンドのオプションについて、以下の場合に分けて説明します。
環境設定の情報を変更する場合
環境設定の情報を削除する場合
環境設定の情報を表示する場合
本コマンドで設定する情報を変更する場合に必ず指定します。
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
color:カラーの指定を有効とし、カラーデータで出力します。
mono :カラーの指定を無効とし、モノクロデータで出力します。
auto :プリンタ装置の設定、またはカラー印刷機能のサポート状況にしたがって出力します。
なお、初期値は「auto」です。
指定したプリンタが見つからない、または指定したプリンタに出力できない場合の動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
defprt:通常使うプリンタに出力します。
noprt :エラーを通知し、帳票出力処理を中止します。
なお、初期値は「defprt」です。
Unicode の入力データにサロゲートペアが出現した場合、サロゲートペアとして扱うかどうかを指定します。
on :サロゲートペアとして扱います。 (上位サロゲートと下位サロゲートが不完全な場合はエラーとなります)
off:サロゲートペアとして扱いません。 (サロゲートペアとして不完全でもエラーとなりません)
なお、初期値は「on」です。
入力データ形式が「CSV 形式」のデータ中にダブルクォーテーション(")が2つ続いた場合、1つのダブルクォーテーションとして扱うかどうかを指定します。
yes:1つのダブルクォーテーションとして扱います。
no :2つのダブルクォーテーションとして扱います。
なお、初期値は「no」です。
フリーフレーム形式の改フレームまたは改ページの動作をList Creator V7.0 以前の動作とするかどうかを指定します。
7 :List Creator V7.0 までの互換動作とします。
0 :List Creator V8.0.0以降での変更後の動作とします。
なお、初期値は「0」です。
ポイント
フリーフレーム形式において、以下が定義されている帳票を出力した場合の動作を指定します。
行ピッチがフレームパーティションの縦幅以上で指定されている
印刷前改行数に1 以上が指定されているフレームパーティションをフレームの先頭に配置している
List Creatorのバージョンによる動作の仕様は以下のとおりです。
List Creator V7.0までの動作
フレームの最後に出力するパーティションがフレームに収まる縦幅であるに もかかわらず、改フレームまたは改ページされて出力されます。
List Creator V8.0.0からの動作
フレームの最後に出力するパーティションがフレームに収まる縦幅であった場合、収まって出力されます。
本コマンドで設定した環境設定の情報を削除する場合に必ず指定します。削除すると、各オプションの値は初期値に戻ります。
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作に関する設定内容を削除します。
指定プリンタ出力不可時の動作に関する設定内容を削除します。
サロゲートペア出現時の動作に関する設定内容を削除します。
CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作に関する設定内容を削除します。
フリーフレーム形式の改フレームまたは改ページの動作に関する設定内容を削除します。
このコマンドで設定した環境設定の情報を表示する場合に指定します。
入力データ形式が「CSV形式」のデータ中にダブルクォーテーション(")が2つ続いた場合、1つのダブルクォーテーションとして扱う指定を有効とします。
lmcPrSetEnvKey -a -csvwqescape yes
入力データ形式が「CSV形式」のデータ中にダブルクォーテーション(")が2つ続いた場合の動作の設定を削除し、インストール直後(初期値)に戻します。
lmcPrSetEnvKey -d -csvwqescape
本コマンドで設定した環境設定の情報を表示します。
lmcPrSetEnvKey -l
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0 以外 | 異常終了 |
ポイント
「管理者:コマンド プロンプト」を起動するには、[スタート]メニューの [Windowsシステムツール] から[コマンドプロンプト]を右クリックして表示されるコンテキストメニューの[その他]から、「管理者として実行」を選択します。
ビルドインAdministrator にて実行した場合は「管理者として実行」を選択しなくても、環境設定の変更を行うことができます。