Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプト(createWU.sh)について、説明します。
createWU.sh シェル
Web アプリケーションサーバの環境構築を行います。
シェルの記述形式を示します。
[ ] は、指定を省略できることを示します。
{ } は、複数項目の中から1項目のみ指定できることを示します。
設定文字列は大文字と小文字を区別されません。
createWU.sh [ -d { symfoware | oracle -o パス名 -t ライブラリパス名 [-n コード名] } ] [ -l { ja_JP.PCK | ja_JP.eucJP | ja_JP.UTF-8 } ] -u 管理ユーザーID -f 管理者パスワードのファイルパス [ -h 運用管理用HTTPリスナーポート番号 ] [ -g 運用資産格納ディレクトリパス ]
オプションについて説明します。
使用するデータベースの種別を指定します。
Symfoware
Oracle Database
本オプションを省略した場合は、「symfoware」を指定したとみなします。
「oracle」を指定した場合、-oオプションおよび-tオプションを指定します。
-dオプション(使用するデータベースの種別)が「oracle」の場合にOracleをインストールしたパスを指定します。
指定するパス名の前後に"を付加してください。
文字列中に「"」、「\」、「`」を含む場合は、「\"」、「\\」、「\`」と記載してください。
文字列中に!を含む場合は、シェルを/bin/shに切り替えてから、createWU.shシェルを実行してください。
List Manager管理データベースの運用により、指定するパスは以下のとおり異なります。
Oracle Serverの$ORACLE_HOME パス
64bit版Oracle Clientの$ORACLE_HOME パス
-dオプション(使用するデータベースの種別)が「oracle」の場合に、Oracleライブラリパス名を指定します。
指定するパス名の前後に"を付加してください。
文字列中に「"」、「\」、「`」を含む場合は、「\"」、「\\」、「\`」と記載してください。
文字列中に! を含む場合は、シェルを/bin/shに切り替えてから、createWU.shシェルを実行してください。
List Manager管理データベースの運用により、指定するパスは以下のとおり異なります。
Oracle Serverの$ORACLE_HOME/lib パス
64bit版Oracle Clientの$ORACLE_HOME/lib パス
-dオプション(使用するデータベースの種別)が「oracle」の場合に有効になります。
List Manager管理データベースの文字コード系と合致するロケールを指定します。
Japanese_Japan.JA16SJIS:Shift-JIS コード系
Japanese_Japan.JA16SJISYEN:Shift-JIS コード系
Japanese_Japan.JA16SJISTILDE:Shift-JIS コード系
Japanese_Japan.JA16EUC:EUC コード系
Japanese_Japan.JA16EUCYEN:EUC コード系
Japanese_Japan.JA16EUCTILDE:EUC コード系
Japanese_Japan.UTF8:UNICODE(UTF8)コード系
本オプションを省略した場合は、「euc」を指定したとみなします。
データベースのロケールを指定します。
-dオプション(使用するデータベースの種別)がsymfowareの場合
SymfowareをインストールしたときのLANG環境変数と合致するロケールを指定します。
-dオプション(使用するデータベースの種別)がoracleの場合
List Manager管理データベースの文字コード系と合致するロケールを指定します。
ja_JP.PCK:Shift-JIS コード系
ja_JP.eucJP:EUC コード系
ja_JP.UTF-8:UNICODE(UTF8)コード系
本オプションを省略した場合は、「ja_JP.eucJP」を指定したとみなします。
Interstage Application Serverインストール時に指定された、GlassFish 5の管理ユーザーIDを指定します。
管理ユーザーIDは、1文字以上255文字以下にしてください。
管理ユーザーIDには、以下の文字が使用できます。
・半角英数字
・半角アンダースコア “_”
・半角ハイフン “-”
・半角ピリオド “.”
本オプションは省略できません。必ず指定してください。
Interstage Application Serverインストール時に指定された、GlassFish 5の管理者パスワードをパスワードファイルに記述します。
パスワードファイルはフルパスを指定します。
指定するパス名の前後に"を付加してください。
文字列中に「"」、「\」、「`」を含む場合は、「\"」、「\\」、「\`」と記載してください。
文字列中に「!」を含む場合は、シェルを/bin/shに切り替えてから、createWU.shシェルを実行してください。
本オプションは省略できません。必ず指定してください。
ポイント
パスワードファイルの書式
AS_ADMIN_PASSWORD=管理者パスワード
----------------
管理者パスワードには、Interstage Application Serverインストール時に指定されたGlassFish 5管理ユーザーIDのパスワードを記述してください。
パスワードは8バイト以上、20バイト以内にしてください。
パスワードには、以下の文字が使用できます。
・半角英数字
・半角アンダースコア "_"
・半角ハイフン "-"
・半角アポストロフィー"'"
・半角ピリオド"."
・半角アットマーク"@"
・半角プラス記号"+"
注意
セキュリティの観点から、本ファイルに記述したパスワードを保護するため、以下を推奨します。
-本ファイルの所有者をrootに設定する、かつ、
-テキストエディタにより作成したパスワードファイルのアクセス権を0600に設定する、かつ、
-パスワードファイルは不要になった時点で削除する
Interstage Application Serverインストール時に指定された、GlassFish 5の運用管理用HTTPリスナーポートを指定します。
本オプションを省略した場合は、「12041」を指定したとみなします。
Interstage Application Serverインストール時に指定した運用資産格納ディレクトリパスを指定します。
指定するパス名の前後に"を付加してください。
文字列中に「"」、「\」、「`」を含む場合は、「\"」、「\\」、「\`」と記載してください。
文字列中に!を含む場合は、シェルを/bin/shに切り替えてから、createWU.shシェルを実行してください。
本オプションを省略した場合は、「/var/opt/FJSViaps/glassfish5」を指定したとみなします。
以下の環境で、Webアプリケーションサーバの環境構築を行う場合の例を示します。
例
Symfowareをインストールした際にLANGにEUC コード系を指定
DASの運用管理用HTTPリスナーポート番号が、Interstage Application Serverのインストール時の初期値(12041)
DASの管理ユーザーIDにadminを指定
DASの管理者パスワードにpasswordを設定
パスワードファイル(pwd.txt)を/workに格納
なお、パスワードファイルの内容は「AS_ADMIN_PASSWORD=password」
運用資産格納ディレクトリが、Interstage Application Serverのインストール時の初期値(/var/opt/FJSViaps/glassfish5)
# /opt/FJSVlstm/setup/wu/createWU.sh -u admin -f /work/pwd.txt
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
「Web Application Setup Shell Script : Normal End」のメッセージが出力されていることを確認します。
「Web Application Setup Shell Script : Abnormal End」のエラーメッセージが出力されている場合は、以下の手順に従ってください。
新規登録時
# /opt/FJSVlstm/setup/wu/createWU.sh -u admin -f /work/pwd.txt Web Application Setup Shell Script Start ... [][] Web Application Setup Shell Script : Creation will be started ... Continue? (y/n)y [0999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [1999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [2999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [3999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [4999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [5999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [9999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [][] Web Application Setup Shell Script : Normal End #
再登録時
既に登録済の場合、置換確認メッセージが表示されます。
“y”を入力すると再登録されます。
# /opt/FJSVlstm/setup/wu/createWU.sh -u admin -f /work/pwd.txt Web Application Setup Shell Script Start ... [][] Web Application Setup Shell Script : Creation will be started ... Continue? (y/n)y [0999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [1239][0][1][2] [][] Web Application Setup Shell Script : This script will delete the resources of listmanager and listbrowser. Continue? (y/n)y [1999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [2999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [3999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [4999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [5999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [9999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [][] Web Application Setup Shell Script : Normal End #