以下に、Webアプリケーションサーバの環境構築バッチ(createWU.bat)について、説明します。
createWU.batバッチ
Webアプリケーションサーバの環境構築を行います。
バッチの記述形式を示します。
[ ] は、指定を省略できることを示します。
{ } は、複数項目の中から1項目のみ指定できることを示します。
設定文字列の大文字と小文字は、区別されません。
createWU.bat [ -d { symfoware [-r コード名] | oracle -o パス名 [-n コード名] } ] -u 管理ユーザーID -f 管理者パスワードのファイルパス [ -h 運用管理用HTTPリスナーポート番号 ]
オプションについて説明します。
使用するデータベースの種別を指定します。
Symfoware
Oracle Database
本オプションを省略した場合は、「symfoware」を指定したとみなします。
「oracle」を指定した場合、-oオプションを指定します。
-dオプション(使用するデータベースの種別)が「symfoware」の場合に有効になります。
List Manager管理データベースの文字コード系と合致するロケールを指定します。
Shift-JIS コード系
UNICODE(UTF8)コード系
本オプションを省略した場合は、「sjis」を指定したとみなします。
-dオプション(使用するデータベースの種別)が「oracle」の場合にOracleをインストールしたパスを指定します。
指定するパス名の前後に"を付加してください。
List Manager管理データベースの運用により、指定するパスは以下のとおり異なります。
Oracle Serverの$ORACLE_HOME パス
Oracle Clientの$ORACLE_HOME パス
-dオプション(使用するデータベースの種別)が「oracle」の場合に有効になります。
List Manager管理データベースの文字コード系と合致するロケールを指定します。
Japanese_Japan.JA16SJIS:Shift-JIS コード系
Japanese_Japan.JA16SJISYEN:Shift-JIS コード系
Japanese_Japan.JA16SJISTILDE:Shift-JIS コード系
Japanese_Japan.UTF8:UNICODE(UTF8)コード系
本オプションを省略した場合は、「sjis」を指定したとみなします。
Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassFish 5の管理ユーザーIDを指定します。
管理ユーザーIDは、1文字以上255文字以下にしてください。
管理ユーザーIDには、以下の文字が使用できます。
半角英数字
半角アンダースコア “_”
半角ハイフン “-”
半角ピリオド “.”
本オプションは省略できません。必ず指定してください。
管理者パスワードのパスワードファイルを指定します。
Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassFish 5の管理者パスワードをパスワードファイルに記述します。
パスワードファイルはフルパスを指定します。パス長は、255文字以内にしてください。
指定するパス名の前後に"を付加してください。
※ファイルパスのセパレータには「/」または「\\」が使用可能です。
また、ファイルパスには以下の文字が使用可能です。
半角英数字
半角アンダースコア "_"
半角ハイフン "-"
半角丸括弧 "( )"
本オプションは省略できません。必ず指定してください。
パスワードファイルの書式は以下のように定義します。
AS_ADMIN_PASSWORD=管理者パスワード
下線のパスワードには、Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassfish 5の管理者パスワードを記述してください。
パスワードは8バイト以上、20バイト以内にしてください。
パスワードには、以下の文字が使用できます。
半角英数字
半角アンダースコア “_”
半角ハイフン “-“
半角アポストロフィー”’”
半角ピリオド”.”
半角アットマーク”@”
半角プラス記号”+”
注意
セキュリティの観点上、本ファイルに記述したパスワードを保護するため、以下を推奨します。
本ファイルの所有者をシステム管理者に設定する。
テキストエディタにより作成したパスワードファイルのアクセス権をシステム管理者のみに設定する。
パスワードファイルは不要になった時点で削除する。
Interstage Application Serverのインストール時に設定した運用管理用HTTPリスナーポートを指定します。
本オプションを省略した場合は、「12041」を指定したとみなします。
以下の環境で、Webアプリケーションサーバの環境構築を行う場合の例を示します。
Symfowareをインストール
DASの運用管理用HTTPリスナーポート番号が、Interstage Application Serverのインストール時の初期値(12041)
DASの管理ユーザーIDにadminを指定
DASの管理者パスワードにpasswordを設定
パスワードファイル(pwd.txt)をC:\workに格納
>(List Worksインストールフォルダ)\Listmanager\Manager\setup\wu\createWU.bat -u admin -f C:\\work\\pwd.txt
[パスワードファイル(pwd.txt)の内容]
AS_ADMIN_PASSWORD=password
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
「Web Application Setup Script : 作成を完了しました。」のメッセージが出力されていることを確認します。
「Web Application Setup Script : 作成に失敗しました。」のエラーメッセージが出力されている場合は、以下の手順に従ってください。
⇒“6.5 Interstage Application Serverの操作異常時の対処方法”
新規登録時
>createWU.bat Web Application Setup Script Start ... ■■ Web Application Setup Script : 作成を開始します ... 続行しますか? (y/n)y [0999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [1999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [2999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [3999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [4999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [5999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [9999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] ■■ Web Application Setup Script : 作成を完了しました。
再登録時
既に登録済の場合、置換確認メッセージが表示されます。
“y”を入力すると再登録されます。
>createWU.bat Web Application Setup Script Start ... ■■ Web Application Setup Script : 作成を開始します ... 続行しますか? (y/n)y [0999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [1201][0][1][2] ■■ Web Application Setup Script : 既にGlassFish Serverクラスターが作成されています。 置き換えますか? (y/n)y [1999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [2999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [3999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [4999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [5999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] [9999][0][1][2][3][4][5][6][7][8][9] ■■ Web Application Setup Script : 作成を完了しました。