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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド

6.3.3 環境構築スクリプトの編集(帳票管理サーバがLinuxの場合)

Webアプリケーションサーバの環境構築シェル(createWU.sh)について、説明します。

createWU.sh シェル

[機能]

Webアプリケーションサーバの環境構築を行います。

[記述形式]

シェルの記述形式を示します。

[  ] は、指定を省略できることを示します。

{  } は、複数項目の中から1項目のみ指定できることを示します。

指定するパス名の前後に"を付加してください。

createWU.sh [ -d { symfoware 
            	   | oracle -o "パス名" -t "ライブラリパス名" [-n コード名] } ]
            [ -l { ja_JP.UTF-8 | ja_JP.SJIS | ja_JP.eucJP } ]
            -u 管理ユーザーID
            -f "管理者パスワードのファイルパス"
            [ -h 運用管理用HTTPリスナーポート番号 ]

[説明]

オプションについて説明します。

-d

使用するデータベースの種別を指定します。

symfoware

Symfoware

oracle

Oracle Database

本オプションを省略した場合は、「symfoware」を指定したとみなします。
「oracle」を指定した場合、-oオプションおよび-tオプションを指定します。

-o "パス名"

-dオプション(使用するデータベースの種別)が「oracle」の場合に、Oracle Client(64bit)の$ORACLE_HOMEのパスを指定します。

指定するパス名の前後に"を付加してください。
文字列中に「"」、「\」、「`」を含む場合は、「\"」、「\\」、「\`」と記載してください。
文字列中に!を含む場合は、シェルを/bin/shに切り替えてから、createWU.shシェルを実行してください。

-t "ライブラリパス名"

-dオプション(使用するデータベースの種別)が「oracle」の場合に、Oracle Client(64bit)の「$ORACLE_HOME/lib」を指定します。

指定するパス名の前後に"を付加してください。
文字列中に「"」、「\」、「`」を含む場合は、「\"」、「\\」、「\`」と記載してください。
文字列中に!を含む場合は、shで実行してください。

-n

-dオプション(使用するデータベースの種別)が「oracle」の場合に有効になります。
List Manager管理データベースの文字コード系と合致するロケールを指定します。

sjis

Japanese_Japan.JA16SJIS:Shift-JIS コード系

sjisyen

Japanese_Japan.JA16SJISYEN:Shift-JIS コード系

sjistilde

Japanese_Japan.JA16SJISTILDE:Shift-JIS コード系

euc

Japanese_Japan.JA16EUC:EUC コード系

eucyen

Japanese_Japan.JA16EUCYEN:EUC コード系

euctilde

Japanese_Japan.JA16EUCTILDE:EUC コード系

utf8

Japanese_Japan.UTF8:UNICODE(UTF8)コード系

本オプションを省略した場合は、「utf8」を指定したとみなします。

-l

データベースのロケールを指定します。

  • -dオプション(使用するデータベースの種別)がsymfowareの場合
    ja_JP.UTF-8を指定します。

  • -dオプション(使用するデータベースの種別)がoracleの場合
    List Manager管理データベースの文字コード系と合致するロケールを指定します。

ja_JP.UTF-8

ja_JP.UTF-8:UNICODE(UTF8)コード系

ja_JP.SJIS

ja_JP.SJIS:Shift-JIS コード系

ja_JP.eucJP

ja_JP.eucJP:EUC コード系

本オプションを省略した場合は、「ja_JP.UTF-8」を指定したとみなします。

-u

Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassFish 5の管理ユーザーIDを指定します。

管理ユーザーIDは、1文字以上255文字以下にしてください。

管理ユーザーIDには、以下の文字が使用できます。

  • 半角英数字

  • 半角アンダースコア “_”

  • 半角ハイフン “-”

  • 半角ピリオド “.”

本オプションは省略できません。必ず指定してください。

-f

管理者パスワードのパスワードファイルを指定します。

Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassFish 5の管理者パスワードをパスワードファイルに記述します。

パスワードファイルはフルパスを指定します。パス長は、255文字以内にしてください。

指定するパス名の前後に"を付加してください。

ファイルパスには以下の文字が使用可能です。なお、ファイルパスのセパレータには「/」が使用可能です。

  • 半角英数字

  • 半角アンダースコア "_"

  • 半角ハイフン "-"

  • 半角丸括弧 "( )"

本オプションは省略できません。必ず指定してください。

ポイント

パスワードファイルの書式

AS_ADMIN_PASSWORD=管理者パスワード

管理者パスワードには、Interstage Application Serverインストール時に指定されたGlassFish 5管理ユーザーIDのパスワードを記述してください。

パスワードは8バイト以上、20バイト以内にしてください。

パスワードには、以下の文字が使用できます。

・半角英数字

・半角アンダースコア "_"

・半角ハイフン "-"

・半角アポストロフィー"'"

・半角ピリオド"."

・半角アットマーク"@"

・半角プラス記号"+"

注意

セキュリティの観点上、本ファイルに記述したパスワードを保護するため、以下を推奨します。

-本ファイルの所有者をrootに設定する、かつ、

-テキストエディタにより作成したパスワードファイルのアクセス権を600に設定する、かつ、

-パスワードファイルは不要になった時点で削除する

-h

Interstage Application Serverのインストール時に設定したGlassFish 5の運用管理用HTTPリスナーポートを指定します。

本オプションを省略した場合は、「12041」を指定したとみなします。


[記述例]

以下の環境で、Webアプリケーションサーバの環境構築を行う場合の例を示します。

例1

  • Symfowareをインストールした際にLANGにUNICODE(UTF8)コード系を指定

  • DASの管理ユーザーIDに「admin」を指定

  • DASの管理者パスワードに「password」を設定

  • パスワードファイル「pswd」を「/home/user/wk」に格納

  • DASの運用管理用HTTPリスナーポート番号が、Interstage Application Serverのインストール時の初期値(12041)

    # createWU.sh -l ja_JP.UTF-8 -u admin -f "/home/user/wk/pswd"
[パスワードファイル(pswd)の内容]
AS_ADMIN_PASSWORD=password

2

  • 使用するデータベースがOracle

  • DASの管理ユーザーIDに「admin」を指定

  • パスワードファイル「pswd」を「/home/user/wk」に格納

  • DASの運用管理用HTTPリスナーポート番号に「11730」を指定

  • -oオプションの引数に!を含む

    # /bin/sh
    # createWU.sh -d oracle -o "/app/prod!/oracle" -t  "/app/prod!/oracle/lib" -u admin -f "/home/user/wk/pswd" -h 11730

[復帰値]

復帰値

意味

0

正常終了

0以外

異常終了


「Web Application Setup Shell Script : Normal End」のメッセージが出力されていることを確認します。

「Web Application Setup Shell Script : Abnormal End」のエラーメッセージが出力されている場合は、以下の手順に従ってください。

⇒“6.5 Interstage Application Serverの操作異常時の対処方法


[実行例]