帳票出力サーバと通信するためのネットワークの設定を行います。
List Managerで帳票配信をするためには、以下のようにネットワークを設定する必要があります。
帳票出力サーバと通信ができる
帳票出力サーバのホスト名の解決が正常に行われる
ホスト名の解決を正常に行う場合の設定例を、以下の場合に分けて示します。
詳細については、WindowsのオンラインヘルプまたはSolaris/Linuxのマニュアルなどを参照してください。
注意
ネットワークを設定するには、Administrators権限/システム管理者権限が必要です。
●hosts運用の環境設定例
hosts運用の環境設定を、以下の手順で行います。
通信対象となるホスト名とIPアドレスの組を、hostsファイルに記載します。
hostsファイルは、帳票管理サーバの以下のファイルです。
Windowsのシステムフォルダ\system32\drivers\etc\hosts(*1)
*1:
CドライブにWindowsをインストールした場合は、「C:¥Windows¥system32¥drivers¥etc¥hosts」となります。
以下に、帳票出力サーバがホスト名:lm-agt、IP アドレス:192.168.0.2 の場合の定義例を示します。
192.168.0.2 lm-agt
hostsファイルを使用したホスト名の解決を行う設定をします。
hostsファイルを使用したホスト名の解決を行う設定ファイルは、帳票管理サーバの以下のファイルです。
/etc/nsswitch.conf
以下に、定義例を示します。
hosts: files
通信対象となるホスト名とIPアドレスの組をhostsファイルに記載します。
hostsファイルは、帳票管理サーバの以下のファイルです。
/etc/hosts
以下に、帳票出力サーバがホスト名:lm-agt、IPアドレス:192.168.0.2の場合の定義例を示します。
192.168.0.2 lm-agt
●DNS運用の環境設定例
DNS運用の環境設定を、以下の手順で行います。
ここでは、Windows Server 2022の場合を例に挙げて説明します。
コンピュータが属するドメインを設定します。
スタート画面の【コントロールパネル】タイルをクリックします。
⇒コントロールパネル画面が表示されます。
[システムとセキュリティ]から[システム]を選択し、「関連設定」項目の[システムの詳細設定]をクリックします。
⇒システムのプロパティ画面が表示されます。
[コンピューター名]タブを選択し、[変更]ボタンをクリックします。
⇒コンピューター名/ドメイン名の変更画面が表示されます。
[詳細]ボタンをクリックします。
DNSサフィックスとNetBIOS コンピューター名画面が表示されます。
「このコンピューターのプライマリDNS サフィックス」にコンピュータが属しているネットワークのドメインを指定します。
DNSサーバを設定します。
スタート画面の【コントロールパネル】タイルをクリックします。
⇒コントロールパネル画面が表示されます。
[ネットワークとインターネット]から[ネットワークと共有センター]を選択し、「イーサネット」をクリックします。
⇒イーサネットの状態画面が表示されます。
[プロパティ]ボタンをクリックします。
⇒イーサネットのプロパティ画面が表示されます。
「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」、または「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」を選択し、[プロパティ]ボタンをクリックします。
⇒インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4) のプロパティ画面、またはインターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6) のプロパティ画面が表示されます。
「次のDNS サーバーのアドレスを使う」で「優先DNS サーバー」にDNS サーバのIPアドレスを指定します。必要に応じて「代替DNS サーバー」も指定します。
通信対象のドメインを設定します。
手順2.の4.に続き、[詳細設定]ボタンをクリックします。
⇒ TCP/IP 詳細設定画面が表示されます。
[DNS]タブを選択し、「以下のDNS サフィックスを順に追加する」に帳票管理サーバのドメインを追加します。
DNSサーバを使用したホスト名の解決を行う設定をします。
DNSサーバを使用したホスト名の解決を行う設定ファイルは、帳票管理サーバの以下のファイルです。
/etc/nsswitch.conf
以下に、定義例を示します。
hosts: dns
名前解決に使用するDNSサーバを指定します。
名前解決に使用するDNSサーバを指定するファイルは、帳票管理サーバの以下のファイルです。
/etc/resolv.conf
以下に、DNSサーバのIPアドレス:192.168.1.1の場合の定義例を示します。
domainname sample.co.jp ──────────── (*1) search example.co.jp ──────────── (*2) nameserver 192.168.1.1 ──────────── (*3)
*1:
帳票管理サーバが属するドメイン名を指定します。
*2:
帳票出力サーバのドメインが異なる場合などに、検索するドメイン名を指定します。
*3:
参照するDNSサーバのIPアドレスを指定します。