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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.7

K.5.10 クラスタアプリケーション情報の設定変更

クラスタアプリケーション情報の設定を変更します。

K.5.10.1 物理環境から仮想環境へ複製する場合

仮想環境に複製する場合に、クラスタアプリケーションの構成変更が必要な場合は、各環境に合わせたマニュアルの構成変更を参考にして、クラスタアプリケーションを再構築します。

複製先のVMware環境でI/Oフェンシング機能を使用する場合は、クラスタアプリケーションの構築を実施する際に、GdsリソースまたはFsystemリソースを登録しているクラスタアプリケーションに対して、I/Oフェンシング機能の設定を行う必要があります。

付録G VMware環境でPRIMECLUSTERを使用する場合”のG.2.4.1 I/Oフェンシング機能の設定”を参照してクラスタアプリケーションの構築を行ってください。


クラスタアプリケーションの構築後は、以下の手順でRMSの自動起動抑止を解除します。

  1. すべてのノードで必要に応じて以下を実行し、RMSの自動起動を設定します。

    # hvsetenv HV_RCSTART 1
    # hvsetenv HV_RCSTART
    1    ←「1」が出力されることを確認します
  2. RMSを起動します。いずれかの1ノードで以下の操作を実施してください。

    # hvcm -a

K.5.10.2 同一環境へ複製する場合

以下の手順を実行します。手順は、GLSを使用している場合、引継ぎネットワークを使用する場合、いずれも使用しない場合で異なります。

K.5.10.2.1 GLSを使用している場合
  1. クラスタアプリケーション情報の変更

    1. RMS Wizard にて設定を変更するため、いずれかのノードで hvw コマンドを実行します。

      K.3.2 RMSのconfigurationファイル名確認”で記録した<configurationファイル名>を指定します。

      例)<configurationファイル名>が config の場合

      # hvw -n config
    2. "Main configuration menu"の"Application-Edit" を選択します。

      fuji4: Main configuration menu, current configuration: config
      No RMS active in the cluster
       1) HELP                                10) Configuration-Remove
       2) QUIT                                11) Configuration-Freeze
       3) Application-Create                  12) Configuration-Thaw
       4) Application-Edit                    13) Configuration-Edit-Global-Settings
       5) Application-Remove                  14) Configuration-Consistency-Report
       6) Application-Clone                   15) Configuration-ScriptExecution
       7) Configuration-Generate              16) RMS-CreateMachine
       8) Configuration-Activate              17) RMS-RemoveMachine
       9) Configuration-Copy
      Choose an action: 4
    3. "Application selection menu" で"APP1" を選択します。

      Edit: Application selection menu (restricted):
      1) HELP
      2) QUIT
      3) RETURN
      4) OPTIONS
      5) APP1
      Application Name: 5
    4. K.5.5 シングルユーザモードでの設定”の手順8 において、GLSのIPアドレスの変更を行った場合は、Glsリソースの引継ぎIPアドレスの設定を変更します。

      1. “Gls:Global-Link-Services”を選択します。

        Settings of turnkey wizard "STANDBY" (APP1:consistent)
         1) HELP                                10) Enterprise-Postgres(-)     
         2) READONLY                            11) Symfoware(-)                      
         3) SAVE+EXIT                           12) Procedure:SystemState3(-)         
         4) -                                   13) Procedure:SystemState2(-)         
         5) ApplicationName=APP1                14) Gls:Global-Link-Services(Gls_APP1)
         6) Machines+Basics(app1)               15) IpAddresses(-)                    
         7) CommandLines(-)                     16) LocalFileSystems(-)               
         8) Procedure:Application(-)            17) Gds:Global-Disk-Services(-)
         9) Procedure:BasicApplication(-)      
        Choose the setting to process: 14
      2. “TakeoverIpaddress”を選択し引継ぎIPアドレスを変更します。
        メニューの右側に、変更前のIPアドレスが表示されています。

        Gls (Gls_APP1:consistent)
        1) HELP                                 5) AdditionalTakeoverIpaddress        
        2) NO-SAVE+EXIT                         6) TakeoverIpaddress[0]=N,10.34.214.185
        3) SAVE+EXIT                            7) (Timeout=60)                       
        4) REMOVE+EXIT                          
        Choose the setting to process: 6
      3. 変更後に使用するIPアドレスが選択肢に表示されます。
        変更後の引継ぎIPアドレスを選択します。

        1) HELP                                 4) FREECHOICE            
        2) RETURN                               5) SELECTED(10.34.214.185)
        3) NONE                                 6) 10.34.214.195          
        Choose a takeover IP address for Gls: 6
      4. 選択したIPアドレスが設定されたことを確認し、“SAVE+RETURN”を選択します。

        Set a flag for takeover IP address: 10.34.214.195
        Currently set: 
        1) HELP                                 5) AUTORECOVER(A)
        2) -                                    
        3) SAVE+RETURN                          
        4) DEFAULT                              
        Choose additonally one of the flags: 3
      5. Glsリソースの設定を保存し終了するには、“SAVE+EXIT”を選択してください。

        Gls (Gls_APP1:consistent)
        1) HELP                                 5) AdditionalTakeoverIpaddress        
        2) NO-SAVE+EXIT                         6) TakeoverIpaddress[0]=N,10.34.214.195
        3) SAVE+EXIT                            7) (Timeout=60)                       
        4) REMOVE+EXIT                          
        Choose the setting to process: 3
    5. "SAVE+EXIT" を選択し "Application selection menu" に戻った後、"RETURN" を選択し "Main configuration menu" に戻ります。

    6. クラスタアプリケーションを構成するSysNodeの変更を行います。

      1. "RMS-CreateMachine" を選択します。

      2. "ALL-CF-HOSTS" を選択後、"Current set" に変更後の CF ノード名に基づくSysNode 名がすべて表示されていることを確認します。

        なお、この時点では、変更前の CF ノード名に基づく SysNode 名も同時に表示されますが、後述の手順9 で不要な SysNode 名を削除します。

      3. "RETURN" を選択します。

      4. "Application-Edit" を選択します。

      5. "APP1" を選択します。

      6. "Machines+Basics(app1)" を選択します。

      7. "Machines[0]" を選択し、変更後の CF ノード名に基づく SysNode 名を設定します。続けて、"Machines[1]" も同様に設定します。

      8. "SAVE+EXIT" ⇒ "SAVE+EXIT" ⇒ "RETURN" と順番に選択し、hvw コマンド起動直後のメニューに戻ります。

      9. "RMS-RemoveMachine" を選択後、不要な SysNode 名を順番に選択し、"Current set" に変更後の CF ノード名に基づく SysNode 名だけが表示されるようにした後、"RETURN" を選択します。

    7. "Configuration-Generate" と "Configuration-Activate" を順番に実行し、それぞれの操作が正常に終了したことを確認します。

    8. "QUIT" を選択し、hvw コマンドを終了します。

  2. すべてのノードで必要に応じて以下を実行し、RMSの自動起動を設定します。

    # hvsetenv HV_RCSTART 1
    # hvsetenv HV_RCSTART
    1 ←「1」が出力されることを確認します
  3. RMSを起動します。いずれかの1ノードで以下の操作を実施してください。

    # hvcm -a
K.5.10.2.2 引継ぎネットワークを使用している場合
  1. 引継ぎネットワークの業務LANのIPアドレスとホスト名の変更

    すべてのノードで /usr/opt/reliant/etc/hvipalias ファイルを変更します。

    参照

    hvipalias ファイルの設定内容については、”6.7.3.6 引継ぎネットワークリソースの設定”を参照してください。

    必要に応じて、下記のエントリを変更してください。

    <node name> : 本フィールドの値を変更後のCFノード名に変更してください。
    <takeover>  : 引継ぎIPアドレスに関連付けられたホスト名を変更した場合は、このホスト名を変更します。
  2. クラスタアプリケーション情報の変更

    1. RMS Wizard にて設定を変更するため、いずれかのノードで hvw コマンドを実行します。

      K.3.2 RMSのconfigurationファイル名確認”で記録した<configurationファイル名>を指定します。

      例)<configurationファイル名>が config の場合

      # hvw -n config
    2. "Main configuration menu"の"Application-Edit" を選択します。

      fuji4: Main configuration menu, current configuration: config
      No RMS active in the cluster
       1) HELP                                10) Configuration-Remove
       2) QUIT                                11) Configuration-Freeze
       3) Application-Create                  12) Configuration-Thaw
       4) Application-Edit                    13) Configuration-Edit-Global-Settings
       5) Application-Remove                  14) Configuration-Consistency-Report
       6) Application-Clone                   15) Configuration-ScriptExecution
       7) Configuration-Generate              16) RMS-CreateMachine
       8) Configuration-Activate              17) RMS-RemoveMachine
       9) Configuration-Copy
      Choose an action: 4
    3. "Application selection menu" で"APP1" を選択します。

      Edit: Application selection menu (restricted):
      1) HELP
      2) QUIT
      3) RETURN
      4) OPTIONS
      5) APP1
      Application Name: 5
    4. 引継ぎネットワークリソースのホスト名の設定を変更します。

      1. "turnkey wizard" で "IpAddresses" を選択します。

        Consistency check ...
        Settings of turnkey wizard "STANDBY" (APP1:consistent)
         1) HELP                                10) Enterprise-Postgres(-)
         2) READONLY                            11) Symfoware(-)
         3) SAVE+EXIT                           12) Procedure:SystemState3(-)
         4) -                                   13) Procedure:SystemState2(-)
         5) ApplicationName=APP1                14) Gls:Global-Link-Services(-)
         6) Machines+Basics(app1)               15) IpAddresses(Adr_APP1)
         7) CommandLines(-)                     16) LocalFileSystems(-)
         8) Procedure:Application(-)            17) Gds:Global-Disk-Services(-)
         9) Procedure:BasicApplication(-)
        Choose the setting to process: 15
      2. "Ipaddresses and ipaliase" メニューが表示されます。変更対象のホスト名が設定されている Interfaces[X] を選択します。

        Consistency check ...
        Yet to do: specify ping hosts of an interface using its P flag
        
        Settings of application type "Ipaddress" (consistent)
         1) HELP                                 9) Interfaces[1]=V:takeover
         2) NO-SAVE+EXIT                        10) PingHostPool[0]=pinghost1
         3) SAVE+EXIT                           11) PingHostPool[1]=pinghost2
         4) ApplicationName=Adr_APP1            12) SubApplications[0]=Lfs_APP1
         5) AdditionalInterface                 13) (NeedAll=yes)
         6) AdditionalPingHost                  14) (Timeout=60)
         7) AdditionalSubApplication            15) (InterfaceFilter=)
         8) Interfaces[0]=V:tussd2af
        Choose the setting to process:
      3. 表示されたメニューから引継ぎIPアドレスに関連付けられた変更後のホスト名を選択します。

        (/etc/hosts ファイルのホスト名すべてが選択肢に表示されます。)

      4. "SAVE+RETURN" を選択します。

      5. 変更箇所のホスト名が正しいことを Interfaces[X] の設定値から確認します。

        変更対象が複数ある場合は、手順2 から手順4 を変更対象の分だけ繰り返します。

        すべて変更したら"SAVE+RETURN" を選択します。

      6. "SAVE+EXIT" を選択します。

      7. "RETURN"を選択します。

    5. クラスタアプリケーションを構成するSysNodeの変更を行います。

      1. "RMS-CreateMachine" を選択します。

      2. "ALL-CF-HOSTS" を選択後、"Current set" に変更後の CF ノード名に基づくSysNode 名がすべて表示されていることを確認します。

        なお、この時点では、変更前の CF ノード名に基づく SysNode 名も同時に表示されますが、後述の手順9 で不要な SysNode 名を削除します。

      3. "RETURN" を選択します。

      4. "Application-Edit" を選択します。

      5. "APP1" を選択します。

      6. "Machines+Basics(app1)" を選択します。

      7. "Machines[0]" を選択し、変更後の CF ノード名に基づく SysNode 名を設定します。続けて、"Machines[1]" も同様に設定します。

      8. "SAVE+EXIT" ⇒ "SAVE+EXIT" ⇒ "RETURN" と順番に選択し、hvw コマンド起動直後のメニューに戻ります。

      9. "RMS-RemoveMachine" を選択後、不要な SysNode 名を順番に選択し、"Current set" に変更後の CF ノード名に基づく SysNode 名だけが表示されるようにした後、"RETURN" を選択します。

    6. "Configuration-Generate" と "Configuration-Activate" を順番に実行し、それぞれの操作が正常に終了したことを確認します。

    7. "QUIT" を選択し、hvw コマンドを終了します。

  3. すべてのノードで必要に応じて以下を実行し、RMSの自動起動を設定します。

    # hvsetenv HV_RCSTART 1
    # hvsetenv HV_RCSTART
    1 ←「1」が出力されることを確認します
  4. RMSを起動します。いずれかの1ノードで以下の操作を実施してください。

    # hvcm -a
K.5.10.2.3 GLSと引継ぎネットワークをどちらも使用しない場合
  1. クラスタアプリケーション情報の変更

    1. RMS Wizard にて設定を変更するため、いずれかのノードで hvw コマンドを実行します。

      K.3.2 RMSのconfigurationファイル名確認”で記録した<configurationファイル名>を指定します。

      例)<configurationファイル名>が config の場合

      # hvw -n config
    2. クラスタアプリケーションを構成するSysNodeの変更を行います。

      1. "RMS-CreateMachine" を選択します。

      2. "ALL-CF-HOSTS" を選択後、"Current set" に変更後の CF ノード名に基づくSysNode 名がすべて表示されていることを確認します。

        なお、この時点では、変更前の CF ノード名に基づく SysNode 名も同時に表示されますが、後述の手順9 で不要な SysNode 名を削除します。

      3. "RETURN" を選択します。

      4. "Application-Edit" を選択します。

      5. "APP1" を選択します。

      6. "Machines+Basics(app1)" を選択します。

      7. "Machines[0]" を選択し、変更後の CF ノード名に基づく SysNode 名を設定します。続けて、"Machines[1]" も同様に設定します。

      8. "SAVE+EXIT" ⇒ "SAVE+EXIT" ⇒ "RETURN" と順番に選択し、hvw コマンド起動直後のメニューに戻ります。

      9. "RMS-RemoveMachine" を選択後、不要な SysNode 名を順番に選択し、"Current set" に変更後の CF ノード名に基づく SysNode 名だけが表示されるようにした後、"RETURN" を選択します。

    3. "Configuration-Generate" と "Configuration-Activate" を順番に実行し、それぞれの操作が正常に終了したことを確認します。

    4. "QUIT" を選択し、hvw コマンドを終了します。

  2. すべてのノードで必要に応じて以下を実行し、RMSの自動起動を設定します。

    # hvsetenv HV_RCSTART 1
    # hvsetenv HV_RCSTART
    1 ←「1」が出力されることを確認します
  3. RMSを起動します。いずれかの1ノードで以下の操作を実施してください。

    # hvcm -a