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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

1.2.83 evtutlnt(監視イベント状態変更コマンド)

本コマンドは、監視イベントの状態を変更します。

1.2.83.1 監視イベント状態変更(ustatus)

本コマンドは、運用管理サーバで、ustatus機能オプションを指定することにより、監視イベントの状態を任意の状態に変更できます。また、監視イベントの状態が「調査中」のまま変更できなくなってしまったときには、「調査中」状態を解除する(「調査中」になる前の状態に戻す)ことが可能です。

機能説明

正常に監視イベントの状態を変更すると、コマンドは変更後の監視イベントの情報を出力します。

記述形式

evtutlnt

ustatus -t 監視イベント番号 [-s 状態 | -i | -c]

オプション

ustatus:

監視イベントの状態変更機能の指定です。

-t 監視イベント番号:

状態を変更する監視イベントの番号を指定します。

-s 状態:

変更後の状態を、以下の文字列で指定します。

Trouble:

未対処

Dealt:

対処済

Deferred:

保留

Replied:

返答済

-iオプションおよび-c オプションと同時には指定できません。

-s オプション、-iオプション、-cオプションも省略した場合は、-s Troubleが指定されたものとして動作します。

「未確認」状態に変更することはできません。

-i:

「調査中」状態に設定します。指定を行わなかった場合は、「調査中」状態になりません。

-sオプションおよび-c オプションと同時には指定できません。

-c:

「調査中」状態を解除します。

監視イベントの状態は、「調査中」状態になる前の状態に戻ります。

-s オプション、および-iオプションと同時には指定できません。

復帰値

0:

正常

1以上:

異常

参照

監視画面用コマンド

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin

Solaris
Linux

/opt/systemwalker/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

Solaris/Linux

注意事項

コマンドがエラーとなる場合は、以下の点を確認してください。

使用例1

監視イベント番号10番の監視イベントを「対処済」状態に変更します。

evtutlnt ustatus -t 10 -s Dealt

使用例2

監視イベント番号12番の「調査中」状態の監視イベントの「調査中」状態を解除します。

evtutlnt ustatus -t 12 -c

実行結果/出力形式

標準出力に、状態を変更した監視イベントの内容が以下の形式で出力されます。変更結果の確認はSystemwalkerコンソールで行ってください。

注意

以下のようなSystemwalker Centric Managerの連携製品から通知されたメッセージについては、IpAddrの行が出力されません。

  • FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser

    「SSC:」で始まるメッセージ

  • System Console Software

    「FJSVcsl:」で始まるメッセージ

UpdateEventStatus() code = 0
header:13
  EventID/DN051114153342@00000000@000104362@000001
  EventSp/MpMcsys@20051114@000001
  EventType/Alarm.sys
  Sender/MpMcsys
  OID/DN051114153342_150_107
  DomainName/DN051114153342
  ClassName/Mp_O:Mp_Mo:Mp_Node
  SendTime/20091202072325.282000+540
  RecvTime/20091202162325.292000+540
  Priority/NORMAL
  UserName/MpMcsys
  VLinfo/1.0
  EvStat/
data:32
  Type/NORMALMSG
  Category/アプリケーション
  Severity/Level_2
  NodeName/ssl1
  ObjectName/ssl1
  IpAddr/10.20.166.17
  Timestamp/20091202162325.000000+540
  Eventtext/AP:MpOpagt: エラー: 9999:MpOpagt Test Message(2009年12月2日 16:23:25
)
  ActionNum/0
  FilterFlag/YYYN
  ActionFlag/TOAOL
  Color/FFFF
  OsType/58
  DomType/0
  SubmsgNum/0
  SysType/0
  Hostx_Flag/0
  BlockNum/0000
  Details/00000000
  RelayFlag/Y
  CharSet/3
  DMVL/000c000a
  DMSuffix/
  DMUPDnum/
  DMServer/5c99c3
  StartTime/20091202162338.341000+540
  EndTime/
  Status/0000
  Dealer/
  Memo/
  Label/運用管理サーバ
  EventNum/00017bf3
bin:0

1.2.83.2 監視イベント一括対処(ustatusall)

本コマンドは、運用管理サーバで、ustatusall機能オプションを指定することにより、指定された範囲の監視イベントの状態をすべて「対処済」状態に変更できます。

機能説明

指定範囲すべての監視イベントの状態を、強制的に「対処済」状態に変更します。

記述形式

evtutlnt

ustatusall [-s 開始番号] [-e 終了番号]

オプション

ustatusall:

監視イベントの一括対処機能の指定です。

-s 開始番号:

「対処済」に変更する監視イベント範囲の一番古い監視イベント番号を指定します。

省略した場合は、監視イベントログ中の一番古い監視イベントの番号が指定されたものとして動作します。

-e 終了番号:

「対処済」に変更する監視イベント範囲の一番新しい監視イベント番号を指定します。

省略した場合は、監視イベントログ中の一番新しい監視イベントの番号が指定されたものとして動作します。

復帰値

0:

正常

1以上:

異常

参照

監視画面用コマンド

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin

Solaris
Linux

/opt/systemwalker/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

Solaris/Linux

注意事項

使用例1

監視イベント番号10番から100番までの監視イベントを「対処済」状態に変更します。

evtutlnt ustatusall -s 10 -e 100

使用例2

監視イベント番号12番以降、最新までの監視イベントを「対処済」状態に変更します。

evtutlnt ustatusall -s 12

使用例3

監視イベントログ中のすべての監視イベントを「対処済」状態に変更します。

evtutlnt ustatusall

実行結果/出力形式

標準出力に、実行結果が以下の形式で出力されます。変更結果はSystemwalkerコンソールを起動し、対処したイベントが表示されていないこと(対処済になっていること)より確認できます。

get 1000 events, update 1000 events.
get 1000 events, update 1000 events.
get 1000 events, update 1000 events.
get 262 events, update 262 events.

上記実行結果は、3262件の監視イベントを「対処済」にしたときの出力です。