本コマンドは、監視イベントの状態を変更します。
本コマンドは、運用管理サーバで、ustatus機能オプションを指定することにより、監視イベントの状態を任意の状態に変更できます。また、監視イベントの状態が「調査中」のまま変更できなくなってしまったときには、「調査中」状態を解除する(「調査中」になる前の状態に戻す)ことが可能です。
機能説明
正常に監視イベントの状態を変更すると、コマンドは変更後の監視イベントの情報を出力します。
記述形式
evtutlnt | ustatus -t 監視イベント番号 [-s 状態 | -i | -c] |
オプション
監視イベントの状態変更機能の指定です。
状態を変更する監視イベントの番号を指定します。
変更後の状態を、以下の文字列で指定します。
未対処
対処済
保留
返答済
-iオプションおよび-c オプションと同時には指定できません。
-s オプション、-iオプション、-cオプションも省略した場合は、-s Troubleが指定されたものとして動作します。
「未確認」状態に変更することはできません。
「調査中」状態に設定します。指定を行わなかった場合は、「調査中」状態になりません。
-sオプションおよび-c オプションと同時には指定できません。
「調査中」状態を解除します。
監視イベントの状態は、「調査中」状態になる前の状態に戻ります。
-s オプション、および-iオプションと同時には指定できません。
復帰値
正常
異常
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin |
Solaris | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
【Solaris/Linux】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
注意事項
コマンドがエラーとなる場合は、以下の点を確認してください。
Systemwalker Centric Managerが起動されていること
指定した監視イベント番号に誤りがないこと
指定したオプションの組み合わせに誤りがないこと
使用例1
監視イベント番号10番の監視イベントを「対処済」状態に変更します。
evtutlnt ustatus -t 10 -s Dealt
使用例2
監視イベント番号12番の「調査中」状態の監視イベントの「調査中」状態を解除します。
evtutlnt ustatus -t 12 -c
実行結果/出力形式
標準出力に、状態を変更した監視イベントの内容が以下の形式で出力されます。変更結果の確認はSystemwalkerコンソールで行ってください。
注意
以下のようなSystemwalker Centric Managerの連携製品から通知されたメッセージについては、IpAddrの行が出力されません。
FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser
「SSC:」で始まるメッセージ
System Console Software
「FJSVcsl:」で始まるメッセージ
UpdateEventStatus() code = 0 header:13 EventID/DN051114153342@00000000@000104362@000001 EventSp/MpMcsys@20051114@000001 EventType/Alarm.sys Sender/MpMcsys OID/DN051114153342_150_107 DomainName/DN051114153342 ClassName/Mp_O:Mp_Mo:Mp_Node SendTime/20091202072325.282000+540 RecvTime/20091202162325.292000+540 Priority/NORMAL UserName/MpMcsys VLinfo/1.0 EvStat/ data:32 Type/NORMALMSG Category/アプリケーション Severity/Level_2 NodeName/ssl1 ObjectName/ssl1 IpAddr/10.20.166.17 Timestamp/20091202162325.000000+540 Eventtext/AP:MpOpagt: エラー: 9999:MpOpagt Test Message(2009年12月2日 16:23:25 ) ActionNum/0 FilterFlag/YYYN ActionFlag/TOAOL Color/FFFF OsType/58 DomType/0 SubmsgNum/0 SysType/0 Hostx_Flag/0 BlockNum/0000 Details/00000000 RelayFlag/Y CharSet/3 DMVL/000c000a DMSuffix/ DMUPDnum/ DMServer/5c99c3 StartTime/20091202162338.341000+540 EndTime/ Status/0000 Dealer/ Memo/ Label/運用管理サーバ EventNum/00017bf3 bin:0
本コマンドは、運用管理サーバで、ustatusall機能オプションを指定することにより、指定された範囲の監視イベントの状態をすべて「対処済」状態に変更できます。
機能説明
指定範囲すべての監視イベントの状態を、強制的に「対処済」状態に変更します。
記述形式
evtutlnt | ustatusall [-s 開始番号] [-e 終了番号] |
オプション
監視イベントの一括対処機能の指定です。
「対処済」に変更する監視イベント範囲の一番古い監視イベント番号を指定します。
省略した場合は、監視イベントログ中の一番古い監視イベントの番号が指定されたものとして動作します。
「対処済」に変更する監視イベント範囲の一番新しい監視イベント番号を指定します。
省略した場合は、監視イベントログ中の一番新しい監視イベントの番号が指定されたものとして動作します。
復帰値
正常
異常
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin |
Solaris | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
【Solaris/Linux】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
注意事項
ustatusallオプションは、指定された範囲の監視イベントの状態を強制的に「対処済」に変更します。実行、および範囲の指定には十分注意してください。
本コマンドを使用する際、Systemwalkerコンソールを停止させて行ってください。
コマンドがエラーとなる場合は、以下の点を確認してください。
Systemwalker Centric Managerが起動されていること
上記コマンドによる監視イベントの状態変更は、サーバ間連携機能(全体監視運用や二重化運用において、複数運用管理サーバ間で、同一監視イベントの状態変更を同期する機能)の対象外です。サーバ間連携機能を使用されている場合は、サーバごとに上記コマンドによる状態変更を行ってください。
使用例1
監視イベント番号10番から100番までの監視イベントを「対処済」状態に変更します。
evtutlnt ustatusall -s 10 -e 100
使用例2
監視イベント番号12番以降、最新までの監視イベントを「対処済」状態に変更します。
evtutlnt ustatusall -s 12
使用例3
監視イベントログ中のすべての監視イベントを「対処済」状態に変更します。
evtutlnt ustatusall
実行結果/出力形式
標準出力に、実行結果が以下の形式で出力されます。変更結果はSystemwalkerコンソールを起動し、対処したイベントが表示されていないこと(対処済になっていること)より確認できます。
get 1000 events, update 1000 events. get 1000 events, update 1000 events. get 1000 events, update 1000 events. get 262 events, update 262 events.
上記実行結果は、3262件の監視イベントを「対処済」にしたときの出力です。