本コマンドは、システムのマスタ作成時、およびシステム破壊後のリカバリ時において、システムのレベルと資源配付の適用世代のレベルを合わせるために、ある世代までを適用済に設定するときに使用します。
本コマンドを実行することによって、不要な世代は配付/適用されなくなり、環境構築時間を短縮できます。
機能説明
本コマンドは、メンテナンス版数のステータス情報を、適用完了ステータスとして、管理ファイルに設定します。
記述形式
drmsstsr | -a rms [-v メンテナンス版数名] -e メンテナンス版数の世代識別名 |
オプション
本コマンドの機能を定義します。本オプションでは「rms」と指定します。
メンテナンス版数名をASCII(8文字以内)で指定します。本オプションが省略された場合、共通メンテナンス版数が指定されたものとみなします。
メンテナンス版数の世代識別名をASCII(8文字以内)で指定します。
復帰値
ステータス設定処理が正常に終了しました。
オプションの指定に誤りがあります。ステータス設定処理ができません。
システムにエラーが発生しました。ステータス設定処理ができません。
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\drmssv |
UNIX | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
DistributionOperation権限が必要です。
サーバ用コマンドです。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
サーバ用コマンドです。
注意事項
本コマンドは、メンテナンス版数のステータス情報を適用完了ステータスとして管理ファイルに設定しますが、実際の(適用される)資源は実在しません。
ステータス設定する前世代が登録されていない場合は、前世代についても適用完了ステータスを設定してください。
配下にクライアントが設置されている場合は、メンテナンス版数のステータス情報を設定するとともに、以下の条件で資源グループ「SYSLEVEL」のステータス情報も設定する必要があります。
資源グループ名:SYSLEVEL
バージョン・レベル:メンテナンス版数名
世代識別名:メンテナンス版数の世代識別名
資源配付サーバ、資源配付クライアントそれぞれのステータス情報を設定する場合は、以下の設定を行ってください。設定を行っていない場合は、資源配付クライアントからのダウンロード要求で、世代の不整合が発生します。(資源配付クライアントのステータス情報の設定は、資源配付クライアント用の設定コマンド(drmssts)を使用してください。)
資源配付サーバで設定した世代と同じ世代を、資源配付クライアントに設定してください。
まず、資源配付サーバのステータス情報を設定し、次に資源配付クライアントのステータス情報を設定してください。
本コマンドは、指定されたメンテナンス版数が管理ファイルに存在しない場合に実行することを前提としています。したがって、すでに同一の共通/個別メンテナンス版数が管理ファイルに存在している場合は、コマンドが正しく実行されない場合があります。
マスタ作成やリカバリなど環境構築を行った場合、運用に入る前に、本コマンドを使用して作成したステータス情報は削除してください。
例)
drmsdlt -a rms -v メンテナンス版数名 -e 世代識別名 - o
使用例
個別メンテナンス版数名に「RV01」、世代識別名に「RMS00003」を設定します。
drmsstsr -a rms -v RV01 -e RMS00003
機能説明
本コマンドは、「SYSLEVEL」のステータス情報を登録完了ステータスとして管理ファイルに設定します。
記述形式
drmsstsr | -a rsc -g SYSLEVEL [-v メンテナンス版数名] -e 世代識別名 -d pc#txt -P send |
オプション
本コマンドの機能を定義します。本オプションでは「rsc」と指定します。
資源グループ名に「SYSLEVEL」と指定します。
メンテナンス版数名をASCII(8文字以内)で指定します。本オプションが省略された場合、共通メンテナンス版数が指定されたものとみなします。
世代識別名をASCII(8文字以内)で指定します。
「pc#txt」と指定します。
「send」と指定します。
復帰値
ステータス設定処理が正常に終了しました。
オプションの指定に誤りがあります。ステータス設定処理ができません。
システムにエラーが発生しました。ステータス設定処理ができません。
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\drmssv |
UNIX | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
DistributionOperation権限が必要です。
サーバ用コマンドです。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
サーバ用コマンドです
注意事項
本コマンドは、配下にクライアントが設置されていない場合、実施する必要はありません。
本コマンドは、「SYSLEVEL」のステータス情報を登録完了ステータスとして管理ファイルに設定しますが、実際の資源は実在しません。
資源配付サーバ、資源配付クライアントそれぞれのステータス情報を設定する場合は、以下の設定を行う必要があります。以下の設定を行っていない場合は、資源配付クライアントからのダウンロード要求で、世代の不整合が発生します。資源配付クライアントのステータス情報の設定は、資源配付クライアント用の設定コマンド(drmssts)を使用してください。
資源配付サーバで設定した世代と同じ世代を資源配付クライアントに設定してください。
まず、資源配付サーバのステータス情報を設定し、次に、資源配付クライアントのステータス情報を設定してください。
本コマンドは、指定された「SYSLEVEL」が管理ファイルに存在しない場合に実行することを前提としています。したがって、すでに同一の共通/個別メンテナンス版数の「SYSLEVEL」が管理ファイルに存在している場合は、コマンドが正しく実行されない場合があります。
使用例
メンテナンス版数名に「RV01」、世代識別名に「RMS00003」を設定します。
drmsstsr -a rsc -g SYSLEVEL -v RV01 -e RMS00003 -d pc#txt -Psend