機能説明
本コマンドは、部門管理サーバ/業務サーバに対して、運用管理サーバから適用指示を行うコマンドです。
記述形式
drmsrqst | -a apy -t rms | rsc [-g 資源グループ名] [-v バージョン・レベル] [-e 世代識別名] [-m 適用対象あて先システム名 |-M 適用対象あて先システム名格納ファイル] [-H own | other] |
オプション
本コマンドの機能を定義します。本オプションは「apy」と指定します。
適用対象の資源がメンテナンス版数か資源グループかを指定します。
メンテナンス版数の適用を行います。
資源グループの適用を行います。
本オプションは省略できません。
適用するユーザ資源の所属する資源グループ名を指定します。-t rscが指定された場合に指定します。
資源グループ名は、ASCII(12文字以内)の英数字または「#」で指定します。
適用するメンテナンス版数のメンテナンス版数名または、ユーザ資源の所属する資源グループのバージョン・レベルを指定します。バージョン・レベルはASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを省略した場合は空白のバージョン・レベルを指定したものとみなし、メンテナンス版数の場合は共通メンテナンス版数とみなします。
適用するメンテナンス版数の世代識別名または、資源グループの世代識別名を指定します。適用は指定された世代まで行われます。世代識別名は、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを省略すると、運用管理サーバ側で持つ最新世代が指定されたものとし、未適用の世代をすべて適用します。
適用対象のあて先システム名を指定します。
Windows版の場合、あて先システム名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)で指定します。
UNIX版の場合、あて先システム名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)で指定します。ただし、LinuxでシフトJISは指定できません。
あて先システム名には、ワイルド・カードが指定できます。この場合、あて先システム名全体を「"」(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。
任意個の任意の文字列
任意の1字に対する文字
-Mオプションを指定した場合は、本オプションは指定できません。
複数の適用対象のあて先システム名を記述したファイルを指定します。
本ファイルの指定方法は以下のとおりです。
適用対象システム名← 適用対象システム名← 適用対象システム名←
←:改行を示します。
1行に1システム名ずつ記述し、必ず改行します。
Windows版の場合、あて先システム名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)で指定します。
UNIX版の場合、あて先システム名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)で指定します。ただし、LinuxでシフトJISは指定できません。
-mオプションを指定した場合は、本オプションは指定できません。
適用対象のあて先システムが、運用管理サーバ配下の直下のサーバ(以降、隣接サーバと呼びます)か、サーバ配下の直下ではないサーバ(以降、非隣接サーバと呼びます)かを指定します。
隣接サーバのシステムに対して適用を行います。
非隣接サーバのシステムに対して適用を行います。
本オプションを省略した場合、「own」が指定されたものとみなします。
本オプションは、-mオプションを指定した場合に指定します。
復帰値
適用処理が正常に終了しました。
使用できない機能を指定したため、異常が発生しました。指定したオプションおよび環境を確認してください。
指定したメンテナンス版数または資源グループ名があて先システムにありません。適用処理ができません。
識別名で指定された世代があて先システムにありません。適用処理ができません。
オプションの指定に誤りがあります。適用処理ができません。
システムにエラーが発生しました。適用処理ができません。
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin |
UNIX | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
DistributionOperation権限が必要です。
サーバ用コマンドです。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
サーバ用コマンドです。
注意事項
指定されたメンテナンス版数・資源グループ・世代識別名は運用管理サーバ側で登録されていなくても指定可能ですが、あて先システム側では登録されている必要があります。
使用例
共通メンテナンス版数の世代識別名「RMS00000」をあて先システム名「SERV1」に適用指示します。
drmsrqst -a apy -t rms -m SERV1 -e RMS00000