本コマンドは、サーバで、任意のタイミングで資源を受信または受信後続けて適用する運用を行う場合に使用します。
本コマンドは、下位サーバからのコマンド指示により、取り出したい資源グループ、メンテナンス版数名および取り出し先システムを指定することで、上位サーバに登録されている資源を取り出します。
取り出し対象世代は、上位サーバに登録されている世代すべてとなり、適用種別には無関係です。取り出した資源の適用種別は、上位のサーバに登録されている各世代の値になります。
機能説明
メンテナンス版数を取り出します。
記述形式
drmsrcv | -a rms -F add -K [-v メンテナンス版数名] [-e メンテナンス版数の世代] -n 取り出し先ノード名 [-W] [-L 分割量 -T 時間間隔] [-G quick | apply] |
オプション
本コマンドの機能を指定します。本オプションでは「rms」と指定します。
登録済メンテナンス版数の取り出しを依頼することを指定します。本オプションでは「add」と指定します。
登録済メンテナンス版数の適用情報にかかわらず、すべての世代を取り出します。取り出し資源の適用情報(適用種別/適用予定日時)は登録済メンテナンス版数の各世代の値になります。
取り出しメンテナンス版数名を指定します。メンテナンス版数名は、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを指定した場合は、個別メンテナンス版数とみなし、本オプションを省略した場合は、共通メンテナンス版数とみなします。
取り出しを行うメンテナンス版数の世代を指定します。メンテナンス版数の世代は、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを省略した場合は、取り出し先システムの最新世代名を指定したものとみなします。
取り出し先システムのノード名を指定します。ノード名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)で指定します。ノード名は、DRMS編集ファイルに記述したnametypeオプションに合わせて、IPアドレスまたはホスト名を指定します。
本コマンドが取り出し処理を完了するまで、待ち合わせたい場合に指定します。本オプションが省略された場合、取り出し処理の完了を待ち合わせず、即座に復帰します。
メンテナンス版数を分割して取り出すときの分割量をMバイト単位で指定します。0.1~2000の範囲で0.1単位で指定してください。-Tオプションを指定した場合は、必ず本オプションを指定してください。
メンテナンス版数を分割して取り出すときの送信間隔を分単位で指定します。1~1440の範囲で指定してください。-Lオプションを指定した場合は、必ず本オプションを指定してください。
クライアント資源のダウンロード種別を指定します。本オプションを省略した場合は、登録済メンテナンス版数の各世代の値となります。
指定された世代の資源グループを事前配付する場合に指定します。
指定された世代の資源グループを通常配付する場合に指定します。
復帰値
取り出し処理が正常に終了しました。
取り出し可能なメンテナンス版数がありません。
通信処理でエラーが発生しました。詳細については、イベントログを参照してください。
二重に取り出されました。取り出し処理ができません。
指定した取り出し先のシステムがありません。
指定したメンテナンス版数がありません。
オプションの指定に誤りがあります。取り出し処理ができません。
システムエラーが発生しました。取り出し処理ができません。
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\drmssv |
UNIX | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
DistributionOperation権限が必要です。
運用管理サーバ、部門管理サーバ、および業務サーバで使用できます。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバ、部門管理サーバ、および業務サーバで使用できます。
注意事項
取り出し先サーバ上に、取り出し元のシステム定義および配付履歴のステータス情報が作成されます。なお、システム定義に関して、システム定義済であれば、そのシステムを使用し、未定義であれば隣接サーバとして自動定義します。
上位サーバからのダウンロードと下位サーバからの取り出し要求を同時に実施した場合、最初に動作した方が優先されて処理されます。したがって、あとで動作した処理は、ダウンロード対象資源が存在しない(配付済)という事象となる場合があります。
複数サーバからの取り出し要求が同時に行われた場合は、取り出し先サーバのDRMS編集ファイルに指定している、servnum値のサーバ数で制限されます。(servnum値を超えた要求は待たされます。)
使用例1
取り出し先システムのノード名「SERV」から、登録済最新世代までの共通メンテナンス版数を取り出し、取り出し処理を待ち合わせます。
drmsrcv -arms -Fadd -K -nSERV -W
使用例2
取り出し先システムのノード名「SERV」から、登録済最新世代までの個別メンテナンス版数「V01L01」を取り出します。
drmsrcv -arms -Fadd -K -nSERV -vV01L01
機能説明
ユーザ資源を取り出します。
記述形式
drmsrcv | -a rsc -F add -K -g 資源グループ名 [-v バージョン・レベル] [-e 世代識別名] -n 取り出し先ノード名 [-W] [-L 分割量 -T 時間間隔] [-G quick | apply] |
オプション
本コマンドの機能を指定します。本オプションでは「rsc」と指定します。
登録済資源の取り出しを依頼することを指定します。本オプションでは「add」と指定します。
登録資源の適用情報にかかわらず、すべての世代を取り出します。本オプションを指定した場合は、取り出し資源の適用情報(適用種別/適用予定日時)は、登録資源の各世代の値となります。
取り出すユーザ資源が所属する資源グループ名を指定します。資源グループ名は、ASCII(12文字以内)の英数字で指定します。
取り出すユーザ資源が所属する資源グループのバージョン・レベルを指定します。バージョン・レベルは、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを省略した場合は、空白のバージョン・レベルを指定したものとみなされます。
取り出す資源グループ世代識別名を指定します。世代識別名は、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを省略した場合は、取り出し先システムの最新世代名を指定したものとみなします。
取り出し先システムのノード名を指定します。ノード名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)で指定します。ノード名は、DRMS編集ファイルに記述したnametypeオプションに合わせて、IPアドレスまたはホスト名を指定します。
本コマンドが取り出し処理を完了するまで、待ち合わせたい場合に指定します。本オプションが省略された場合、取り出し処理の完了を待ち合わせず、即座に復帰します。
資源グループを分割して取り出すときの分割量をMバイト単位で指定します。0.1~2000の範囲で0.1単位で指定してください。-Tオプションを指定した場合は、必ず本オプションを指定してください。
資源グループを分割して取り出すときの送信間隔を分単位で指定します。1~1440の範囲で指定してください。-Lオプションを指定した場合は、必ず本オプションを指定してください。
クライアント資源のダウンロード種別を指定します。本オプションを省略した場合は、登録資源の各世代の値となります。
指定された世代の資源グループを事前配付する場合に指定します。
指定された世代の資源グループを通常配付する場合に指定します。
復帰値
取り出し処理が正常に終了しました。
取り出し可能な資源グループがありません。
通信処理でエラーが発生しました。詳細については、イベントログを参照してください。
二重に取り出されました。取り出し処理ができません。
指定した取り出し先のシステムがありません。
指定した資源グループがありません。
オプションの指定に誤りがあります。取り出し処理ができません。
システムエラーが発生しました。取り出し処理ができません。
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\drmssv\bin |
UNIX | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
DistributionOperation権限が必要です。
運用管理サーバ、部門管理サーバ、および業務サーバで使用できます。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバ、部門管理サーバ、および業務サーバで使用できます。
注意事項
取り出し先サーバ上に、取り出し元のシステム定義および配付履歴のステータス情報が作成されます。なお、システム定義に関して、システム定義済であれば、そのシステムを使用し、未定義であれば隣接サーバとして自動定義します。
上位サーバからのダウンロードと下位サーバからの取り出し要求を同時に実施した場合、最初に動作した方が優先されて処理されます。したがって、あとで動作した処理は、ダウンロード対象資源が存在しない(配付済)という事象となる場合があります。
複数サーバからの取り出し要求が同時に行われた場合は、取り出し先サーバのDRMS編集ファイルに指定している、servnum値のサーバ数で制限されます。(servnum値を超えた要求は待たされます。)
使用例1
取り出し先システムのノード名「SERV」から、登録済最新世代までの資源グループ「RSG01」を取り出し、取り出し処理を待ち合わせます。
drmsrcv -a rsc -F add -K -n SERV -g RSG01 -W
使用例2
取り出し先システムのノード名「SERV」から、登録済最新世代までの資源グループ「RSG01」、バージョン・レベル「V01L01」を取り出します。
drmsrcv -a rsc -F add -K -n SERV -g RSG01 -v V01L01