本コマンドは、資源配付で管理する情報の定義を行うためのコマンドです。
クライアントで管理する情報の定義コマンドについて説明します。
機能説明
資源配付クライアントの管理ファイルに対して個別メンテナンス版数を定義します。
記述形式
drmsdfn | -a rms -v 個別メンテナンス版数名 -d 適用先ドライブ名 |
オプション
本コマンドの機能を定義します。本オプションは「rms」と指定します。
個別メンテナンス版数名をASCII(8文字以内)で指定します。
適用先ドライブ名をASCII(英字1文字)で指定します。
復帰値
個別メンテナンス版数の定義処理が正常に終了しました。
同じ個別メンテナンス版数名が、すでに定義されています。
オプションの指定に誤りがあります。定義処理ができません。
システムにエラーが発生しました。定義処理ができません。
動作中のファイルの置き換えが完了していません。
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmscl |
実行に必要な権限/実行環境
Administrator権限(Windows)が必要です。
クライアント用コマンドです。
注意事項
コマンドで異常が発生した場合、DRMS管理ファイル格納ディレクトリ配下のerrcmd.datファイルを参照してください。
個別メンテナンス版数名には、「/」、「\」、「.」、「*」、「?」、「%」を使用しないでください。
使用例
個別メンテナンス版数名「VL1」適用先ドライブ名「c」で定義します。
drmsdfn -a rms -v VL1 -d c
機能説明
資源配付のクライアントの管理ファイルに対して業務を定義します。
記述形式
drmsdfn | -a job -j 業務名 [-d 適用先ドライブ名] [-v 個別メンテナンス版数名] |
オプション
本コマンドの機能を定義します。本オプションは「job」と指定します。
定義する業務名を指定します。業務名は、ASCII(30文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)で指定します。
適用先のドライブ名をASCII(英字1文字)で指定します。-vオプションを指定した場合、本オプションは省略可能です。
個別メンテナンス版数名をASCII(8文字以内)で指定します。本オプションを省略した場合、共通メンテナンス版数内の業務または個別業務として定義します。
復帰値
定義処理が正常に終了しました。
同じ業務名がすでに定義されています。
指定された個別メンテナンス版数名が存在しません。
業務定義数が最大数を超えています。
オプションの指定に誤りがあります。定義処理ができません。
システムにエラーが発生しました。定義処理ができません。
動作中のファイルの置き換えが完了していません。
業務定義数が最大数を超えています。
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmscl |
実行に必要な権限/実行環境
Administrator権限(Windows)が必要です。
クライアント用コマンドです。
注意事項
コマンドで異常が発生した場合、DRMS管理ファイル格納ディレクトリ配下のerrcmd.datファイルを参照してください。
個別メンテナンス版数名、業務名には、「/」、「\」、「.」、「*」、「?」、「%」を使用しないでください。
業務名を半角とした場合、英数字以外を使用しないでください。
使用例
業務名「人事」の業務をcドライブに適用する定義を行います。
drmsdfn -a job -j 人事 -d c
機能説明
資源配付クライアントの管理ファイルに対して業務配下の資源グループを定義します。
記述形式
drmsdfn | -a rsc -j 業務名 -g 資源グループ名 [-v バージョンレベル] [-m 個別メンテナンス版数名] [-d 適用先ディレクトリ] [-c 適用コマンド] |
オプション
本コマンドの機能を定義します。本オプションは「rsc」と指定します。
定義する業務名を指定します。業務名は、ASCII(30文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)で指定します。
資源グループ名をASCII(英数字12文字以内)で指定します。
資源グループ名のバージョンレベルをASCII(英数字8文字以内)で指定します。本オプションが省略された場合、空白を指定したものとみなします。
個別メンテナンス版数内の資源グループ定義を行う際に個別メンテナンス版数名をASCII(英数字8文字以内)で指定します。本オプションが省略された場合、共通メンテナンスおよび個別業務に属する資源グループの定義とみなします。
適用先ディレクトリを254バイト以内で指定します。本オプションが省略された場合、適用先ディレクトリは定義されません。また、空白を含むディレクトリを指定する場合は、「"」(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。
適用コマンドを80バイト以内で指定します。本オプションが省略された場合、適用コマンドは定義されません。また、空白を含む適用コマンドを指定する場合は、「"」(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。
復帰値
資源グループの定義処理が正常に終了しました。
同じ資源グループがすでに定義されています。
指定された業務名が存在しません。
指定された個別メンテナンス版数名が存在しません。
オプションの指定に誤りがあります。資源グループの定義ができません。
システムにエラーが発生しました。資源グループの定義ができません。
動作中のファイルの置き換えが完了していません。
業務定義数が最大数を超えています。
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmscl |
実行に必要な権限/実行環境
Administrator権限(Windows)が必要です。
クライアント用コマンドです。
注意事項
コマンドで異常が発生した場合、DRMS管理ファイル格納ディレクトリ配下のerrcmd.datファイルを参照してください。
個別メンテナンス版数名、業務名、資源グループ名、バージョン・レベルには、「/」、「\」、「.」、「*」、「?」、「%」を使用しないでください。
業務名を半角とした場合、英数字以外を使用しないでください。
適用先ディレクトリ、適用コマンドには、「*」、「?」、「%」を使用しないでください。また、「.」の1文字または「..」の2文字だけを使用しないでください。
適用先ディレクトリの先頭に「\」を付けて、適用先ドライブのルートディレクトリからのパスで指定してください。
使用例
業務名「業務アプリ」、資源グループ名「DEVELOP」、適用先ディレクトリ「\user apl\develop」で定義します。
drmsdfn -a rsc -j 業務アプリ -g DEVELOP -d "\user apl\develop"
機能説明
資源配付クライアントの管理ファイルに対してセション開設情報を定義します。
記述形式
drmsdfn | -a node -h 接続先のノード名 -i host|ip|http|https -u ユーザID [-p パスワード] [-n ポート番号] [-o] [-w] |
オプション
本コマンドの機能を定義します。本オプションは「node」と指定します。
接続先のノード名をホスト名、IPアドレス、HTTP URLアドレス、HTTPS URLアドレスのどれかを128バイト以内で指定します。
-hオプションで指定するノード名の入力形式を指定します。
-hオプションをホスト名で指定した場合に指定します。
-hオプションをIPアドレスで指定した場合に指定します。
接続形態をHTTP接続する場合に指定します。
接続形態をHTTPS接続する場合に指定します。
接続先のノードで動作している資源配付サーバに対して接続を行う際のユーザIDを31バイト以内で指定します。空白を含むユーザIDを指定する場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。
-uオプションで指定したユーザIDのパスワードを14バイト以内で指定します。空白を含むパスワードを指定する場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。また、パスワードに「"」(ダブルクォーテーション)を含める場合は「"」(ダブルクォーテーション)の直前に「\」を指定してください。本オプションが省略された場合はパスワードなしとみなします。
接続先のノードで動作している資源配付サーバが使用しているポート番号を0~65535までの数字で指定します。本オプションが省略された場合、-iオプションが「host」または「ip」の場合は「9231」、-iオプションが「http」の場合は「9393」、-iオプションが「https」の場合は「9399」が指定されたものとみなします。
DHCP運用で接続先のノードで動作している資源配付サーバと接続する場合、または、接続先のノードで動作している資源配付サーバでクライアントをコンピュータ名で管理する場合に指定します。本オプションが省略された場合、コンピュータ名運用を行いません。
本オプションを指定するとコマンドラインに「Password:」の文字を出力します。-uオプションで指定したユーザIDのパスワードを14バイト以内で指定してください。この場合、パスワードは画面に表示されません。また、パスワードに「"」(ダブルクォーテーション)を含める場合は「"」(ダブルクォーテーション)の直前に「\」を指定する必要はありません。
復帰値
定義処理が正常に終了しました。
同じ接続先のノード名がすでに定義されています。
オプションの指定に誤りがあります。セション開設情報の定義ができません。
システムにエラーが発生しました。セション開設情報の定義ができません。
動作中のファイルの置き換えが完了していません。
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmscl |
実行に必要な権限/実行環境
Administrator権限(Windows)が必要です。
クライアント用コマンドです。
注意事項
コマンドで異常が発生した場合、DRMS管理ファイル格納ディレクトリ配下のerrcmd.datファイルを参照してください。
接続先のノード名がホスト名の場合は、大文字小文字を区別します。また、ホスト名が解決できない場合でも確認メッセージを表示しないで定義します。
接続先のノード名がIPv4アドレスの場合は、ドット区切りの10進表記で指定してください。IPアドレスの先頭には0は指定できません。
パスワードを入力する際、-pオプションと-wオプションでは入力形式が違います。「"」(ダブルクォーテーション)を含むパスワードを指定する際、-pオプションでは「"」(ダブルクォーテーション)の直前に「\」を付加しなければいけないのに対し、-wオプションでは「\」を付加する必要はありません。
-pオプションと-wオプションが共に指定された場合、-pオプションを無効とします。
名前解決ができない接続先のノード名を指定しても定義します。
本コマンドは、ポリシーとして使用できません。
HP-UXおよびAIXでは、クライアントまたは業務サーバからHTTPSを使用した資源の取り出しはできませんのでHTTPを使用してください。また、S/MIMEも使用できません。
使用例1
接続先のノード名「HOST1」、ユーザID「systemwalker」、パスワード「systemwalker」で定義します。
drmsdfn -a node -h HOST1 -i host -u systemwalker -p systemwalker
使用例2
接続先のノード名「HOST2」、ユーザID「systemwalker」、パスワード「"systemwalker"」で定義します。
drmsdfn -a node -h HOST2 -i host -u systemwalker -p \"systemwalker\"
機能説明
HTTP/HTTPS通信を使用して上位サーバと接続する条件としてプロキシを使用して接続する場合、本コマンドを使用して資源配付クライアントの管理ファイルに対してプロキシ情報を定義します。
記述形式
drmsdfn | -a proxy -h 接続先のノード名 -i http|https -s プロキシサーバ名 -n ポート番号 [-u ユーザID] [-p パスワード] [-w] |
オプション
本コマンドの機能を定義します。本オプションは「proxy」と指定します。
プロキシ情報設定する必要のある接続先のノード名をホスト名、IPアドレス、HTTP URLアドレス、HTTPS URLアドレスのどれかを128バイト以内で指定します。
定義するプロキシサーバ情報の種類を指定します。
HTTP通信時に使用するプロキシサーバ情報を定義します
HTTPS通信時に使用するプロキシサーバ情報を定義します。
プロキシサーバ名を256バイト以内で指定します。
ポート番号を0~65535までの数字で指定します。
ユーザIDを80バイト以内で指定します。本オプションが省略された場合、ユーザIDは定義しません。
パスワードを80バイト以内で指定します。空白を含むパスワードを指定する場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。また、パスワードに「"」(ダブルクォーテーション)を含める場合は「"」(ダブルクォーテーション)の直前に「\」を指定してください。本オプションが省略された場合はパスワードなしとみなします。
本オプションを指定するとコマンドラインに「Password:」の文字を出力します。パスワードは画面に表示されません。また、パスワードに「"」(ダブルクォーテーション)を含める場合は「"」(ダブルクォーテーション)の直前に「\」を指定する必要はありません。
復帰値
定義処理が正常に終了しました。
指定された接続先のノード名が存在しません。
指定された接続先のノード名にすでにプロキシ情報が定義されています。
オプションの指定に誤りがあります。プロキシ情報の定義ができません。
システムにエラーが発生しました。プロキシ情報の定義ができません。
動作中のファイルの置き換えが完了していません
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmscl |
実行に必要な権限/実行環境
Administrator権限(Windows)が必要です。
クライアント用コマンドです。
注意事項
コマンドで異常が発生した場合、DRMS管理ファイル格納ディレクトリ配下のerrcmd.datファイルを参照してください。
接続先のノード名がホスト名の場合は、大文字小文字を区別します。
接続先のノード名がIPv4アドレスの場合は、ドット区切りの10進表記で指定してください。IPアドレスの先頭には0は指定できません。
パスワードを入力する際、-pオプションと-wオプションでは入力形式が違います。「"」(ダブルクォーテーション)を含むパスワードを指定する際、-pオプションでは「"」(ダブルクォーテーション)の直前に「\」を付加しなければいけないのに対し、-wオプションでは「\」を付加する必要はありません。
-pオプションと-wオプションが共に指定された場合、-pオプションを無効とします。
本コマンドは、ポリシーとして使用できません。
HP-UXおよびAIXでは、クライアントまたは業務サーバからHTTPSを使用した資源の取り出しはできませんのでHTTPを使用してください。また、S/MIMEも使用できません。
使用例
接続先のノード名「HOST1」のHTTP通信に対し、プロキシサーバ名「drms.fujitsu.com」、ポート番号「8080」、ユーザID「systemwalker」、パスワードなしで定義します。
drmsdfn -a proxy -h HOST1 -i http -s drms.fujitsu.com -n 8080 -u systemwalker