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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

1.2.324 swsetuseip(IPバージョン設定/表示コマンド)

機能説明

IPv4アドレス、およびIPv6アドレスを持つホスト上で動作するSystemwalker Centric Managerから、IPv4アドレス、およびIPv6アドレスを持つホストにアクセスする際に利用するIPアドレスを設定するコマンドです。

運用管理サーバでは、本コマンドで指定したIPバージョンによって、フレームワークデータベース構築時に登録される運用管理サーバのサブネットアドレスが、IPv4のアドレスとなるか、IPv6のアドレスとなるかが決まります。

記述形式

swsetuseip

{ -i 4 | -i 6 | -o }

オプション

-i :

IPv4アドレス、IPv6アドレスを持つホスト上で動作するSystemwalker Centric Managerから、IPv4アドレス、IPv6アドレスを持つホストにアクセスする際に利用するIPアドレスを設定します。

アクセス要求を受け付ける側は本定義には左右されません。

-i 4 を指定した場合

IPv4アドレス、IPv6アドレス両方のアドレスをもつホストに対しては、IPv4アドレスで通信を行います。

「-i 4」を指定した場合であっても、通信先がIPv6アドレスだけをもつホストの場合は、IPv6アドレスを利用して通信を行います。通信先が持つIPアドレスの種類に関わらず、IPv6で通信が行われます。

フレームワークデータベース構築時に、運用管理サーバはIPv4のサブネットフォルダに作成されます。

-i 6 を指定した場合

IPv4アドレス、IPv6アドレス両方のアドレスをもつホストに対しては、IPv6アドレスで通信を行います。

「-i 6」を指定した場合であっても、通信先がIPv4アドレスだけをもつホストの場合は、IPv4アドレスを利用して通信を行います。通信先が持つIPアドレスの種類に関わらず、IPv4で通信が行われます。

フレームワークデータベース構築時に、運用管理サーバはIPv6のサブネットフォルダに作成されます。

-o :

現在定義されている値が表示されます。

設定値

表示形式

4

IPv4

6

IPv6

復帰値

0:

正常復帰

1:

異常復帰

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

実行に必要な権限/実行環境

Windows】

UNIX】

注意事項

使用例

実行例を以下に説明します。

1)

運用管理サーバ、業務サーバが、以下のIPアドレスを持つと仮定します。

サーバ

IPアドレス

運用管理サーバ

20.10.10.10.1

2001:2000:2000:2000:2000:2000:2000:1

業務サーバ

20.10.10.10.2

2001:2000:2000:2000:2000:2000:2000:2

業務サーバで以下のコマンドを実行します。

swsetuseip  -i 6

業務サーバで発生したメッセージは、IPv6アドレスを利用して運用管理サーバに通知されます。

2)

運用管理サーバ、業務サーバが、以下のIPアドレスを持つと仮定します。

サーバ

IPアドレス

運用管理サーバ

20.10.10.10.1

業務サーバ

20.10.10.10.2

2001:2000:2000:2000:2000:2000:2000:2

業務サーバで以下のコマンドを実行します。

swsetuseip  -i 6

運用管理サーバがIPv4アドレスしか持たないため、業務サーバで発生したメッセージは、IPv4アドレスを利用して運用管理サーバに通知されます。

3)

運用管理サーバ、業務サーバが、以下のIPアドレスを持つと仮定します。

サーバ

IPアドレス

運用管理サーバ

20.10.10.10.1

2001:2000:2000:2000:2000:2000:2000:1

業務サーバ

20.10.10.10.2

業務サーバで以下のコマンドを実行します。

swsetuseip  -i 6

業務サーバがIPv4アドレスしか持たないため、業務サーバで発生したメッセージは、IPv4アドレスを利用して運用管理サーバに通知されます。

4)

運用管理サーバが、以下のIPアドレスを持つと仮定します。

サーバ

IPアドレス

運用管理サーバ

20.10.10.10.1

2001:2000:2000:2000:2000:2000:2000:1

運用管理サーバで以下のコマンドを実行します。

swsetuseip  -i 6

フレームワークデータベースを構築すると、IPv6アドレスを持つサブネットフォルダに運用管理サーバが登録された状態で、フレームワークデータベースが作成されます。

実行結果/出力形式

/opt/systemwalker/bin/swsetuseip -i 6
Set IP-version IPv6 succeed.
/opt/systemwalker/bin/swsetuseip -i 4
Set IP-version IPv4 succeed.
/opt/systemwalker/bin/swsetuseip -o
IP-version: IPv4                            ← "swsetuseip -i 4"で定義した場合(注)

注)
「swsetuseip -i 6」で定義した場合には、「IP-version: IPv6」と表示されます。