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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

1.2.255 mptrfbypart(論理ディスク単位、ストレージプール単位の監視定義登録コマンド)

機能説明

本コマンドは、サーバ性能監視のディスク使用率、およびディスク空き容量を論理ディスク単位、またはストレージプール単位にしきい値を変更し監視する場合に、論理ディスク名、ストレージプール名、および監視項目を登録します。本コマンドを実行後、ポリシーを作成し配付・適用することで、論理ディスク単位、またはストレージプール単位にしきい値監視することができます。

記述形式

mptrfbypart

{ -s Solaris | Windows | Linux | AIX | HPUX } { -a|-c|-l } [ -z ] [ -f | -u ] [ -F filename | disk1 disk2 … ]

オプション

-a:

論理ディスク単位、ストレージプール単位に監視する場合の定義を追加します。

なお、本オプションを指定した場合に、-f | -u、および-F filename | disk1 disk2 オプションが指定できます。

-c:

現在、定義されている論理ディスク単位、ストレージプール単位の監視定義をすべて削除します。

-l:

現在、定義されている論理ディスク単位、ストレージプール単位の監視定義を出力します。

-z:

Solaris ZFS環境の場合に、ストレージプール単位に監視する場合の定義を追加します。

本オプションは、必ず-a オプション、-s Solaris オプションと同時に指定してください。

以下の場合は、論理ディスク単位の定義を追加します。

  • -a オプションを指定して、本オプションを省略した場合。

  • -a オプションを指定して、-s オプションでSolaris以外を指定した場合。

-s Solaris | Windows | Linux | AIX | HPUX:

追加対象となるテンプレート種別を指定します。

Solaris:

テンプレート種別 Solaris に対して追加します。

Windows:

テンプレート種別 Windows に対して追加します。

Linux:

テンプレート種別 Linux に対して追加します。

AIX:

テンプレート種別 AIX に対して追加します。

HPUX:

テンプレート種別 HPUX に対して追加します。

-f:

ディスク空き容量の監視における論理ディスク名、ストレージプール名の定義を追加します。追加の順番は、指定した順序で追加されます。

-u:

ディスク使用率の監視における論理ディスク名、ストレージプール名の定義を追加します。追加の順番は、指定した順序で追加されます。

-f、-uを同時に指定することができます。両方指定された場合は、ディスク空き容量、ディスク使用率の順番で追加されます。-f、-uの両方を省略した場合は、-f、-uの両方指定と同じとみなします。

-F filename:

論理ディスク名またはストレージプール名等を定義したファイル名を指定します。指定するファイル名は255文字以内で指定してください。

なお、本オプションを指定した場合は、-fおよび-uオプションの指定は無視されます。

ファイルには、論理ディスク名またはストレージプール名、ディスク空き容量の監視有無、およびディスク使用率の監視有無の順で指定します。フィールドの区切り文字はスペースまたはタブを使用します。

論理ディスク名またはストレージプール名:

監視定義の追加を行う論理ディスク名またはストレージプール名を記述します。

指定する論理ディスク名、ストレージプール名は63文字以内で指定してください。

テンプレート種別 Windowsの場合のドライブ名は、エクスプローラなどで表示されるとおり、英大文字とコロン(:)を指定してください。

同じ名前の論理ディスク、ストレージプールは登録できません。異なる名前の論理ディスク名、ストレージプール名を登録してください。なお、大文字と小文字は区別されません。

ディスク空き容量の監視有無:

ディスク空き容量の監視を行う場合は「*」を、行わない場合は「-」を記述します。

ディスク使用率の監視有無:

ディスク使用率の監視を行う場合は「*」を、行わない場合は「-」を記述します。

以下にテンプレート種別 Solarisを指定した場合の定義例を示します。

#disk      free    usage
/opt       *       -
/var       *       *
/etc       -       *

以下にテンプレート種別 Windowsを指定した場合の定義例を示します。

#disk      free    usage
C:         *       -
D:         *       *

コメント行を記述する場合、1カラム目に「#」を記述します。

disk1 disk2 ...:

論理ディスク名またはストレージプール名を指定します。

複数指定する場合は半角スペースで区切り指定します。

指定する論理ディスク名、ストレージプール名は63文字以内で指定してください。

テンプレート種別 Windowsの場合のドライブ名は、エクスプローラなどで表示されるとおり、英大文字とコロン(:)を指定してください。

復帰値

0:

正常終了。

0以外:

異常終了。

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin

Solaris
Linux

/opt/systemwalker/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【Solaris/Linux】

注意事項

使用例1

テンプレート種別 Solaris のディスク空き容量の監視定義として /opt を追加します。

mptrfbypart -a -s Solaris -f /opt

Solaris/Linuxはパーティション単位、Windowsはドライブ単位です。

使用例2

テンプレート種別 Solaris のストレージプール全体の監視定義として /rpool を追加します。

mptrfbypart -s Solaris -a -z -f /rpool

使用例3

テンプレート種別 Windows の監視定義をすべて削除します。

mptrfbypart -c -s Windows

使用例4

テンプレート種別 Solaris の監視定義を出力します。

mptrfbypart -l -s Solaris

実行結果/出力形式

監視定義の出力形式について、以下に示します。

(1)     (2)     (3)
/opt    *       -
/var    *       *

(1) 論理ディスク名、またはストレージプール名

(2) 論理ディスク単位、ストレージプール単位のディスク空き容量の監視定義が有効な場合は「*」、無効な場合は「-」

(3) 論理ディスク単位、ストレージプール単位のディスク使用率の監視定義が有効な場合は「*」、無効な場合は「-」