機能説明
本コマンドは、運用管理サーバの保持する最新のポリシーと部門管理サーバの保持しているポリシーの不整合が発生した場合(部門管理サーバだけが古いバックアップデータでリストアしたときなど)に同期をとる目的で用います。
本コマンドは、任意の管理サーバに対して、ネットワーク管理のポリシーを一括して反映(配付・適用)します。
記述形式
【Windows】
mpnmpref.bat | [ホスト名|IPアドレス] […] |
【Solaris/Linux】
mpnmpref | [ホスト名|IPアドレス] […] |
オプション
反映させたい管理サーバノードのホスト名、またはIPアドレスを指定します(複数指定可)。
オプションを省略した場合は、すべての管理サーバノードに対してポリシーが反映されます。
復帰値
正常終了
異常終了
デーモン/サービスとのアクセスエラー(処理は中断)
管理サーバ以外のホスト名、またはIPアドレスが指定されました。複数のホスト名、またはIPアドレスがある場合、処理は反映に失敗したホスト名、またはIPアドレス情報を標準エラー出力に表示し処理は継続します。
配付先サーバに接続できません。複数のホスト名、またはIPアドレスがある場合、処理は反映に失敗したホスト名、またはIPアドレス情報を標準エラー出力に表示し処理は継続します。
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.DM\MpNetmgr\bin |
Solaris | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
【Solaris/Linux】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
注意事項
運用管理サーバ上以外では実行しないでください。
本コマンドを実行する前にネットワーク管理のポリシーを配付する管理サーバが起動状態であり、ネットワーク接続可能な状態であるかを確認してください。
すでにmpnmprefコマンドが実行中の場合は、コマンドの実行が失敗する場合があります。
バージョンアップの手順において、再構成前のネットワーク管理のポリシーが配付待ちとなっている状態でポリシー配付前に本コマンドを実行しても、ポリシーが配付待ち状態のままとなる場合があります。
【Windows】
Microsoft(R) Fail Over Clusteringの環境でmpnmpref.batの実行でエラーとなる場合、以下の対処を行ってください。
対処方法)
クラスタアドミニストレータでネットワーク管理のリソース(CentricMGR_MpNmsmgr)を再起動(オフライン、オンライン)した後でコマンドプロンプトからAdministrator権限で以下のコマンドを実行します。
> mpnmpref.exe [ポリシーを配付する管理サーバのホスト名またはIPアドレス]
リストア時に使用する場合、mpdrpspmコマンド実行直後に本操作を行ってください。
【Solaris/Linux】
リストア時に使用する場合、mpdrpspa.shコマンド実行直後に本操作を行ってください。
エラー時の対処
本処理で起こりうるエラーには以下が考えられます。必要なエラー対処を行った後にコマンドを再実行します。
「mpnmpref: ERROR: cannot confirm MpNmsv execute」のエラーが出力される。
ネットワーク管理のデーモン(サービス)が起動していない可能性があります。ネットワーク管理のデーモン(サービス)が起動しているか確認してください。
「<ホスト名 or IPアドレス>: invalid Hostname or IP address」のエラーが出力される。
引数に指定されたホスト名またはIPアドレスのノードが、運用管理サーバでない、または、部門管理サーバではありません。正しいホスト名またはIPアドレスを指定してください。
「<ホスト名 or IPアドレス>: deliver failed」のエラーが出力される。
表示されたホスト名またはIPアドレスのノードに対するデータ送信において、作業用メモリの獲得に失敗しました。システム環境を見直してください。