機能説明
本コマンドは、入力ファイルに書かれたノードに対する監視を抑止します。
操作対象は入力ファイルによって指定し、複数ノードを一括して指定することも可能です。
本コマンドは、バッチファイル(シェルファイル)などで、自動的に監視の抑止と解除を行う場合に、使用します。
記述形式
mpmonsuspend | -f “入力ファイル” [-z] |
オプション
操作の対象ノードの情報を記載するファイルをフルパスで指定します。
ポリシー配付を実施しない場合に指定します。
復帰値
正常終了
異常終了
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin |
Solaris | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
【Solaris/Linux】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
注意事項
監視抑止中の「ノード検出」について
監視抑止中に「ノード検出」処理の抑止は行いません。したがって、以下の制限事項があります。
メンテナンス時に、一時的にネットワーク接続されたノードが検出される可能性があります。(停止中のノードが削除されることはありません。)
Systemwalker Centric Managerのバージョンが混在していて、業務サーバや部門管理サーバにインストールされているSystemwalker Centric ManagerのバージョンレベルがV13.1.0より古い場合、整合性および接続性について以下の注意が必要です。
監視処理の抑止は運用管理サーバで行われます。すなわち、業務サーバや部門管理サーバでは監視処理の抑止は行われずイベントが運用管理サーバへ通知され、運用管理サーバ側で抑止されます。
抑止解除後は、監視抑止前の状態を引き継いだ監視はできません。
監視抑止中に状態変化が通知された場合、抑止解除後はその変化した状態から監視を継続します。そのため、メッセージ一覧に該当するメッセージが出力されていた場合は、監視元サーバ、および監視対象ノードを再起動してください。
監視抑止の反映タイミングについて
監視抑止は、ポリシー配付を行うことによって適用されます。Systemwalkerコンソールから監視抑止のポリシー設定を行い、配付を行わなかった場合は、ノード構成情報の自動配付のタイミングで適用されます。
本コマンドで「-z」オプションを指定した場合は、Systemwalkerコンソールから別途ポリシー配付を実施する必要があります。ポリシー配付を実施しない場合は、以下の影響があります。
コマンドによる監視抑止の設定の結果が反映されません。
構成情報の変更結果が反映されず、ネットワーク管理の監視、および、SNMPトラップ監視が正しく動作しない場合があります。
運用管理サーバ二重化(連携型)環境の場合は、必ず従系サーバから先に実行してください。従系サーバから実行しない場合は、主系サーバ、従系サーバにおける通知イベントに差異が発生し、サーバ間連携などのイベント通知に関連する機能が正しく動作しない場合があります。
監視抑止設定ファイルで一度に指定できるノードの数は 256 個以下です。
使用例
入力ファイルに定義されているノードに対して監視の抑止だけを行います。([監視抑止]ウィンドウで、[抑止する]を選択し、[監視イベント一覧へのイベントの表示を抑止する。]をチェックしない場合)
【Windows】
入力ファイルが、c:\temp\node.csvのとき
mpmonsuspend -f c:\temp\node.csv
【Solaris/Linux】
入力ファイルが、/tmp/node.csvのとき
mpmonsuspend -f /tmp/node.csv
入力ファイル(node.csv)は以下の形式とします。
複数ノード指定の場合は、ノードごとに1行設定します。
10.10.10.1, host1 10.10.10.2, host2 :