機能説明
本コマンドは、インストールレス型エージェント監視機能をSSH環境で使用する場合に必要となる設定を対話形式で行います。
本コマンドを起動すると[インストールレス型エージェント監視導入支援メニュー]が表示され、次の3つの支援機能を選択できます。
SSH公開鍵の作成 (監視サーバ)
SSH公開鍵の作成機能で行われる処理は次のとおりです。
アカウントの権限確認
本コマンドを起動したアカウントの権限を確認します。
確認方法:
【Windows】
次のグループに所属していること
Administratorsグループ、かつ
DmAdminグループ (動作OSがWindows Server 2008以降の場合のみ)
【UNIX】
rootアカウントであること
Cygwinの導入確認
【Windows】
CygwinをベースとしたOpenSSHおよび関連パッケージが導入されていることを確認します。
確認対象は次のとおりです。
Cygwin v1.7以降がインストールされていること
Cygwinのcygrunsrvパッケージが導入されていること
Cygwinのopensslパッケージが導入されていること
【UNIX】
確認を行いません。
SSHクライアントの有無
SSH接続で利用するSSHクライアント(SSH V2.0以上)が存在することを確認します。
SSH公開鍵の生成
監視対象システムのSSH接続アカウントに登録するSSH公開鍵を生成します。
SSH公開鍵の設定 (監視対象システム)
SSH公開鍵の設定機能で行われる処理は次のとおりです。
アカウントの権限確認
本コマンドを起動したアカウントの権限を確認します。
確認方法:
【Windows】
以下の条件を満たすこと
Administratorアカウントであること 、もしくは
Administratorsグループであること (動作OSがWindows Vista/Windows Server 2008以降の場合のみ、かつEvent Log Readerグループであること)
【UNIX】
rootアカウントであること
SSHサービスの起動確認
SSHサービスのプロセスの有無を調査し、SSHサービスが起動されていることを確認します。
SSH公開鍵の登録
SSH公開鍵を読み込み、SSH接続アカウントのauthorized_keysに追加します。監視サーバから監視対象システムに複製したSSH公開鍵を登録時に指定してください。
SSH接続の確認 (監視サーバ)
SSH接続の確認機能で行われる処理は次のとおりです。
アカウントの権限確認
本コマンドを起動したアカウントの権限を確認します。
確認方法:
【Windows】
次のグループに所属していること
Administratorsグループ、かつ
DmAdminグループ (動作OSがWindows Server 2008以降の場合のみ)
【UNIX】
rootアカウントであること
監視対象システムの名前解決確認
指定した監視対象システムのホスト名の名前解決が正常に行えることを確認します。
SSH接続の試行
SSHクライアントを起動し、指定した監視対象システムに接続し、正常な応答があることを確認します。
記述形式
mpalssetup | [-h] |
オプション
コマンドの使用方法が表示されます。
復帰値
参照
コマンド格納場所
Windows | 導入支援ツールインストールディレクトリ\mpalssetup\bin |
UNIX | 導入支援ツールインストールディレクトリ/mpalssetup/bin |
使用例1
インストールレス型エージェント監視導入支援コマンドを起動します。
/////////////////////////////////////////////////////////// インストールレス型エージェント監視導入支援メニュー /////////////////////////////////////////////////////////// 1. 監視サーバでのSSH公開鍵の作成 2. 監視対象システムでのSSH公開鍵の設定 3. 監視サーバでのSSH接続確認 メニューを選択してください。(1,2,3,q) -->
使用例2
コマンドの使用方法を表示します。
C:\mpalssetup\mpalssetup\bin>mpalssetup -h Usage: mpalssetup [-h]
実行結果/出力形式
SSH公開鍵の作成では、確認結果が標準出力に出力されます。
【Windows】
<<環境設定の実行結果>> アカウント名: Administrator ローカルグループ名: Administrators グローバルグループ名: なし SSH鍵タイプ: RSA(SSH2) SSH公開鍵のパス:C:\mpalssetup\mpalssetup\ssh\TestHost_id_rsa.pub 監視サーバのSSH環境設定が完了しました。
【UNIX】
<<環境設定の実行結果>> アカウント名: root SSH鍵タイプ: RSA(SSH2) SSH公開鍵のパス:/mpalssetup/mpalssetup/ssh/TestHost_id_rsa.pub 監視サーバのSSH環境設定が完了しました。
SSH公開鍵の設定では、確認結果が標準出力に出力されます。
【Windows】
<<環境設定の実行結果> アカウント名: TestUser ローカルグループ名: Users グローバルグループ名: なし 監視対象システム接続情報ファイルの絶対パス: C:\mpalssetup\mpalssetup\def\syslist.def ホスト名: host1 デプロイ先のパス: C:\mpals_deploy 監視サーバのSSH環境設定が完了しました。
【UNIX】
<<環境設定の実行結果> アカウント名: TestUser 監視対象システム接続情報ファイルの絶対パス: C:\mpalssetup\mpalssetup\def\syslist.def ホスト名: host1 デプロイ先のパス: C:\mpals_deploy 監視サーバのSSH環境設定が完了しました。
SSH接続の確認では、確認結果が標準出力に出力されます。
== SSH接続の応答チェック開始== host1,Administrator,接続成功 Host2,TestUser2,接続失敗,ホスト名の名前解決ができません。 Host3,TestUser3,接続失敗,監視対象システムに接続できません。 Host4,TestUser4,接続失敗,監視対象システムから応答がありません。 == SSH接続の応答チェック終了==