機能説明
コマンドを実行したノードで動作中のプロセス情報をP_Mpapagt(CSVファイルによるアプリケーション情報移入コマンド)で使用できるCSVファイルへ出力します。
本コマンドはログインしたユーザのアクセス権にて動作します。ログインしたユーザのアクセス権でアクセスできないプロセスについては、プロセス情報はCSVファイルに出力されません。
記述形式
APA_CSV_process_list | [-s] [-d CSV_file_full_path] [-z Zone_name] [-n application_name …] |
オプション
出力するCSVファイルがすでに存在する場合に、上書きを確認するメッセージを出力せず、CSVファイルに強制的に上書きする場合に指定します。
必ず第1引数に指定してください。
省略した場合は、出力するCSVファイルがすでに存在すると上書きを確認するメッセージを出力します。
動作中のプロセス情報を出力するCSVファイル名をフルパスで指定します。
CSVファイルの文字コードは、SJISです。
省略時は、カレントディレクトリに「P_Mpapagt_aplinfo.csv」というファイル名で出力します。
Zone_nameで指定したzoneで動作中のプロセス情報をCSVファイルに出力します。
Solaris 10以降でzoneを指定する場合に有効です。
上記以外の条件では指定できません。
省略した場合は、現在のzoneで動作中のプロセス情報をCSVファイルに出力します。
CSVファイルに出力するアプリケーション名を指定します。
複数のアプリケーション名を指定することが可能です。
複数指定する場合、アプリケーション名とアプリケーション名の間を空白(半角ブランク)で区切ります。
省略した場合は、動作中のすべてのプロセス情報をCSVファイルに出力します。
オプションにて指定するプロセス情報を出力するCSVファイル名、またはアプリケーション名に空白文字を含む場合は、「""」(ダブルクォーテーション)で括って指定してください。
復帰値
正常終了
異常終了
CSVファイルに出力するアプリケーション情報がない。
-nで指定したアプリケーションが動作していなかった場合
CSVファイルの上書き確認メッセージに対して「n」を指定した場合
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\Mpapagt\opt\bin |
Solaris | /opt/FJSVsapag/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバで実行可能です。
【Solaris/Linux】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバで実行可能です。
注意事項
同時に同一出力ファイルを指定して実行した場合は、正しいプロセス情報が表示されない場合がありますので、同時に実行しないでください。
使用例1
動作中のすべてのプロセスをCSVファイルに出力する場合
【Windows】
C:\Systemwalker\mpwalker.dm\mpapagt\opt\bin\APA_CSV_process_list -d C:\temp\P_Mpapagt_aplinfo.csv
動作中のすべてのプロセス情報が「C:\temp」配下の「P_Mpapagt_aplinfo.csv」ファイルに出力されます。
【Solaris/Linux】
/opt/FJSVsapag/bin/APA_CSV_process_list -d /tmp/P_Mpapagt_aplinfo.csv
動作中のすべてのプロセス情報が「/tmp」配下の「P_Mpapagt_aplinfo.csv」ファイルに出力されます。
Solaris 10以降でzoneを指定する場合の使用例は以下のようになります。
/opt/FJSVsapag/bin/APA_CSV_process_list -d /tmp/P_Mpapagt_aplinfo.csv -z zone1
動作中のすべてのプロセス情報が「/tmp」配下の「P_Mpapagt_aplinfo.csv」ファイルに出力されます。
Solaris 10以降では-zで指定したzone(zone1)で動作中のすべてのプロセス情報が「P_Mpapagt_aplinfo.csv」ファイルに出力されます。
アプリケーション情報を出力するCSVファイルがすでに存在する場合
以下の上書き確認メッセージが出力されます。上書きして処理を続行する場合は「y」を、上書きしない場合はそれ以外を入力します。
May I update the file? [y or n](Default : n) -->
使用例2
動作中のプロセスを指定してCSVファイルに出力する場合
【Windows】
C:\Systemwalker\mpwalker.dm\mpapagt\opt\bin\APA_CSV_process_list -d C:\temp\P_Mpapagt_aplinfo.csv -n aaa.exe bbb.exe ccc.exe
「aaa.exe」、「bbb.exe」、「ccc.exe」のプロセス情報が、「C:\temp」配下の「P_Mpapagt_aplinfo.csv」ファイルに出力されます。
【Solaris/Linux】
/opt/FJSVsapag/bin/APA_CSV_process_list -d /tmp/P_Mpapagt_aplinfo.csv -n aaa bbb ccc
「aaa」、「bbb」、「ccc」のプロセス情報が、「/temp」配下の「P_Mpapagt_aplinfo.csv」ファイルに出力されます。
Solaris 10以降でzoneを指定する場合の使用例は以下のようになります。
/opt/FJSVsapag/bin/APA_CSV_process_list -d /tmp/P_Mpapagt_aplinfo.csv -z zone1 -n aaa bbb ccc
「aaa」、「bbb」、「ccc」のプロセス情報が、「/temp」配下の「P_Mpapagt_aplinfo.csv」ファイルに出力されます。
Solaris 10以降では-zで指定したzone(zone1)で動作中のプロセスのうち、-nで指定したアプリケーション名に一致するプロセスのプロセス情報が「P_Mpapagt_aplinfo.csv」に出力されます。
アプリケーション情報を出力するCSVファイルがすでに存在する場合
以下の上書き確認メッセージが出力されます。上書きして処理を続行する場合は「y」を、上書きしない場合はそれ以外を入力します。
May I update the file? [y or n](Default : n) -->
実行結果/出力形式
復帰値0:
出力はありません。
復帰値1:
メッセージ1
Solaris 10以降のSolarisの場合
Usage) APA_CSV_process_list [-s] [-d CSV_file_full_path] [-z Zone_name] [-n application_name …]
上記以外のOSの場合
Usage) APA_CSV_process_list [-s] [-d CSV_file_full_path] [-n application_name …]
出力契機:入力パラメタが誤っている場合
対処方法:正しいパラメタを指定して再度コマンドを実行してください。
メッセージ2
ERROR:Specified file [xxxx] exists as a directory path.
出力契機:-dオプションで指定したCSVファイル名と同じディレクトリ名が存在するとき
対処方法:既存のディレクトリ名と重複しないCSVファイル名を指定してコマンドを再実行してください。
メッセージ3
ERROR:Specified CSV file name [xxxx] is a directory path.
出力契機:-dオプションで指定したパラメタにCSVファイル名を指定していないとき
対処方法:CSVファイル名を指定してコマンドを再実行してください。
メッセージ4
ERROR:The state of file or directory path [xxxx] is abnormal.
出力契機:以下のいずれかの状態でCSVファイルが作成できないとき
・指定したCSVファイル名を作成するディレクトリの状態が書き込み不可、または読み込み不可のとき
・指定したCSVファイルまたはディレクトリにアクセス権のないユーザ権限でコマンドを実行したとき
・ディスクの空き容量不足のため、CSVファイルの作成ができないとき
・-dオプションで指定したディレクトリが存在しないとき
対処方法:以下のいずれかの方法で対処してください。
・書き込み/読み込み可能なディレクトリにCSVファイルを作成するよう指定してコマンドを再実行する。
・ディレクトリに書き込み/読み込み権限を持つユーザ権限にてコマンドを再実行する。
・ディスクの空き容量不足の場合、空き容量を確保してからコマンドを再実行する。
・存在するディレクトリにCSVファイルを作成するよう指定してコマンドを再実行する。
メッセージ5
ERROR : The error occurred. Please restart this command.
出力契機:上記以外の異常が発生した場合
対処方法:コマンドを再実行してください。再実行しても再現する場合は、保守情報収集ツールを使用して資料を採取し、技術員に連絡してください。
復帰値2:
INFO:Output application information is not found.
出力契機:-nで指定したアプリケーションが動作していなかった場合。
対処方法:動作しているアプリケーション名を-nで指定してください。