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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 使用手引書 監視機能編

8.1.3 SNMPトラップの監視

監視対象ノードからSNMPトラップを受信すると、アラーム音で通知し、Systemwalkerコンソール上で監視対象ノードから通知された監視イベントを表示します。

Systemwalker Centric Managerへ通知されたSNMPトラップ(SNMPv3 informリクエスト)のデータの内容を、Systemwalkerコンソールへ表示します。

SNMPトラップは監視対象ノードから通知されるものであり、監視対象ノードで発生した事象が確認できます。

同一監視対象機器のSNMPエージェントから認証できないSNMP要求を受信したことを意味するSNMPトラップ(AuthenticationFailuretrap)が通知された場合は、同じメッセージを一定期間(3600秒)抑止します。

SNMPトラップの受信が可能なサーバは運用管理サーバまたは部門管理サーバです。

監視対象となるノードのSNMPエージェントの設定で、トラップの通知先をそのノードが所属する部門フォルダの管理サーバとなっている運用管理サーバまたは部門管理サーバに設定する必要があります。

監視イベントは、監視対象ノード上のエージェント(SNMPエージェントまたは管理アプリケーション)から、何らかの事象発生を意味するSNMPトラップが通知されたことを示すものであり、必ずしもトラブルの発生を意味しているわけではありません。

監視イベントの詳細については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“MpCNapplで始まるメッセージ”を参照してください。

ポイント

運用管理サーバや部門管理サーバが導入されているサーバをトラップ通知先に指定するだけでは監視ができません。

該当する部門フォルダのプロパティの[サブドメイン]タブを確認し、トラップ通知先に指定したサーバが、部門管理サーバとして設定されていることを確認してください。

監視対象ノード上のSNMPエージェントの設定

監視対象ノード上のSNMPエージェントの設定については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“SNMPエージェントのインストール”を参照してください。

受信可能なSNMPトラップのサイズ

受信可能なSNMPトラップは、PDU長が2キロバイトまでです。2キロバイトを超えるSNMPトラップは破棄します。

監視対象ノードについて

SNMPトラップの監視を行うためには、Systemwalkerコンソール上に、監視対象ノードが登録されている必要があります。

事前にノード検出、または手動で、監視対象ノードを登録してください。

運用中にSystemwalkerコンソールに監視対象ノードを追加し、追加したノードからのSNMPトラップを監視したい場合は、ポリシー配付が必要です。

ポリシー配付を行わない場合は、構成情報の自動配付後に監視対象となります。

なお、構成情報の自動配付間隔を変更する場合には、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“mpdrpint(構成情報自動配付間隔設定コマンド)”を参照してください。

ETERNUS TR seriesInformリクエストのトラップについて

ETERNUS TR seriesは、トラップ送信の際、SNMPv3のディスカバリー要求を行い、Informリクエストのトラップだけを送信します。

そのため、ETERNUS TR seriesからのトラップを受信する場合は、以下の設定を行う必要があります。

ただし、以下の制約があります。

設定【Windows版】

トラップを受信する運用管理サーバ、部門管理サーバで以下の設定を行ってください。

  1. ネットワーク管理のトラップデーモン定義ファイルを設定します。

    ネットワーク管理のトラップデーモン定義ファイル:
    Systemwalker Centric Managerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpwksttr\bin\MpWkSttr.ini (注)

    [EnableInformRequest]
    IsEnableInformReq=1

    キー名

    設定値

    IsEnableInformReq

    0: 無効

    1: 有効

    注)

    ネットワーク管理のトラップデーモン定義ファイルが存在しない場合は作成してください。

  2. 以下のコマンドを実行して、Systemwalker Centric Managerを停止します。

    pcentricmgr.exe
  3. 以下のコマンドを実行して、Systemwalker Centric Managerを起動します。

    scentricmgr.exe

設定【Linux版】

トラップを受信する運用管理サーバ、部門管理サーバで以下の設定を行ってください。

  1. ネットワーク管理のトラップデーモン定義ファイルを設定します。

    ネットワーク管理のトラップデーモン定義ファイル:
    /etc/opt/FJSVfwnm/nwsnmp-trapd.ini

    [EnableInformRequest]
    IsEnableInformReq=1

    キー名

    設定値

    IsEnableInformReq

    0: 無効

    1: 有効

    注)

    ネットワーク管理のトラップデーモン定義ファイルが存在しない場合は作成してください。

  2. 以下のトラップデーモンの停止用ファイルを削除します。

    /opt/FJSVfwnm/var/tmp/mpnm_chk
  3. 以下のコマンドを実行して、トラップデーモンを停止します。

    /opt/FJSVfwnm/bin/mpnm-trapd stop
  4. 以下のコマンドを実行して、トラップデーモンを起動します。

    /opt/FJSVfwnm/bin/mpnm-trapd start

内部通信用ポートの変更【Windows版】

SNMPトラップ監視のサービスでは、内部通信用のポートを使用しています。

通常は、servicesに登録されていないポートを49152/tcpから昇順に確認し、未登録のポートを使用します。

ポート一覧の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“ポート一覧”を参照してください。

ポート番号がすでに他のアプリケーションにより使用されている場合は、トラップデーモンのサービス(Systemwalker MpWksttr)は起動できません。該当の他のアプリケーションを停止するか、ポート番号を変更し、サービスを再起動してください。

ポート番号を変更する場合、および内部通信用のポートを固定としたい場合は、以下の手順で設定してください。

  1. 以下のservicesファイルをエディタで開きます。

    Windowsのインストールディレクトリ\system32\drivers\etc\services
  2. 以下のサービス/エントリを追加します。

    swttr_internal    49152/tcp    #sttr inner port
  3. システムを再起動します。

SNMPトラップの受信履歴について

監視対象ノードから受信したSNMPトラップを確認する場合には、SNMPトラップを受信した運用管理サーバ、または部門管理サーバでmptrpref(受信トラップとイベント変換の結果参照コマンド)を実行してください。

mptrpref(受信トラップとイベント変換の結果参照コマンド)の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

SNMPトラップを受信する他製品と連携する

Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバ、または部門管理サーバと、SNMPトラップを受信する他製品を連携させることにより、Systemwalker Centric Managerと他製品とでSNMPトラップを受信することができます。

他製品と連携させる方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“インストール前の確認”を参照してください。