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ETERNUS SF XL-DATA/MV 13 使用手引書
FUJITSU Storage

4.1.1 データ転送機能の概要

XLデータムーバでは、グローバルサーバ側でKJUAMFTFを起動させることによりデータ転送を行います。

KJUAMFTFには、グローバルサーバからUNIX/IAサーバにファイルを送信する機能(SEND)とグローバルサーバにUNIX/IAサーバからファイルを受信する機能(RECEIVE)があります。

これらの機能は、SYSINデータにSEND/RECEIVE制御文を指定することにより使用できます。

なお、1つのSYSINデータ内に複数のSEND/RECEIVE制御文を記述することはできません。

どちらも、ETERNUS ディスクアレイ、F6494/F6495/F6496/F6497またはPRIMEFORCEの共用ディスクのデータ転送用ボリュームを経由することでデータを受け渡します。

グローバルサーバ主導のデータ転送を行う場合には、以下のプログラムを動作させる必要があります。

サーバシステム(UNIX/IAサーバ)側では、以下のプログラムを動作させます。

サーバシステム

プログラム

概要

UNIXサーバ

デーモン(mftfd)

グローバルサーバからのデータ転送指示を待ち、その指示に従いデータを転送します。

IAサーバ

XLデータムーバサービス
(XL-LINK/Datamover Service)

クライアントシステム(グローバルサーバ)側では、以下のプログラムを動作させます。

クライアントシステム

プログラム

概要

グローバルサーバ

KJUAMFTF(SEND)

クライアントシステムからサーバシステムにデータを送信 (SEND)します。

KJUAMFTF(RECEIVE)

クライアントシステムにサーバシステムからデータを受信 (RECEIVE)します。

なお、グローバルサーバでKJUAMFTFを動作させる前に、UNIX/IAサーバ側でデーモンまたはサービスを先に動作させてください。もし、デーモンまたはサービスの動作前に、KJUAMFTFを実行させた場合、KJUAMFTFがタイムアウトで異常終了します。

注意

データ転送用ボリュームは、XLデータムーバが利用する専用ボリュームであるため、ユーザアプリケーションからアクセスすることはできません。

ポイント

転送時のタイムアウト監視時間は6分間です。

これは、なんらかの原因(ジョブキャンセルやシステムダウン等)でグローバルサーバ側、UNIX/IAサーバ側のXLデータムーバで、互いにスライス単位での処理結果の通知ができなくなった場合の最大監視時間です。