共用バッファのチューニングは、1.3.2 保管データベースのフラグメンテーションの解消を行っても何日か運用すると共用バッファ不足になる場合に行います。
共用バッファをチューニングする手順の流れを以下に示します。
以下の手順で共用バッファ数を変更してください。変更後、1.3.5 保管データベースの共用バッファの監視を行って共用バッファ不足が解消されているかを確認してください。なお、RDB_BUFFER8Kの共用バッファの最大値は262143です。
手順 | 内容 |
---|---|
1 | 共用バッファ数の設定変更 |
2 | サービスの停止 |
3 | サービスの再開 |
4 | 共用バッファ数の確認 |
以下に手順の詳細を示します。
共用バッファ数の設定変更
以下にあるrdbbufファイルをテキストエディタで開いて、BUFFER8Kの値を変更します。
/var/opt/FJSVlw-sv/symfo/rdbbuf
運用側と待機側の両方のrdbbufファイルを修正する必要があります。
サービスの停止
以下のサービスを停止します。
List Worksサービス
lwserverコマンドを使用して、List Worksサービスを停止します。
# lwserver stop
クラスタアプリケーションを停止するか、クラスタを切り替えることで、運用系システムを停止します。
クラスタアプリケーションの停止と同時にList Worksサービスおよびデータベースも停止します。そのため、“b. Symfowareサービス”の手順は不要となります
参考
lwserverコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
保管フォルダの共有運用を行っている場合は、すべてのサーバにおいて、List Worksサービスを停止する必要があります。List Worksサービスを停止する際は、List Worksを利用した業務を運用していないことを確認してください。
Symfowareサービス
共用バッファ数の設定変更は、Symfowareサービスの再起動が必要になります。Symfowareサービスを停止してください。
サービスの再開
以下のサービスを再開します。
Symfowareサービス
Symfowareサービスを起動してください。
クラスタアプリケーションを起動するか、クラスタを切り戻すことで、待機系システムに切り替わっていた状態を戻します。
クラスタアプリケーションの起動と同時にデータベースおよびList Worksサービスも起動します。そのため、“b. List Worksサービス”の手順は不要となります。
List Worksサービス
lwserverコマンドを利用して、List Worksサービスを開始します。
# lwserver start
参考
lwserverコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。
共用バッファ数の確認
スクリプト(dbbuf_checkLWDB.sh)を実行して共用バッファ数が拡大していることを確認してください。
クラスタアプリケーションの起動・停止は、PRIMECLUSTER「Web Based Admin View」の「Global Cluster Services」を利用して行います。
参照
クラスタアプリケーションの起動・停止の詳細については、“PRIMECLUSTERのマニュアル”を参照してください。