名前
eapfbackup
形式
eapfbackup -d directory
機能説明
eapfbackupコマンドは、本製品が使用する資源をバックアップします。
本コマンドを実行する前に、本製品のサービスを停止し、コマンドが終了するまでサービスを起動しないでください。
権限
本コマンドは、管理者権限を持つユーザーで実行してください。
OM4007が出力された場合、「管理者として実行」を選択して起動したコマンドプロンプトから実行してください。
オプション
オプション名 | 説明 |
---|---|
-d | バックアップ先のディレクトリーのパス名を指定します。 |
オペランド
なし
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意
本コマンドを実行する場合には、「3.3 バックアップする」に記載されている手順で実行してください。
GlassFishがインストールされていない場合、本コマンドは正常終了し、資源はバックアップされません。
本コマンドを複数同時に実行した場合、予期しない障害が発生する場合があります。複数同時に実行した場合は、本コマンドを再実行してください。コマンドを再実行すれば問題ありません。
バックアップ先のパス名に指定可能なパス長、文字種は、オペレーティングシステムに依存します。バックアップ処理中にバックアップ先ディレクトリーまたはファイルのパス長がオペレーティングシステムの上限に達した場合はエラーとし、処理を中断します。
本コマンドでは、指定されたディレクトリー内にサブディレクトリーを作成します。指定されたディレクトリー内に同じ名前のサブディレクトリーが存在する場合、コマンドの実行は失敗します。その場合は、別のディレクトリーを指定して、コマンドを再実行してください。
使用例
以下のように実行します。
「X:\Backup」ディレクトリーにバックアップします。
C:\eapf\bin\eapfbackup -d X:\Backup eapfbackup: INFO: eapf10000: Enterprise Application Platform resources backup has started. eapfbackup: INFO: OM4000: GlassFish resources backup has started. (GLASSFISH) eapfbackup: INFO: OM4001: GlassFish resources backup completed normally. (GLASSFISH) eapfbackup: INFO: eapf10001: Enterprise Application Platform resources backup completed normally.
「/backup」ディレクトリーにバックアップします。
/opt/FJSVeapf/bin/eapfbackup -d /backup eapfbackup: INFO: eapf10000: Enterprise Application Platform resources backup has started. eapfbackup: INFO: OM4000: GlassFish resources backup has started. (GLASSFISH) eapfbackup: INFO: OM4001: GlassFish resources backup completed normally. (GLASSFISH) eapfbackup: INFO: eapf10001: Enterprise Application Platform resources backup completed normally.
名前
eapfrestore
形式
eapfrestore -d directory [-f filename]
機能説明
eapfrestoreコマンドは、本製品の資源をリストアします。
リストア先に本製品の資源が存在する場合は、削除した後にリストアします。そのため、バックアップ対象外のログファイルなどはeapfrestoreコマンドによって削除されます。
本コマンドを実行する前に、本製品のサービスを停止し、コマンドが終了するまでサービスを起動しないでください。
権限
本コマンドは、管理者権限を持つユーザーで実行してください。
OM4007が出力された場合、「管理者として実行」を選択して起動したコマンドプロンプトから実行してください。
オプション
オプション名 | 説明 |
---|---|
-d | バックアップ資源が格納されたディレクトリーのパス名を指定します。 |
-f | 資源移行時に、移行元のマシンと移行先のマシンでホスト名またはIPアドレスが異なる場合にIPアドレス・ホスト名設定ファイルを指定します。 |
# コメント行↑ |
※「#」から始まる行はコメント行として扱われます。
※行頭/行末の空白は無視されます。
※「=」の両側には空白を指定しないでください。
注意
GlassFish Serverクラスター名やGlassFish Serverインスタンス名ではなく、設定名(GlassFish Serverクラスター名-config)を指定してください。GlassFish Serverクラスター名やGlassFish Serverインスタンス名を指定した場合、エラーが発生します。
HTTPリスナーのネットワークアドレス
HTTPリスナーのネットワークアドレスに「0.0.0.0」以外の値が設定されており、移行元のマシンと移行先のマシンでIPアドレスが異なる場合は、HTTPリスナーのネットワークアドレスを以下の定義項目で設定します。
server-config.network-config.network-listeners.network-listener.${http-listener-id}.address |
定義項目の詳細については、「GlassFishユーザーズガイド」の「定義項目一覧」-「動作環境に関する定義項目」-「ネットワーク設定の定義項目」を参照してください。
IIOPサービスのネットワークアドレス
IIOPサービスのネットワークアドレスに「0.0.0.0」以外の値が設定されており、移行元のマシンと移行先のマシンでIPアドレスが異なる場合は、IIOPサービスのネットワークアドレスを以下の定義項目で設定します。
server-config.iiop-service.iiop-listener.${iiop-listener-id}.address |
定義項目の詳細については、「GlassFishユーザーズガイド」の「定義項目一覧」-「動作環境に関する定義項目」-「IIOPサービスの定義項目」を参照してください。
管理サービスのネットワークアドレス
管理サービスのネットワークアドレスに「0.0.0.0」以外の値が設定されており、移行元のマシンと移行先のマシンでIPアドレスが異なる場合は、管理サービスのネットワークアドレスを以下の定義項目で設定します。
server-config.admin-service.jmx-connector.${name}.address |
定義項目の詳細については、「GlassFishユーザーズガイド」の「定義項目一覧」-「動作環境に関する定義項目」-「管理サービスの定義項目」を参照してください。
JMSサービスのホスト
システムの形態によってメッセージブローカが存在するホストが変わる場合に、メッセージブローカのホスト名を変更する必要があります。
移行元のマシン内にGlassFish Serverクラスターとメッセージブローカが存在する場合
メッセージブローカのホスト名を変更する必要があります。
移行元のマシン内のGlassFish Serverクラスターが別のマシンのメッセージブローカを使用する形態で、メッセージブローカのホスト名が変更になる場合
メッセージブローカのホスト名を変更する必要があります。
移行元のマシン内のGlassFish Serverクラスターが別のマシンのメッセージブローカを使用する形態で、メッセージブローカのホスト名に変更がない場合
メッセージブローカのホスト名は変更する必要ありません。
メッセージブローカのホスト名は、以下の定義項目で設定します。
server-config.jms-service.jms-host.${jms_host_name}.host |
定義項目の詳細については、「GlassFishユーザーズガイド」の「定義項目一覧」-「動作環境に関する定義項目」-「JMSサービスの定義項目」を参照してください。
例
ホスト名「samplehost」、IPアドレスを「192.0.2.1」に設定する場合の記述例
# HTTPリスナーのネットワークアドレス # JMSサービスのホスト |
オペランド
なし
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意
本コマンドを実行する場合には、「3.4 リストアする」に記載されている手順で実行してください。
GlassFishがインストールされていない場合、本コマンドは正常終了し、資源はリストアされません。
本コマンドは、GlassFishをセットアップした状態で実行してください。GlassFishのセットアップの方法については、「GlassFishユーザーズガイド」の「GlassFishのセットアップ」を参照してください。
GlassFishのセットアップ時にijsetupコマンドを実行する際は、バックアップ元とリストア先で運用資産管理ディレクトリーを一致させてください。ijsetupコマンドで指定できる、その他のオプションについては、本コマンドでバックアップ元の設定を反映するため、バックアップ元と一致させる必要はありません。
本コマンドを実行すると、運用資産格納ディレクトリー配下の資源を追加、削除、または更新します。そのため、カレントディレクトリーが本製品の運用資産格納ディレクトリー配下の状態で、本コマンドを実行しないでください。
本コマンドを複数同時に実行した場合、予期しない障害が発生する場合があります。複数同時に実行した場合は、本コマンドを再実行してください。コマンドを再実行すれば問題ありません。
データのリストアの開始後は、処理が終了するまでコマンドを強制終了させないでください。
移行元のマシンまたは移行先のマシンで運用ユーザーを変更している場合、サービス関連のセキュリティ権限は移行先のマシンに合わせます。
バックアップ資源が格納されたディレクトリーのパス名およびIPアドレス・ホスト名設定ファイルに指定可能なパス長、文字種は、オペレーティングシステムに依存します。
使用例
以下のように実行します。
「X:\Backup」ディレクトリーからリストアします。
C:\eapf\bin\eapfrestore -d X:\Backup eapfrestore: INFO: eapf10003 Restore of Enterprise Application Platform resources has started. eapfrestore: INFO: OM4003: Restore of GlassFish resources has started. (GLASSFISH) eapfrestore: INFO: OM4004: Restore of GlassFish resources is complete. (GLASSFISH) eapfrestore: INFO: eapf10004: Restore of Enterprise Application Platform resources is complete.
「/backup」ディレクトリーからリストアします。
/opt/FJSVeapf/bin/eapfrestore -d /backup eapfrestore: INFO: eapf10003 Restore of Enterprise Application Platform resources has started. eapfrestore: INFO: OM4003: Restore of GlassFish resources has started. (GLASSFISH) eapfrestore: INFO: OM4004: Restore of GlassFish resources is complete. (GLASSFISH) eapfrestore: INFO: eapf00001: The operation user was changed to root. eapfrestore: INFO: eapf10004: Restore of Enterprise Application Platform resources is complete.