以下の場合に資源のバックアップを実施します。運用開始前には必ず万一に備えて資源のバックアップをしてください。
資源破壊などの万一に備える
特定の時点の環境(設定、アプリケーション)に戻す
運用するマシンを変更する(資源を移行する)
運用するマシン台数を増やす(スケールアウト)
GlassFishを運用しているマシンのホスト情報(IPアドレス、ホスト名)を変更する
注意
バックアップした資源を保管する場合は、破壊や情報漏洩がないようにセキュリティに考慮して保管してください。
以下に資源のバックアップ手順について説明します。
操作権限の確認
管理者権限で実施してください。
運用ユーザーで実施してください。ただしeapfbackupコマンドは管理者権限で実行してください。
サービスの停止
各機能のサービス、アプリケーションを停止してください。
GlassFish
GlassFish Serverクラスター、DAS、PCMIサービスを停止してください。
GlassFish ServerクラスターおよびDASの停止については、「GlassFishユーザーズガイド」の「Jakarta EEアプリケーションの運用」-「起動・停止」-「停止」を参照してください。
PCMIサービスの停止については、「GlassFishユーザーズガイド」の「Jakarta EEアプリケーションの運用」-「PCMIサービスの運用」-「停止」を参照してください。
アプリケーションクライアントコンテナ、スタンドアロンクライアントが起動状態の場合は、それらも停止してください。
Launcher
「Launcherユーザーズガイド」の「運用」-「アプリケーションの停止」を参照してアプリケーションを停止してください。
OpenJDK
アプリケーションを停止してください。
バックアップ資源格納用ディレクトリーの作成
バックアップ資源を格納するディレクトリーを作成します。十分な空き容量があるディスクに作成してください。本製品のコマンドがバックアップするGlassFishの資源は、運用資産格納ディレクトリー配下の容量を目安にしてください。
以下に例を示します。
mkdir X:\Backup
mkdir /backup
資源のバックアップ
各機能のバックアップを実施してください。
GlassFish
資源のバックアップは、まず管理者権限でeapfbackupコマンドを実行してください。eapfbackupコマンドの詳細は「4.1.2.1 eapfbackup」を参照してください。
eapfbackupコマンドは、運用資産格納ディレクトリー配下の資源(ログファイルを除く)をバックアップします。
ディレクトリー展開済みアプリケーションを配備した場合の資源や、アプリケーションクライアントコンテナの資源、スタンドアロンクライアントの資源、クラスターサービスのCmdlineリソースなど、任意の場所に格納されている資源はeapfbackupコマンドの実行とは別に手動でバックアップしてください。
Launcher
アプリケーションや構成ファイルなどの必要資源をすべて手動でバックアップしてください。
OpenJDK
アプリケーションやポリシーファイルなどの必要資源をすべて手動でバックアップしてください。
バックアップ資源の退避
資源破壊などの万一に備える場合、バックアップした資源は別のマシンやメディアなどにコピーしてください。圧縮する場合は、zipのファイルサイズ上限などで失敗する可能性があるため、必ず展開できることを確認してください。
サービスの起動
停止した各機能のサービス、アプリケーションを起動してください。
GlassFish
PCMIサービス、DAS、GlassFish Serverクラスターを起動してください。
PCMIサービスの起動については、「GlassFishユーザーズガイド」の「Jakarta EEアプリケーションの運用」-「PCMIサービスの運用」-「起動」を参照してください。
DASおよびGlassFish Serverクラスターの起動については、「GlassFishユーザーズガイド」の「Jakarta EEアプリケーションの運用」-「起動・停止」-「起動を参照してください。
手順「サービスの停止」でアプリケーションクライアントコンテナ、スタンドアロンクライアントを停止した場合は、それらも起動してください。
Launcher
「Launcherユーザーズガイド」の「運用」-「アプリケーションの起動」を参照してアプリケーションを起動してください。
OpenJDK
アプリケーションを起動してください。